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「サフランライス」を僕はよく知らない②

2020年3月、福岡と京都で「サフランライス3」という演劇のイベントがあります。福岡の〈陰湿集団〉という団体と、京都の〈後付け〉という団体、そして〈がらくた宝物殿〉がそれぞれ短編を持ち寄るという内容です。

後付けさん主催で短編を持ち寄る企画には「サフランライス」という名が付くそうで今回はその3(なぜか主催は陰湿集団)。光栄な場に誘っていただき大変うれしいです。ところで、サフランライスの由来等一切聞かないまま参加が決定しました。この後も聞かないと思うので勝手に想像を膨らませます、ご容赦を。

前回は、作品カレーのルウ説を棄却したところで終わりました。


パターン2: みんなでサフランライスを炊く

それぞれの団体が持ち寄る作品は「材料」で、それらが合わさって「サフランライス」という「料理」になる、というのがこのパターンです。作品ひとつひとつはそれぞれ独立した「材料」つまり「部分」であるけれど、完成した「サフランライス」はもはや部分には分解できないひとつの料理、つまり「ユニークな全体」だという主張もここには含まれるでしょう。調理の前は米やサフランはそれぞれ独立していますが、炊きあがってしまうとサフランライス以外のなにものでもなくなります。

さて、サフランライスを作るのに必要な材料をクックパッドで検索してみたところ、次のものが必要なようです。米、サフラン、水、塩、オリーブオイル。「サフランライス3」の出場団体は3つ……1対1対応では、材料が足りません。塩とオリーブオイルは、なくても炊けますから、一旦これを除外してみることにしましょう。
後付けが主催で短編を持ち寄る企画に「サフランライス」という名が付けられるということは、後付けは間違いなく「サフラン」担当でしょう。サフランライスには、サフランと同じだけライスも重要とは言えますが、サフランなしでもライスという料理は成り立ちます。後付けが絡むと「サフランライス」になるということは、後付けはライスよりもサフランである可能性がはるかに高いでしょう。
陰湿集団は名前に「湿」が入っていますし、水でしょう。そうなると、我々がらくた宝物殿は……米?米ですか?

なんだろう、そうなってくるとなんかこの説も違うような気がします。がらくた宝物殿のクオリティが低いとかそういうことではなく、世の中には米の演劇と米じゃない演劇があると思うんです。そして、がらくた宝物殿は米の演劇ではない。炊く前、お米を洗う時につかった水……そういうのを目指してやってるのですから。いい意味で、これは断じていい意味で。

なかば個人的な欲望で棄却しましたが、この説も違います。では一体なぜ「サフランライス」なのか……。何はともあれ、ひとまず、サフランライスを炊くとしたらお米を洗う時に使う水にあたるような劇を観に、ぜひ来てください。


公演情報

「サフランライス3」
後付け、陰湿集団、がらくた宝物殿の3団体が作品を持ち寄ります。福岡と京都でやります。本番直前で37.5度以上の熱が出たりしたら連絡なしで来場取りやめてよいので(もちろん事前に連絡いただけると大変ありがたいし助かりますが)、ちょっと行ってみようかなと思ったら素直な軽い気持ちのまま予約しちゃってください。

ウイルスやら的には、絶対来てくださいとは言いづらいですが、予約していただけたら中止の場合にも確実にご連絡することができるので、ぜひお願いします。

【福岡公演】
3月21日(土)14:00~,18:00~
3月22日(日)14:00~
場所 冷泉荘
(〒812-0026 福岡県福岡市博多区上川端町9−35)

【京都公演】
3月25日(水)14:00~,18:00~
3月26日(木)14:00~
場所 吉田寮食堂
(〒606-8315 京都府京都市左京区吉田近衛町69)

【料金】
前売:1000円
当日:1500円

ご予約→
http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=422134f6fa


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