目的が曖昧だからって、やっちゃだめなわけじゃない

僕は職業柄、「全然成果が出ない」プロジェクトをやることがあります。
というか、そういうのがほとんどです。

「ちょっと関係ないけどこの企業と近い関係になったほうが後々大きい仕事につながる」「この仕事をやっておけば、うちのサービスをより発展的に使うヒントになるのでは?」とかそういう視点です。

それを見て「くだらない」「目的は何なの」「なんのためにやってるの」って周りから言われることが多いです。
自分の中ではやる意味がちゃんとあって、全部「会社のため」なんですよね。

さらに、全然関係のない組織(業界団体さんとか)と社長が意気投合して、ふわっとした「プロジェクトっぽいものをやろう」っていうお仕事も僕のところに回ってくることが多いです。

正直、その段階では僕は「なんでこんなことやるんだろう?」って思うことが多いです。
でも、そこを踏ん張って、オープンな気持ちで案件を進めていくうちに気づくんですよね。

「こういうことにつなげたかったのか。。。」って

これって、基本的には視野や視点の違いといわれますよね。あるいは情報量の違い。別に社長や部長だから特別企画能力が高い(絶対的な能力の高い人が多いですが)わけじゃなく、情報量の差と視点の違いによって、「違う世界を見ている」わけです。

この状況は組織の中で普通に起こっていることがすごく多くて、「既存事業」vs「新規事業」みたいな時によく見られますよね。

特に僕の仕事は新規事業のさらに先。「海のものとも山のものともつかないもの」を何かいい感じにできないか?というのがミッションなので、「ちゃんと成果を出さないといけない」プレッシャーに日々追われている既存事業側の方には「なんで無駄なことして遊んでんだ(怒り)」って思われても仕方ないよな。。。って考えてます。

それでも、既存事業を担当されている方から「イノベーションって言葉がキライ」とか「これでどんなサービスに関係するのですか?」って言われると、心がマジで痛くなって、「んだと!!!(憤怒)」という思いとともに、どす黒い何かが心の奥に拡がることがあります。

この体験をしてから、自分と立場や役割の違う人とは、寛容な気持ちで仕事をしていきたい。と考えるようにしています。
それに、目的が曖昧な(と自分が感じる)仕事でも、たぶん視点によって自分や会社の可能性を拡げることにつながるわけで、とりあえず触ってみてから、「やっぱ無理でした」とか「これは嫌ですね」という判断をしてみてもいいんじゃないかと思います。

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