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みんな天才を求め、天才にまかせたい。

ヒロノブさんの本が出版されましたね。
書くことのテクニックではなく、心のあり方を説かれている素敵な本です。

娘がそろそろスイミングで次のクラスに昇格できそうだ。
じっくり泳ぎを見たのは今日が初めてだったけど、なかなかセンスがある。
娘は鉄棒の逆上がりも、園庭にある"うんてい"も他の子供より早くできるようになった。自転車の補助輪なしも3歳でマスターした。

天才なんじゃないか。いや、天才に違いない。

自分の子供時代と比べてみても、全てが早くできるようになっている。
しかも愛嬌があって、気も強い。
完璧である。
そう、自分の娘として完璧。私には天才にしかみえない。
将来は安心だ、いづれ何かで事をなし名を轟かすはず。

サッカー日本代表に久保建英さんがデビューした。
そしてイタリアのサッカー名門チームに移籍することが決まった。
彼も天才だ。間違いない。日本のサッカーは向こう10年安泰だ。

33歳の私が天才だなと肌で感じた人はやはり「イチロー」
日本で活躍していた時代から、あんなに簡単にヒットを打てる人を私は知らない。
イチローは間違いなく天才だった。

将来、子供が大きくなり野球をテレビで観た時、私は必ずイチローの話をするだろう。
どんな球でもヒットにし、走れば誰よりも早く、守備をすればライトからホームまでノーバンドでランナーを刺す強肩。
しかもホームランを打とうと思えば、狙って打てるんだぞ。
と。

多分の子供の反応はこうだろう。
「ちょっと大げさに言ってるんだろうな、そんな人いるわけないじゃん」

かつて、自分が「王」や「長島」の話を大人から聞かされていたように。
自分も現役を知らない野球選手の話はどこか話半分に聞いていた。

仕事にも、政治にも、経済にも。
みんな天才の登場を待っている。

圧倒的な数字を出す営業。
かつてないプロダクトを発明する起業家。
国を圧倒的に成長させ、豊かにしてくれる強いリーダー。

みんないつか現れるであろう天才を待ち、凡庸な自分を変える事なく生きていく。

これからの世代には久保建英がいる。
でも私たちの時代には、中田英寿、小野伸二、稲本、松井、本田に香川。
天才だと信じて共に時代を生きたサッカー選手がいる。
あの平山相太だって、天才だったんだ。

天才とは、結果を出した大人ではなく。
凡人には想像もできない結果をもたらすと、他人に信じさせる若さの様相のことだと思う。

久保建英さんはW杯で優勝するだろう。
まだ結果を出した訳ではない、でも彼は間違いなく天才だ。

私の趣味は深夜にトマトソースをつくること。
今夜も大量に作り、盛大に失敗した。

私も天才だ。
まだ結果を出していない。

撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M5
Panasonic LUMIX G 25mm F1.7


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