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改めてのRemo。リアルの場の感覚をオンラインで使えるツール。

机が並んでいて、空いている席に着席してイベントの開始を待つ。机で一緒になった人と話をして机の上の模造紙にみんなでメモを取りながらのディスカション。そんな感覚がオンラインでも味わえる「Remo」をオンラインファシリテーターの実験室で取り上げました。

参加者の体験をそのままに

オンラインツールを使ったイベントは、リアルな場での感覚とは違う始まり方が多いです。ツールに接続するともうそこは席という概念もない箱にいれられたような感覚になり、「周り」というものへの意識もあまりなくなります。でもRemoでは、ツールに接続すると一つの机に表示されるので、「席についた」ということと「同席している人」の存在が感じられます。移動も可能なので、ちょっと空いている机に行こうか…というイベントが始まる前の感覚が蘇ります。オンラインのイベントはは唐突に「開始」される感があるので、この「ちょっとした間」の感覚は落ち着きます。

主催者の体験もそのままに

司会の人が壇上に上がり、参加者全員に向けて言葉を発する。そして、今日のメインスピーカーを紹介して、そこからはスピーカーの方が話始める。もちろん司会の人は壇上から降りて見えない位置に座る。

Remoはこの「説明」のようにツール内の操作ができるツールです。つまり、ツールの操作をしている…感覚よりも、イベントで役割に従った行動している感覚になれるツールだと思っています。

ファシリテーターのポイント

Remoを使う場合、イベントやワークショップのデザインがリアルな場を作っていた時と同じ感じでできる。これがポイントです。多くのオンラインツールは、ただ機能的にできるからリアルな場でのやり方と同じ感じでできる…というやり方ではなく、「本当にオンラインで参加者に起きて欲しいこと」をしっかり考えた後でオンラインツールを選ぶ方が良いと思っていますが。Remoの場合はリアルとの解離が少ないイメージなので、見直しやデザインのし直しということをしなくて、そのままオンラインに移行することができる感じです。もちろん、参加者側のオンラインリテラシーみたいなものには影響を受けますが。

ただ、Remoは料金体系が単発イベントの会場費というのではなく、常設会場を手に入れる感じの家賃モデルでの料金なので、そこがライブハウスを経営する感じになるので、イベンターではなくオーナーという感じで接しないと「高い」と感じる料金になっています。

私にとっては、このビジネスモデルのおかげで、いろいろ考えるきっかけになりました。ファシリテーターのコスト意識として、単発なのか、期間的な開催なのか、本当に参加者に伝えたいこと、起きて欲しいことはなんなのか…。いっぱい考えました。

私の結論としては、会場オーナーではなく、一人のファシリテーターだという感じですが、Remoが見せてくれた可能性は本物でした。

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