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ノーベル物理学賞-真鍋氏の言葉に思う

今年も日本人がノーベル賞を受賞した。でも今回の受賞は素直には喜べなかった。その訳は、受賞者がアメリカの国籍を取っていて、「調和の中で生きられないから日本には帰りたくない」と語ったこと。

私は互いに協調することと多様性を尊重することが共存できないとは思わないけど、研究者が日本でも好きな研究を続けられるようにするために大学ができること、するべきことがあるはず。

コロナ禍で大学に通うことができなくなった大学生が不満を漏らしていたけれど、デジタル化は進めるべだと思うし、実験などの設備が必要なものを除けば、可能だと思う。

オンラインで授業を受けることができれば、日本の地方だけでなく、海外からも生徒を呼び込むことができる。日本の生徒にとっては留学せずにいろいろな考え方や価値観に触れることができるし、何より大学のある都市で生活する必要がなくなる。生活費の心配がなければ、金銭的な問題で進学を諦めざるを得ない優秀な生徒の多くが進学できるようになる。それは海外組も同じ。

大学側だってオンラインであれば教室のキャパを考えずに生徒を増やせるし、生徒が増えれば学費収入の増加も見込める。増えた分の学費を研究費に回せば、学者にとってもプラスになる。

地方に大学を移転するという話もあるけど、私はむしろデジタル推進を推したい。移転したって誘致できたところとできなかったところの格差が生まれるだけだし、何より学生の負担が減らない。移転にかかる費用を研究に回す方がずっといいと思う。




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