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入浴のススメ

前回は「冷え」についてお伝えしました。
冷えの話の続きでもうひとつ、冷える方だけでなく皆さんにおすすめしたいのが、入浴です。
シャワーだけで済ませるのではなく、ぜひ湯船に浸かってください。

 
現代ではほとんどの人が毎日お風呂に入ったりシャワーを浴びたりすると思いますが、では何のためにお風呂に入るのでしょうか?
頭やカラダを洗って汗や汚れを落とし、清潔にするため?
もちろんそれもあります。
でも洗浄し清潔にすることだけが目的だったらシャワーだけでも構わないですよね。
実は温かいお風呂に入るのは、たくさんのメリットがあります。
 
・全身を温めて血管(特に毛細血管)が広がることで、血行を促進。
・新陳代謝が高まり、老廃物の排泄を促進し、疲労回復。
・水圧がかかることでむくみが解消。血流も良くなる。
・ぬるめ(40℃ぐらい)のお湯に浸かることで副交感神経が優位となり、リラックス効果。
・浮力効果(水中だと体重が約1/10)で重力から開放され、筋肉や関節の緊張がゆるむ。
・温かいお湯に浸かることで毛穴が開き、汚れや皮脂が洗い流せる。
・就寝の1~2時間前に入浴することで、眠りにつきやすく、質の良い睡眠につながる。
・蒸気が鼻や喉に潤いを与える。
・好きな香りのアロマオイルなどを入れることで、香りによるリラックス効果。
 
ほかにもまだあると思いますが、これだけ見ても湯船に浸かることで得られる効果はたくさんありますね!

半身浴が良い、という話も聞きますが、全身浴の方が温熱効果、浮力効果、水圧の効果などを効率的に得られて、冷えの改善やむくみ、肩こり等にも効果的のようです。
(心臓や肺などに疾患のある方はカラダに負担がかかってしまうこともありますので気をつけてください)
 リラックス効果を得たい場合は40℃前後のぬるめのお湯にゆっくり浸かるのがいいですね。

入浴前後の水分補給も忘れずに。
ただしアルコールとカフェインの入った飲み物は、水分補給にはなりませんので要注意。
利尿作用で逆に脱水を招いてしまいますので、白湯や麦茶など、ノンカフェインの飲み物にしましょう。
 
今は夏でもエアコンで冷やしているので、一年中、湯船に浸かってカラダの隅々まで温めて、血流を良くしてあげるのが良いですね。
たくさんの効果のある入浴、ぜひゆったりとリラックスしながら毎日のお風呂タイムを楽しんでみてください。

たまに温泉や銭湯などの大きなお風呂に入ると、本当に気持ちがよくて、心もカラダも癒やされますよね。
景色の良い露天風呂なんかは開放感もあって最高です。
毎日(週7回)入浴している人は、週0~2回しか入浴しない人に比べて、要介護になる割合が3割低くなるという研究結果もあるそうです。
毎日の習慣が大切ですね。

今日もお読みいただきありがとうございました。

薬に頼らない薬剤師・漢方養生アドバイザー® 吉澤あかね

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