鬼舞辻無惨が作った初期の鬼は学者チームだった

鬼滅の刃にて、鬼舞辻無惨が作った鬼が多数登場する。

そのすべてはほぼ暴力的で京楽的な行動をする者が多い、このような者が主流になったのは何か理由があるのではないかと思った。

思いついた理由は鬼舞辻無惨が最初に最側近に従えていた鬼がおおよそ全く戦闘力のない珠世さんであり、珠世さんは作中でも屈指の薬学に精通した作中で最後まで全く戦闘力のない学者肌の人間であるからである。

そもそも振り返ると鬼舞辻無惨は最強の鬼集団をつかって誰かを支配するなんて目的で一切動いていない。

作中で明確に見える縁壱会う前の目的はおそらく2つ

・青い彼岸花の発見
・太陽を克服する鬼開発

この2つであり、その行動の全て自己の生存本能に根差している。

ここからわかる通り鬼舞辻無惨は戦闘で勝つなんて目的をそもそも持っていないのである。

そして、この目的を最もかなえる鬼は戦闘用の鬼ではなく、学者チームを作ることに他ならない。

では作中で登場する鬼はなぜ戦闘に特化してるのか?

おそらく縁壱がでるまで鬼舞辻無惨は自分が殺される可能性を作中の戦闘力を見ると考慮する必要すらなかったであろう。

ゆえに自分の目的にもっともかなった珠世側近として、当時その多くは学者や太陽を克服することを目的として無差別に鬼にした者たちが中心だったのではないかと思われる。

戦闘が好きな者など大量に鬼すれば、世の目につき自分たちの活動がしにくくなるのは明白だから

全ての創作において、化け物になった人間は己が化け物なことを隠すものであるし、それはとても理にかなった行動であり鬼舞辻無惨もそのように選択したと思う。

だが縁壱という自分を殺せる存在そして鬼殺隊を強烈に成長させた存在によってそれらがすべて狂う。

自分の身を守るために戦える鬼を作らなければならなかった。

なぜ、こういう考察にいたったのかは上弦壱が縁壱の兄の黒死牟であり、鬼はより多く人を食ったものが強くなるという設定においては初期で生き残った鬼ほど当然強くなるからだ。

戦うことにおいて強い最古の鬼は黒死牟だからである。

そして縁壱を認識してなかった鬼舞辻無惨は自分の懐に珠世さんを従えていた。そもそも彼は下っ端の鬼が狩られても自分が負けるなんて発想がないのはこの点を見てもわかる。

そして戦う鬼と戦える人間が多く出た結果、鬼舞辻無惨の当初いたであろう学者チーム壊滅し、自分の目的が遠ざかったのはかなり皮肉な話である。

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