リモートの研修・ワークショップにおけるオンラインとオフラインの使い方

リモートで仕事できるようにといろいろなツールを試しているのですが、とある相談を受けた時に自分の「できる」を押し付けて、全部をオンライン(パソコンを使ってネットを介して…)にすることにとらわれていたことに気づきました…。今日のnoteは、繋がりはオンラインだけど、繋がった先にはリアルな場(オフライン)があるということに目が向いていなかったという話になります。

オンラインのツールはワクワクする

新しもの好きな私にとって「オンラインでできること」って、なんかワクワクがあって、できることがうれしくて、つい「それ、パソコンでもできますよ!」って言ってしまう自分がいます(笑)。でも実際には使う人は自分ではなく相手であって、そこはリアルな場のファシリテーションと同じで、オンラインも人によっていろんな環境という「多様」がありました。つまりパソコンだから…という画一では無く、自分と同じ様に「できる」というのはある意味押し付けであると気づきました。そこにはリモートワーク=パソコンを使ったもの…という思い込みもできていました。

オンラインはどう使うと良いのか?

そもそもオフラインだと目はその視野角に入る全てを視ることができます。そして視えているものの中から意識をして視ているものを認識して「それを見ている」という状態にします。やろうと思えば複数のものを同時にみることができる…それをオンラインでは「それを見ている」を1つの画面(ウインドウ)にして(1つのアプリにして)1つの意識として認識する。視野角に該当する部分を複数のツール(画面)でオンライン上に作ることで、リアルに近い感覚でファシリテーションできる気がしていました。しかし複数のツールを動かすことは、増やせば増やすほどパソコン的にも「負荷」がかかり、うまくツールが動かなくなる。つまりは相手にとっては「受け取れない」ものになってしまいます。さらに、まだ受ける側も不慣れなのでオンラインはこういうものか…と我慢して付き合うしかないのかもしれないなと…。

リモートの先はリアル(オフライン)である

そこに気付いた時に、そもそもオンラインで届けようとしてしていたものについて「何のために何をしたいのか」を考えて、それをオンライン・オフラインの何を使ってどうすれば相手側に発生させることができるのかを考える様になりました。

大学の教員の方の相談に乗らせていただいた時の話を例に出します。学校の場合は住所がわかっているので学生に印刷物を送ることができます。オンラインで資料をパソコンの画面やスマホの画面でPDFを見るのではなくて、手元で手書きで書き込める印刷物がある方が理解するのに適しているのではないかと考えることができました。そしてプラスして先生がどこを見て欲しいかを見せる画面共有をすることでオフラインとオンラインのいいとこ取りができそうだと…。もちろんその時に参加者の環境はスマホよりもパソコンの方がやりやすいなどの要望も出ると思いますが、その時に最初に考えた「何のために」という部分で判断することができます。

オンラインとオフラインが整った先へ

参加者側の要望と講師・ファシリテーター側のつくりたい場を満たすことができるかを考えて、どこまで対応する環境を作るかを考えられるわけです。そして、環境ができたその上で、先生と各学生がどう学ぶと良いのかを、自分たちで考えてその時、その集まりにおいて「学びがある」というものを模索していければ有意義な時間になりそうです。

これには「学生に学ぶ気がある」という前提がもちろんありますが、やる気がそれに向かっていない人をどうするかは、これはまた別の話として違う記事で書けたらと思います。



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