コケ植物は世界中で2万種ある。世界中でコケで満ちています。日本では特に庭園で愛され重宝される
その甘い香りは春の訪れを知らせてくれる。夏を知らせるのクチナシ、秋を知らせるのキンモクセイと合わせて「三大芳香花」に数えられる香りのよい常緑花木の代表。
クリスマスローズは本来、ヘレボラス属の中でも「ニゲル」という一つの種につけられた名前。しかし日本ではヘレボラス属全体を指すのが一般的になる。ニゲルは、イギリスやドイツなど冬の寒さが早く来る地方ではクリスマスの頃から真っ白で清純な花を咲かせるので、「クリスマスに咲くバラ」として大変人気がある。
人の目は赤色の系統に素早く反応する。ベニスモモは、赤茶色の葉をつけ緑が多い庭園内では特に目立つ。花も美しくヤマザクラに似ているが、花期はかなり早い。春の花として梅を用いることが多い中で新しい庭園表現としての創意工夫に用いられる。
ツバキは日本原産の花木。世界からの評価も高い。晩秋から早春まで本庭園では約10種ものの花が咲き誇る。一年の約半分咲くツバキは本庭園の主役と言っても過言ではない。
『紅葉』と書いて『もみじ』と読むのは、秋に草木の葉が赤や黄色に色づくことを「もみち」ということから。澄んだ秋気の中、爽やかな秋麗に身を置きながら色とりどりの錦繡の木々は美しく言葉を失う
ギンモクセイは黄樺色のキンモクセイとは違い、純白の花を咲かせる。その香りは淡く寺社仏閣に好まれたともいわれるが、その数はキンモクセイに遠く及ばない。しかし17世紀に発刊された『大和本草』に記されており、その名はキンモクセイより早く登場する。
ユリ科の多年草。ヤブランの名前はやぶに生え、葉状がランに似ていることからとされる。他の植物が育たないような日陰でも生育が可能で庭園の下草としてとても重宝する植物。
ツワブキの葉には艶があり、その形がフキ(蕗)の葉に似ていることから「葉に艶のあるフキ」という意味で「ツワブキ」と呼ばれるようになったという。古くから庭園用品種として親しまれ、食用、薬用にも用いられ三拍子そろった植物。そのことからジャパニーズ・ハーブとも呼ばれる。