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頼ることにはハードルがあるけど、頼って頼られていきたい

「人に頼るのは苦手」
「頼っていいのか迷っている」
「頼るのにハードルがある」
「人に頼るのはかっこ悪い」
「頼るのは相手に悪い」

そんなことをよく聞くことがある。

「人に頼る」

言葉では簡単なことだけど、実際に人に頼るのは難しかったり、ハードルがあるよね。

それでも人に頼ることは大事なことだじ、誰もが頼って頼られているよね。

それに頼ってもらえることは、頼ってもらった人にとっても嬉しいことだよね。

人に頼ることで自分の道が拓けた

かく言う自分も昔は人に頼るのが本当に苦手だった。

苦手と言うより、人に頼るなんてかっこ悪いと思っていた。

いま考えると、その考えがかっこ悪いよね。笑

そんな中で、自分がちゃんと人に頼ったのは中学三年の時だった。

自分の中学時代の話は過去のnoteに書いているので、詳しくはそちらを見てもらいたいと思います。

簡単に言うと中学校がひどいくらいに荒れていて、自分もひどいくらいに荒れていた。

喧嘩は日常茶飯事で、廊下をバイクで走ったり、学校の中で花火をしたり、屋上に秘密基地を作ったり、窓からは机や椅子、ときどき人が降ってきたり。

そんなんだから周りの大人からは「なんで生きてるの?」「お前は生きてる価値がない」「頼むから死んでくれないか」と普通に言われていた。

そして夢も希望もなく、自分としてはそのまま中卒で、仲間と楽しくいれればいいとしか考えていなかった。

そんな中学三年の12月に、ある出来事が起こって、このままではダメだと思った。

それでも自分に何ができるのかも、どうしたらいいのかも全然分からなくて。

とりあえず高校に行くことかなと思ったけどどうしたらいけるかも分からない中で、その時に自分が相談したのが、頼ったのが担任の先生だった。

小学校中学校と9年間ほぼまともに勉強して来なかった中で、「高校に行きたいと思うんだけどどうしたらいい?」といきなり言われたら普通だったら「お前には無理だ」「今更なにを言ってるんだ」と言われてもおかしくない中で、

「分かった。私に任せて」と。

そうして自分に行ける高校をすぐに見つけてくれて、それに向けて、なにを、どうしていったらいいかを教えてくれた。

何でこんなにすぐに見つけて、教えてくれるんだろう。疑問に思って聞いたところ、

「岩井がもし高校に行きたいといった時のために用意はしておいた。」

びっくりしたし、何でこの人はここまで自分を信じて、自分のために動いてくれるんだろうと思った。

悪さばかりして、警察にも何回も呼ばれて、他の先生たちからは「あいつと関わらない方がいい」「あいつと関わると先生もマイナスになるだけですよ」と言われ続けていたのに、何でそこまでしてるんだろう。

「いつか頼ってくれた時に、出来ることをしたいと思っていたからね。そうしてこうやって現に頼ってくれたからね。頼ってもらえるのは私にとっても本当に嬉しいことだからね。だから一緒に高校に行けるように勉強しよう」

今まで人に頼ることはかっこ悪いと思っていた。

今まで人に頼ってはいけないと思っていた。

でも、この時から人に頼っていいんだと思えた。

そして今は無理だけど、自分も人に頼られるような人になりたいと思った。

人が頼ってくれた時に、ちゃんと向き合って、寄り添って、自分に出来ることをしたいと思った。

あの時の担任の先生のように。


今すぐは難しいかもしれないけど、一人でも多くの人が、大変さ、困難さ、辛さや悲しさを抱えているとしたら、一人で抱え込んだり、無理するのではなく、誰かを頼って欲しいなぁと思う。そして頼れる人が周りにいて欲しいと思う。

文:がんちゃん


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