人に価値を置くということ:思うままにつづる
NPOで働きながら、仕事終わりも休みの日も他のNPOで活動している。
そのことを話すと「よくやるね」「大変だね〜」と言われる。
でも、自分にとっては全然大変ではなく、むしろ楽しいし、やりたいことだから、それがやれて嬉しいくらい。
ソーシャル活動がライフワークと自認しています笑
ここまで出来るのは自分が「人」に価値を置いているからかなと思います。
NPOやソーシャルセクターで働いていて思うのは、本当に素敵な人、思いを持った人、いい人が沢山いること。
だからこそ、その人たちと一緒にやっていきたいと思うし、その人たちの為に自分に出来ることをやっていきたいと思う。
なんで自分は「人」に価値を置くんだろう。
それはもしかしたら今までの経験が関係しているのかも。
例えば、家が転勤族で数年ごとに転勤をしていたこと。
出会いと別れ、子どもの頃からそれを繰り返していた。
新たな土地に行くことで、今まで気づいてきた関係をまた一から築きあげていく。
もちろん受け入れられない時もあったけど、それでもとにかく人と向き合って、ぶつかって、関係を作っていった。
新たな人との出会いが、関わりが毎回楽しいと思えた。
今まで出会った人との関係はゼロにはならないし、これからも続いていく。
そんな思いで人と向き合ってきた。
例えば、途上国、紛争国を中心に50カ国近くを回ったこと。
高校時代に国際協力というものに出会って、学んでいくうちに、自分の目で見て、感じたいと思った。
それで、実際に現場に行ってみた。自分と全く違う価値観、環境、思想で生きている人たち。
それぞれを尊重しながら、時にぶつかりながら、お互いを理解していく。向き合っていく。
知らないことを知ること、接すること。それが自分にとってはとても価値あることで、自分の世界が全てではないし、必ずしもそれが正しいとは限らない。自分の目で見て、知って、判断していく。
そのことを意識することが出来た。
例えば、沢山の現実を見てきたこと。
東日本大震災では震災後すぐに現地入りして、自分に出来ることをしてきた。
無力感も沢山感じたし、あまりの惨状に立ちすくみそうになったけど、それでも、そこで生きている人たちがいて、自分に出来ることをしている人たち、家族を・仲間・友達、他人のことを思える人たちと出会って、前に進むことが出来た。
人の強さと人を思う気持ちを感じることが出来た。
数え上げえばキリがないけれど、これまでの経験の積み重ねで、自分は「人」に価値を置くようになったし、自分が出会った人、関わっている人のために出来ることをしたいし、その人たちの思い、やりたいことが出来るために全力で力になりたい。
そう思う今日このごろ。
文章:がんちゃん