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出来ることをするために:連携のともし火と声を上げること

この2ヶ月半くらいの間に起こった出来事や変化は本当に大きくて、自分もそうだし、多くの人に大なり小なりの影響を及ぼしている。

外出自粛による仕事への影響。

飲食店、映画館、ライブハウス、イベントなど人が集う場所は本当に大変あ状況にある。

それ以外にも学校などの休校により子どもが家にいる中で、在宅勤務を行う難しさであったり、疲れであったり。

そして仕事や居場所を失って、明日生きていくことも困難な状況の人たちもたくさんいる。

自分が働いているフローレンスでも、そのような状況を様々なアクションを起こし続けている。

全国一斉休校、新型コロナ感染拡大により、孤立したり、生活が困難になっている家庭への支援。

課題や困難な状況にいる人たちがいるなら、置き去りにしないために、常に課題と向き合って、自分たちに出来ることを考えて、アクションに繋げている。

そしてプロジェクトを立ち上げていくことで、多くの人に届いて、広がって、繋がって、そこからまた新たな課題を見つけて、新たな連携や新たなアクションを起こしている。

「応援しています」
「寄付します」
「〇〇があるので使ってください」
「何が必要ですか?必要なものを寄付させてください」
「協力させてください」
「今まで支えてもらったので、今度は出来ることをさせてください」
「一緒にやりましょう」
「何か出来ることはありませんか?」

そんな沢山の声をいただいている。

今まで繋がっていなかった人、違う業界で活躍している人、恩返しがしたい人。

本当に沢山の人が声を届けてくれて、想いを託してくれて、力を貸してくれて、共に歩んでくれている。

NPOの連携のともし火

そしてウィズコロナになって、間違いなくNPO同士の連携も強化されている。

問題が多様化、複雑化、深刻化している中で、スピードを持って、途切れさせない支援の必要性を感じているからこそ、それぞれの専門性、強みを持っているNPO同士が連携していくことで、より多くの人を、より必要な支援を、繋がりを作っていくことが出来る。

それぞれが持っているリソース、ナレッジ、情報、支援策を繋げていくことで、スピードを持って、スケールしながら、通貫した支援をしていくことが出来るからね。

生活、教育、就労、居場所など様々な課題があって、課題を複数抱えていたり、次の段階で必要になってくる支援があったりするからこそ、NPOの連携する意味や価値がある。

力を合わせていく。
共に乗り越えていく。

その意識と、その仕組みが間違いなく広がっている。

誰も置き去りにしないために

そうして多くの団体が、自分たちに出来ることを行なっていくために立ち上がっている。

NPO界隈でも連携して、多くのプロジェクトを立ち上げている。

【ひとりじゃないよPJ】

エッセイストである小島慶子さんが中心となって立ち上げたプロジェクト。コロナ危機で困難な状況にあるシングルマザー、そして子どもたちに支援を届けていく。

今すぐに必要な生活支援、学習支援、安全な居場所の確保などの活動を行なっている団体を集め、掲載して、自分が支援、応援したい団体に寄付していける仕組みです。

どんなNPOがあって、どんな活動しているのか、誰にどんな支援をしているのか分からないという声もよく聞くので、こうやってまとまっているサイトは大きいよね。

【新公益連盟基金】

100以上のNPOなどのソーシャルセクター団体が加盟している新公連が立ち上げたプロジェクト。
ソーシャルセクターのプラットフォームだからこそ出来ることがあるよね。

LGBTQ、ホームレス、途上国支援など。
寄付が集まりにくいけれど、必要な支援を、大切な取り組みを行なっている分野への寄付を重視しているのは特徴的だよね。

【コロナで苦しむ"ひとり親"へ支援を届けたい】

サッカー日本代表の長友選手が立ち上げたプロジェクト。自身もひとり親家庭で育っている長友選手。
ただでさえ厳しい状況にもかかわらず、このコロナの影響によってさらに厳しい状況になっているひとり親家庭。今度は自分に出来ることをしたいと立ち上げました。

フローレンスが運営団体として、ひとり親支援を独自に行なったり、ひとり親支援を行なっている団体と連携して、必要な支援を届けていきます。

他にも飲食店、映画館、ライブハウス、エンタメ。それぞれを守っていくための取り組みが立ち上がって、応援、支援、支えていく仕組みや場が数多く生まれている。

出来ることは少ないかもしれないけど、無力ではない

そして様々なプロジェクトを立ち上げたり、メディアに取り上げてもらったり、著名な方と連携させてもらうことで、今まで以上にスピードを持って、より多くの人に、より必要な人たちに必要な支援を、モノを届けることができている。

一方で、本当に沢山の叫びが、沢山の声が届いてきている。

「支援してください」
「助けてください」
「毎日不安です」
「これから先どうしていったらいいか分かりません」
「食料を買うお金がないので、食料支援をしてください」

仕事を失ったり、収入が減ったり、ただでさえギリギリの生活を送っていた人たちが、コロナの感染拡大を受けて、より困難な状況に、よりギリギリな状況に陥っている。

中には明日の生活もどうなるか分からない状況の人もいる。

そのような声を受けて、そして今回数多くのプロジェクトに関わって、自分自身でも行動を起こすことで、改めて思ったこと。

それは、

自分には出来ることより、出来ないことの方が圧倒的に多い

ということ。

何とかしたい、助けたい、サポートしたい。

そう思っても自分に出来ることは限られているし、相手が求めていることが出来なかったり、人によっては何も出来ないかもしれない。

食料支援をして欲しいと言われて、もしかしたら何人かには出来るかもしれない。しかし全ての人には難しい。

教育支援をして欲しいと言われて、もしかしたら小学生とかには教えることが出来るかもしれないが、中学生、高校生に教えるのは難しい。

仕事を探して欲しいと言われて、もしかしたらツテを使って、何人かには紹介出来るかもしれないが、全ての人には難しい。

居場所が必要と言われて、探すことは出来るかもしれないが、直接提供することは難しい。

沢山の声が届く中で、出来ることの方が少ないと、日々痛感するし、悔しい想いをすることもあるけれど。

それでも何も出来ない訳ではない。決して無力ではないはず。

自分に出来ないとしても、出来る人に、必要な人に繋ぐことは出来る。

声を受け取ることは出来る。

声を聞くことは出来る。

声を、想いを届けること、広げていくことは出来る。

一緒に考えることは出来る。

自分だからこそ出来ること、自分にも出来ることがあるからこそ、立ち止まるわけにはいかないし、出来ることを、やるべきことを日々やっていくことだよね。

声を上げて、声を届けて欲しい

多くの人たちが自分に、自分たちに出来ることをする、やるべきことをやるために動いている。

いま大変な状況にいる人に、困難な状況にいる人に、しんどい状況にいる人にお願いがあります。

声を上げてください。

頼ってください。

声を上げることも出来ないかもしれないし、声を上げる力もないかもしれないし、声を上げる余裕もないかもしれない。

それでも声を上げてくれることで、知ることが、繋がることが、必要な支援を届けることが出来るから。

自分に、自分たちに必要なことが出来ないとしても、いま多くの人が立ち上がって、数多くの支援策や仕組みが生まれているから。

あなたにとって必要な支援を、必要なサポートを、必要な繋がりを、必要な未来をきっと作っていけるからね。

文:がんちゃん


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