見出し画像

"その気" を 伴走で支援し "やる気"に!!

促す! … ステップ

ここまでで バイタルサインデータを『見える化』ステップまでの話をした。
そして、本ステップに入る前に 理解して頂きたかったポイントに関して投稿をしてきたので、次のステップの話をします。

次のステップの『促す』で、私が考えていることを紹介する。
 ※ ifLinkなどの 簡単プログラムを組めるツールを使ってして頂きたいことは
  この後のステップにある…ので、もうしばらく お付き合いください (笑)

ここでは、アリストテレスの説得の3要素のエトス(信頼)とパトス(情動)の地ならしは、済んでいると仮定します(詳細は、2/22投稿の「見える化」の先に!!行く前に…を参照)。
ラスト1マイル担当は、このステップにあたり 事前に 解決した方が良いであろうQoL課題を2〜3つ ほど抽出して貰い、各々に対して 提案/促しの候補を2〜3 考えて貰っておく。
選定基準は、
 そのQoL課題を解決できたらユーザさんは嬉しい? であり、
 その提案/促しは ユーザさんは その気になりそうか?
  また 提案/促しを実行したら それをバイタルサインとして計測できそうか?
である。
そして、
 ユーザさんに その気になって貰うために〜能動的に判断して貰うために、
 どのように話すのが よさそうなのか!である。

直ぐに実行できる 提案/促し であるなら、
目の前で 実践して貰うのも良い … 。
そして、ユーザさんの口から これならできそうなので してみよう…と思う!という言葉を頂くことだ。

例えば …. 運動[インターバル競歩 を 運動負荷;中程度で実施(できれば昼前)]を 促す 場合。
 ・ユーザさんの心肺機能から推定した運動負荷;中程度の心拍数範囲を説明。
  それと 運動中に定期的に 心拍数を確認しながら 運動負荷を調整すること
  ことの大事さを説明。
 ・3分間 少し早めに歩いて、その後 ゆっくり3分間 歩く、
  これを往路2セットしたら、今度は Uターンして 復路で2セット。
  これが  インターバル競歩 だ!と説明。
   * 出来るだけ 手軽そうに!
   * そして、これが 長く歩くより運動になることを説明。
 ・いよいよ 伴走しながら 運動開始。
  早歩き1分後、心拍数を観る。確認した値が 目標の心拍数比較して
  歩くピッチを調整しよう!と呼びかけ。
  同じことを2分後にも。そして、3分経ったら ゆっくり歩き。
  その時、 簡単でしょ? と話しかける。
 ・ゆっくり歩き3分後、再び 早めの歩き。
  同様に 心拍数を観るように促す。
  自分で自然に 出来るようなら、 出来たことを認めてあげて 勇気づけ。
    :
トライアルが終わったら、互いに 健闘を讃え合い 勇気づけ。
率直な感想を言って貰う(ダメそうなら ダメそうだ!と言える信頼が必須)。
 *ダメそうなら、次までに 出来そうな提案を考えてくる!と言い切る。
 *ユーザ(の気持ち)に伴走するスタンスを示す。
提案/促し の納得性がユーザにありそうなら、三日坊主で良いから してみよう!と合意を取り付けてくる。
三日後、連絡を取り、実行継続できているか!を尋ねて、
多くの場合 三日程度はできるので 【出来ていた】ことを互いに確認して それを 勇気づけ する。

"できそう"という 【その気】で 提案/促し を 数回  試して貰って、
"本当にできそう"と思って貰って【やる気】になって貰うのである。
ヒトって 面白い!と思うのは、 色々と時間をかけてユーザさんに、考えて…熟考して貰って 納得性を高めてもらうより、 実は ちょっと の その気の機を掴んで  トライアルして貰った方が、 高い納得性が得られるようだ。
 * 最初は 自分だけが、この特性を持っているのか!と考えていたのだが、
 * 意外に 皆さん 同じ! だと気がついた。

この時に大事なのは、
 提案/促し の実行で、 ユーザさんにも 効果あったじゃないかな!という手応えlがあることが大事。 伴走があったらできそう!で十分。
そして、伴走してもらえる…. 安心感。少々 ダメな自分〜弱音をみせても、許してもらえる〜優しく叱ってもらえる安堵感。それを お試しの"促し"をして、改めて確認させてほしい。その上で、 改めて、"促し"の効能 や 手順などのロゴス(理屈/ロジック)を伝えて、ココロから納得してもらう。

余談….
 “勇気づけ”と記述したので 察しの良い方は 気がついたと思うが、
 【その気】を【やる気】にする 手法には アドラー氏の心理学 を適用です。
 また、行動医療的アプローチにEMAというモノがあるのですが それを参考に
 …. これに応用し、 その気になって 実施した感想 や 評価を 気軽に記録入力して
 貰うことで、ユーザさんの やったでぇ!感を より高める方法も アリ だと
 考える。
 *EMA; Ecological Memontary Assessmentの略。