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富士フィルム X-E4について(2/2)

前回に引き続き、富士フィルムのデジカメ、X-E4の紹介です。
今回はいまいちな点とまとめ、作例を紹介します。

いまいちな点

・ファインダー

良い点でファインダーを上げましたが、不満もあります。
ファインダー倍率が0.62倍と低く、小さく感じます。
画像を拡大しない状態でMFでピント合わせすることはやや困難です。
また、アイポイントが短く、眼鏡をかけた状態で覗くと若干ですが四隅がケラれます。
私にとっては同サイズの光学ファインダーよりは見えやすいのですが、それでももう少し見やすいファインダーであれば、と思います。

・オートフォーカス

合焦精度、速度に不満は無いのですが、時々、意外なところでAF不能になります。
合焦している、と表示しておきながらピンぼけになるよりはましですが、いまいちAFの癖が読めません。
まぁ、オールドレンズをMFで使うことが殆どなので、あまり困りませんが。

・設定画面

操作ボタンが少ない分、クイックメニューやマイメニューに色々と設定を登録でき、少ない操作で設定変更が可能となっているのですが、利用したい設定項目が登録できないことが多々あります。
例えば、ファインダーの解像度を上げフォーカスしやすくするブースト機能が登録できません。
ブーストをオンにしているとバッテリー消費量が増えるため、オールドレンズではオンに、AFレンズの時はオフに、と使い分けているのですが、マイメニュー登録できないため設定変更が手間です。

マウントアダプター + Nikkor h.c 5cm f2.0

まとめ


良い点といまいちな点の文章量の差からもお分かりになるかとは思いますが、全般的に非常に気に入っています。
撮影すること、それ自体が楽しいと感じられるカメラです。
サイズだけならGR IIIの方がはるかに小さいですが、撮影する楽しさではX-E4が上回っており、結果、GR IIIよりも持ち歩く機会が大幅に増えています。

撮影の楽しみは人それぞれ、瞬時にAFが合う精密さに楽しみを見出す人や連写時の動作感、ダイヤルやボタンを駆使して撮影した時のカメラとの一体感など様々な楽しみがあるとは思いますが、私はピントリングと絞りリングを使ってファインダーを覗きながら写真を撮る時に大きな楽しみを感じるタイプのようです。
そしてそのような私に、このX-E4はピタリとはまるカメラです。
画素数やAF性能、連写速度など極限の高性能を追求するカメラも魅力的ですが、敢えてシンプルであることによってユーザーに非効率な操作を楽しませる余白を残しているこのカメラもまた、私にとって非常に魅力的です。

同じく操作を楽しむカメラとしてはM型ライカが名高いですが、そこまでのストイックさはなく、むしろ私はContax Tなどのフィルム時代の高級コンパクトカメラに近い思想を感じます。

カメラの販売台数が右肩下がりとなり、メーカーが一昔前ほどバリエーションを増やせなくなった現代において、自分にちょうど良いと思えるカメラと巡り合えたのは幸運と呼ぶほかありません。

次回、ここには書ききれなかったX-E4についてのあれこれを記します。

以下、作例を載せます。

Canon Serenar 35mm f3.2
Fujifilm XF23mm f2.0 R WR
Canon Serenar 35mm f3.2
Canon Serenar 35mm f3.2
  Canon Serenar 35mm f3.2
Nikkor h.c 5cm f2.0
Nikkor h.c 5cm f2.0
Olympus ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2

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