自分の価値を下げている、安い情報公開

SNSという文化が本格的に普及し始めて20年ぐらい経ったでしょうか。

そこから、情報は得るものではなく選別する時代になったなぁと感じています。

というのも、個人レベルの情報が溢れ出したからです。

新聞や書籍は、権威ある方にしか許されない発言の場でした。当然そこには責任が伴います。

でも、いまは好き勝手に発言できる時代になり、しかもそれが匿名で発言できる訳ですから、ほぼ無責任な情報公開が可能になっています。

この一方的に発信された情報の中から、自分に価値ある情報や、より事実に近い情報を選別し判断しなければならない訳です。

私も含め、多くの方がこの情報郡の中に告知や宣伝を入れています。

ただ、この情報郡の中に「◯月◯日のライブに来て下さい」と情報を発信した所で、埋もれてしまう可能性が高い上に、どこの誰だかわからない人に興味を惹かれる訳がありません。

そしてそれ以上に、簡単に出せる情報は相手も簡単に信じませんし、その情報が軽い(安い)事を知っていますから、価値を見い出せません。

つまり、安く簡単に発信が出来る分、効果も価値も薄い訳です。

もし、同じ様なライブ情報を有名紙の一面に出してみたらどうなるでしょうか。

興味無い知らない人でも「そんなにすごい人なの?」と、少なくとも興味は湧くでしょう、調べてみたくなる衝動も生まれます。

つまり、価値ある情報は価値ある場所に出して、初めてその価値が認められる訳です。

私は、ここ1ヶ月の間に複数のLIVEを見てきましたが、良い意味でステージに合わない歌唱をしている人を目撃しました。

安っぺらいステージ、観客の質が悪いLIVEで、自分の価値を落としてしまっているなぁと感じました。

恐らく大きなステージが似合う歌唱力があるのに、です。

「安かろう悪かろう」はSNSが普及する前からある価値基準です。

自分の価値を上げるためには、安い情報発信では無く、価値あるステージ(場所)に呼ばれる為の営業努力です。

何百回、何千回歌おうとも、安い場所で安い情報公開をしてしまえば、その価値に気付く人は減るばかりです。

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