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「好き」を語る難しさ

これは私の悪い癖だなぁ、といつも後悔しているのですが、
「好きな○○」「休日何してる」系の質問をされると
大体当たり障りのないことを言ってその場しのぎをしてしまう。
それも何食わぬ顔で平気で噓言ったりする。

本当にスキなこと、言えてないな。

反省。

どうしてこうなってしまうかと言えば、
私の中のINFJが最大限発揮される「こだわり」の部分が強すぎて、
恐らく大半の人には理解してもらえないだろうなという葛藤
あるから(思い込みなのかもしれないけど)

「いやいや、自分の好きなことなんて
語りたいときに好きに語ればいいじゃん。何をそんなに悩むことがあるの」と思われるかもしれない。
でも、それだとまだ「言いたい放題」の域を出ていないよなと、
そう思ってしまう原因となった「やらかし」が昔あったのだ。

昔話

学生時代サークルの飲み会で、後にも先にも二度としないとかたく誓った失敗がある。
ある先輩が、言ってしまえば皆さんが容易に想像できそうな生粋のアニメオタクでちょうどテーブルが一緒になったのだ。
酒の席の暗黙のルールも何も知らない無知な若造Ganmoはその先輩に

「先輩の一番好きなアニメって何ですか」

聞いてしまった。(いや別にいいんだけどね)

その瞬間先輩の目の色は変わり、
「えーGanmoもアニメ好きなの。えーそうだな、一番って言われると○○かな。あーでも××も捨てがたいし~。あー△△って知ってる?あのヒロインがもう最高でさ、えーとそれからそれからetcetc」

案の定、鼻息荒く雪崩のように小一時間しゃべりつくされてしまった。
話の中身なんかなにひとつ覚えていない。
覚えているのはあんな感じでしゃべってたってことと、
すんごい疲れたってことだけ。
この日を境に、私はお酒の場で相手の趣味を聞くことはやめた。

自分が好きなものを好きなように、
つまり「フリーダム」な自由さで話し出すと
相手にはまったく刺さらないことが多い。
それは、「聴いている側」という一番大事な部分の意識が
欠落してしまっているために他ならない。
言うなれば、「誰が買うねんそんなもん」という商品をひたすら推してくる「呼び込み君」みたいな感じだろうか。

だからこそ、「Ganmoって何が好きなの」と適度に
自分に話を振ってくれたり、ちゃんと言葉のキャッチボールをしてくれた先輩との会話は案外覚えていたりする。

お互いが本当に好きなもの、
その人の「価値観」や「信念」にもつながる大事なものを語り合うには
最低限、ちゃんとした準備とお互いを尊重する礼節の中でしか
成立しないんだ
ということを身をもって知ったからこそ、
「好き」をさらけ出すむずかしさ
も強く感じている。

実は前から自分の好きな話をnoteで書こうと何本かストックは
ためていた。
現状、「缶コーヒーと私」以外ではあまりそうした「好き」をメインにした話はあまり出していない。
でもnoteを続けているうち薄々感じてたが、
やはり自分の「本当の好き」はいつか書く日がくるんだろうなと。

ただ先述の経験があったからこそ、
出すタイミングはすごく慎重にしていた。

やっぱり、ただ自分の好きなことをフリーダムに語るよりも、伝える意識を持ったものを書きたい。
ちゃんと読んでもらえて、そのうえで共感してもらえる方が
嬉しいし、書いてよかったと思えるから。

そのためには、ある程度文をかたちにするための時間が必要だと思ったので、今はまだ書き途中の段階にしてある。

まだまだ拙い文章を垂れ流す身ですが、
もしこの先「私の好き語り」にも、お付き合いいただけるのであれば
本当にありがたいです。

読んでいただけただけでも大変感謝ですが、サポートしていただけると活動のさらなる励みになります!