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家屋の解体工事業者を運営すると妄想してみた


僕は色々なビジネスをやった場合の妄想を良くする。

これはお店をやっていたときに身についた習慣のような気がする。

単価計算して、売上高を計算したり、固定費を想定して利益率出してみたり。

今日は、M&Aの会社からきていたメールを見て、そこに載っていた解体工事会社について、自分でゼロから起こした場合にどうやったら軌道に乗るのかを計算したメモがあったので、それを元にnoteにまとめておく。

ちなみに、僕は20代前半の3年間くらいは解体業者で働いていた。

見積もりに同行したりもしていて、見積もりの仕方も教えてもらったことがある。

そして10年くらい前にパートナーと一緒に解体業者のマッチングサイトを立ち上げて売却している。

そんなわけで、解体業者については素人ではないから、結構的を得た妄想になってるんじゃないかな。

離れてから7年くらいは経っているので、最新の情報は知らないが、そんなに大きく進化するような業界でもないから問題ない。

自社でネットから集客する解体業者のビジネスモデル

ネットで集客するにしても、小さい物件は現地見積もりしないで出せるように工夫できるが、大きく複雑な物件は見積もり要員が必要になる。

ネットで集客するなら電話やメールでの応対の専属も必要。

そして、経理や見積書作成などの事務作業も必要。

となると、工事には直接関係のない人員が3名必要となる。

ウェブ対応 1人 30万
見積もり営業 1人 30万
事務 1人 15万
事務合計 75万/月

75万円の事務員の給料を出すには1チームでは足りないから、最低でも2チーム作る。

オペレーター 2人 50万 100万
手元・ドライバー 4人 30万 120万
作業員合計 220万/月

全体で295万円で、それ以上が会社の取り分となる。

2チームできるといくら売り上げられるのか?

2チームで1ヶ月働くと、6現場できるとする

平均的な150万円を6現場とすると、900万円の売上。

少ない月は150万円を4現場とすると、600万円の売上。

経費・固定費はどのくらいかかるか?

900万円売り上げたとして、ゴミ代は4割として360万。

トラックの4台のリース 16万

重機のリース+配送代 ざっくり80万

事務所+置場 15万 

人件費 295万

経費+固定費=766

900万円の売り上げがあがってなんとかやっていけるレベル?

重機やトラックを購入すれば、もっと出費を抑えられるが、そのお金をためるにもギリギリの利益。

事業の展開順序を考える

まずは、サイトを作って、解体工事の見積もり依頼が来るようにすること。

実際に解体できるチームは作らずに、見積もり依頼がきたら広告料もらって他の解体業者へ投げる。

ある程度見積もり依頼が取れるようになってから、オペレーターを見つけて、1チーム作り。。。2チーム作りという流れかな。

見積もり依頼さえ取れていれば、他の解体業者と組んで、うちが営業代行という立場で組むこともできる。

そして、複数の解体業者の営業代行として運営するのも面白い。

このビジネスモデルの課題

解体工事の問題点としては、お客は壊すだけだからとにかく安い業者を好む傾向がある。

そうなると値下げ競争になって、ゴミ代を減らすためにもぐりの捨て場へ行くことになる。

そんな仕事を増やすだけなら、この業界に入りたくはない。

パタゴニアのように解体業もブランディングすることはできないか?

地球環境に優しい解体工事をしたことを、周りの人たちにアピールできるような仕組みはないだろうか?

洋服や鞄には、ロゴマークを入れて身に付けることで、自分のマインドをアピールすることができる。

そのために多少高いものでも購入する。

・ステッカーでアピールする
・スノーピークのような施主のコミュニティを作る

解体工事もできないものだろうか?

結局この課題に対する答えは見つからない。

でも、一度整理して考えることで、いつかアイディアが降りてくるかもしれない。

そのためのこのnoteとする。


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