「温度差を埋めるには?」ファシリテーターの相談箱 029

場が多様であるのは普通であると思って、その場にいることをオススメしながら、その温度差がこの場にどんな作用をもたらすのかを想像します。温度差を多様なひとつの現れ方とするならば、温度差がどうあるのかを見える化するのはありだと思います。温度差をどう扱うかも参加者に委ねます。その場合、ファシリテーターは偏った見せ方にならないようにします。内容の揺り戻しのような感じで、Aと言ったら、反対のBをファシリテーター自身が許容するような「Bもあるかもしれませんね」や、もっと行きすぎるCを大袈裟に伝えてみたり。

温度差がいわゆる、参加意識の差の場合、特にトップが強引に集めていたり、受けたくない研修に参加させられていたりと、受け身の場合は、できれば最初から、もしくは気づいた時に、気持ちの吐き出しみたいな時間をつくります。チェックインと呼ばれる「気がかりなことを書き出したり、伝えたりすることで場に向き合えるきっかけをつくってみる」という感じです。受け身な研修や、定時後に行われる研修では大事な時間になります。詳しいチェックインでの場の整え方はまた別の回に。

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