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【イベントレポート】「たこやきUX vol.3」

京都のイノベーションデザインファーム、XIN inc.所属の岩本です。
普段はクリエイティブディレクターとして、大規模サイト中心に、企画や設計、コンセプトメイキング、UI/UXデザインなどに携わっています。

先日参加した「たこやきUX」というイベントが素晴らしかったので、感じたことを記しておきたいと思います🐙

イベントの概要📝

地域の人々のもつ個性や魅力、こだわりにスポットライトを当て
『たこやき』のようにカジュアルに味わってみたい
たこやきUXは、関西でモノづくりやコトづくりに携わる多様な人々が集い
ゆるやかにつながりワイワイと味わいをたのしむ
『たこやきパーティ』のようなコミュニティ交流イベントです。

イベントページよりhttps://maido.connpass.com/event/311475/

実際の参加者層はエンジニアやPM、デザイナーなど、プロダクトやサービスの開発に携わる方々を中心に、様々な職種の方がいらっしゃいました!

今回が3回目ということですが、新しい取り組みにもいろいろとチャレンジされているそうです。

会の雰囲気:びっくりするほど和やか🥰

『たこやきパーティのようなコミュニティ』と言われているように、ほっこりとした雰囲気でとてもラブリーなイベントでした🥰

内容としては、
・登壇者のLT
・参加者で交流
が交互に行われる形式ですが、フラットに交流ができる雰囲気で、"ビジネスビジネス"した会ではなく、終始和やかで暖かい雰囲気に包まれておりました。
所属している組織の話をしたりもしましたが、それ以上に「個人としてどんな仕事に携わっていて、どんなところに課題ややりがいを感じるか」がメインの話題だったように思います。

そしてびっくりしたのが、会場でお茶がふるまわれていたこと。(新しいチャレンジだそう)
お茶をいただきながらじっくりとLTを聴く…今までに味わったことのない体験でした。

お抹茶をいただきました!美味しかった…!

LTコーナー:バラエティの豊富さがすごい!🤩

LTコーナーでは登壇者の方が6人いらっしゃったのですが、それぞれのお話がとてもユニークでした!

テーマが設けられていない(?)ぶん、強く思われたこと、伝えたいと思っていることがぎっしり詰まっていたのかなと思っています😌

内容としては、
・ゲーム会社からプロダクトデザイナーへ
・社内クラウドファンディングをした話
・ちょっと変わったwebサイトリニューアルの話
・独立2年目、もう一歩踏み出すために挑戦すること
・デザイン組織の話
・概念装置とデザイン

と盛りだくさんで、あっという間に時間が過ぎてしまいました…。
クスっとくるお話から、首がもげるほど同意するエピソード、自分では体験したことのない領域の「なるほど!」なエピソード…ものすごくお得な体験をしたと思います。

全部のLTがめちゃくちゃ面白かったのですが、すべてについて書き出すとキリがないので、ここでは特に印象に残ったお話を書き留めておこうと思います✍️

① 私たちに必要な「チーム感」って?プロセスデザインの工夫と失敗

パーソルキャリア株式会社 / サービスデザイナーの辻尾さんの、
チームビルディングについてのお話が大変勉強になりました。

実はお茶をたてていたのもこの辻尾さん

デザイン組織、事業組織を横断的にカバーするデザインチームの立ち上げをされたとのことで、チームを機能させるのは大変だったとのこと…。
(しかもリモート環境!)

そんな中トライされた、
・現状の把握
・チームの存在意義の定義
・役割と目標の設定
・事業、職能両方のKPI設定
…などなど、強みを引き出して学び合えるような取り組みは、今週からでも取り入れられそうな学びでした。

また、お話の中にあったディレクションにコンセプトを設けたというエピソードが私にとっては新鮮でした。
その場その場で業務を割り振ることで手一杯になりがちなので、コンセプチュアルに一本軸を通すような目標設定のあり方はぜひ取り入れてみたいと思います💪


②UXデザインと概念装置

別のLTで、株式会社ナコード / 堤さんの、物事を分析するための装置=概念装置というお話が刺さりまくりました!😭

目に見えないものをどうとらえるか?ということに対し、

・自然科学では顕微鏡や望遠鏡などの装置をつかう
 (ex.カレー → 材料や調味料など、物理的な要素分解)
・社会科学では概念という装置=概念装置をつかう
 (ex.カレー → インドやそれに根差した文化など、概念的な分解)

….という考え方があることをはじめて知りました!
そしてこの考え方が、自分の最近のモヤモヤを晴らしてくれました🙏

最近、いくつかのサイトを比較・分析する機会があったのですが、深く考察することが難しく、ちょっとした行き詰まり感がありました。
自分自身の考察の深さはもちろん、チームとして一定のクオリティを保った分析がしづらかったのは、それぞれの持っている概念装置の違いが問題だったのかなと…

"UXデザイン"という、まさしく「目に見えないもの」を仕事にしているからこそ、世界をどれだけ多角的に、深く分析できるかが、良いUXの肝になるのだなと学びました。

引用されていた「読書と社会科学」、入手して読み進めているのですがめちゃくちゃ面白いので興味のある方もぜひ!

読むこと、理解することについて考えさせられます


さいごに

交流のタイミングでは、別の会でお会いした方とも再会し、じっくりお話したりもしました。

同じデザイン系といっても関わる業種も範囲もさまざまで、Figmaについての知見の交換や良い仕事の進め方、お互いの趣味の話まで、良い知見のシェアができたと思います。

社外で知り合いを増やすのはかなり難しいので、こういう会は本当にありがたいなと思いました。

次回は4月に「アゲたこやきUX」が開催されるそう!
京都開催ということなので、京都のデザイン企業としてはぜひ参加したいです!


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