菊谷ガンジ

ディレクター、プロデューサー、心理カウンセラー

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マガジン

  • よりきゆかり通信『ぼ』

    シンガーソングライター依祈縁(よりきゆかり)の日常や成長過程をなんとなく暴露する不定期通信

最近の記事

路上ライブは、どんな犯罪になる?

路上ライブをして書類送検された事がニュースになっていました。 交通の妨げになっていると複数件通報が入り、道路使用許可を得ずに路上でライブを開催したとの事で、今回の書類送検となったそうです。 まず、道路使用許可を取らずに路上ライブを行うと、道路交通法違反の〝犯罪〟になります。 刑としては、3か月以下の懲役、または5万円以下の罰金になります。 でもその刑よりも怖いのは〝前科〟です。 簡単に言えば「犯罪者ですよ」という経歴が生涯消えない、という事です。 つまり、軽い気持

    • 「歌が好きだから」 安易な気持ちでステージで歌う事とは、こういう事

      『好きこそものの上手なれ』という言葉があります。 好きな事なら自ら進んで取り組むので、成長が早いよね、というような意味になります。 ですが、実際そうなのでしょうか。 アマチュアやセミプロシンガーのLIVE中のコメントで、「私は歌う事が好きで」というような事を仰る方が非常に多いです。 でもそういう方のLIVEは、お客様が歌の途中で飽きてしまっている事の方が多いんですよね。 なぜなら、「自己満足」で「独りよがり」のステージになっているからです。 本人はステージの上で好

      • 歌に必要なのは? 考える子どもと、考えない子どもの差

        私は歌のレッスンをしている訳ですが「どういう子が一番伸びますか?」という質問を親御さんから受ける事があります。 「疑問を持つ子です」と私は即答します。 「どうしたら?」や「どうやれば?」などを頭の中で考えてレッスンに取り組んでいるお子さんは、明らかに成長と吸収が早いです。 まず、考えない子は教えた事しかできません。 その歌で教えたテクニックは、教わったその曲でしか活かせないのです。 たとえば「感動する歌い方はブレスを多く入れて歌う」と教えても、次の曲になると、それが

        • いまが辛いアナタへ 届いてほしい歌『サザンカ』

          よりきゆかり通信『ぼ』 #009 #依祈縁(よりきゆかり)ファンの皆様、こんにちは。 9/29。依祈がレギュラー出演しているラジオ番組『ぐずり。おじさん』のフェス、#大ぐずりフェス2024 が開催されました。 そこで歌った1曲に「SEKAI NO OWARI」さんの「サザンカ」がありました。 8月の半ばでしょうか。依祈をずっと応援してくれている方で、体調を壊して日常生活が難しい状態にあると聞いたのは。 私は、依祈の歌を応援してくれている方だから、なにか歌で元気づけら

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        • よりきゆかり通信『ぼ』
          11本

        記事

          メジャーデビューって、ちゃんとわかってますか?

          歌をやっていると〝メジャーデビュー〟という言葉を良く聞きます。 でもシンガーさんに「メジャーデビューってどういう事だと思う?」と聞くと、「売れる事?」という返答が返ってきます。 どうやら〝メジャーデビュー〟という言葉が独り歩きしていて、実際にどういう事になるのかわからないシンガーさんが実に多いです。 ものすごく簡単に言うと〝メジャーデビュー〟は、大手音楽レコード会社にシンガーさんを〝売ってもらう〟契約をした状態の事を言います。 決して〝売れる保証〟がされる訳ではありま

          メジャーデビューって、ちゃんとわかってますか?

          緊張を味方に 緊張する事は良いことなのです

          緊張は人を綺麗にします。 緊張は人に能力以上の結果をもたらします。 ですから〝緊張してちゃんとできない〟と思うのは、考え間違えをしている可能性が高いです。 私が見ていて、ちゃんとできていない場合は、練習不足や、準備不足であることが多いです。 つまり、単純に「失敗しそう」という想いを〝緊張〟という言葉に置き換えているだけです。 今まで積み重ねたものを発表する場合、自信を持ってそのステージに立てば〝緊張〟はむしろ〝高揚〟に変わり、その場の空気を支配するほど魅力的になりま

          緊張を味方に 緊張する事は良いことなのです

          教育の大切さを知った話

          先日とある山林の田舎道走行していたのですが、そこは観光地へ向かう道であり、夕方でもあったせいか、なかなかの交通量でして。 ふと見ると、道の脇に人影が見えました。 近づくと、どうやら手を上げていて、道を横断したい様子。 しばらく信号も見ていないような道で、上下線とも地元の車と他県の車が入り乱れて走っているような感じだったので、「この道じゃ、なかなか車も停まらないんだろうなぁ」など勝手な想像をしながら、私はなんとなく車のスピードを緩めました。 車を停めていくと、それが小学

          教育の大切さを知った話

          世阿弥から学ぶ、芸能の極意「花になれ!」

          世阿弥(ぜあみ)をご存知でしょうか。 室町時代(1400年前後)の有名人で 教科書にもでてくる人です。 この世阿弥さんは、今で言えば、 〝芸能界のトップスター的〟な方で、 同時にディレクションもやってしまう、 〝芸能の神様的存在〟です。 その方が書いた『風姿花伝』という〝芸能の教本〟が、 現在のわたし達にも刺さりすぎる内容となっていますので、 その一部を私なりに解釈して紹介します。 原文はかなり難しいので。 私がいま、生徒に教えている事が 約600年以

          世阿弥から学ぶ、芸能の極意「花になれ!」

          その歌は、誰のため?

          上杉鷹山をご存知でしょうか。 その名前を知らなくとも、この言葉は知っている方も多いのでは。 〝為せば成る  為さねば成らぬ  何事も  成らぬは人の為さぬなりけり〟 上杉鷹山(うえすぎようざん)は米沢藩(現在の山形)の藩主です。 多くの実業家や起業家が「尊敬する人」にその名を上げていますが、 中でもジョン・F・ケネディ大統領が尊敬する人として 上杉鷹山の名前を上げたエピソードは有名です。 簡単に言えば、 財政難だった藩(国)の財政を 改革によって立ち直

          その歌は、誰のため?

          その歌は、演出面で損をしている

          TVで面白い検証をやっていました。 『目玉焼きハンバーグ』を、『月見ハンバーグ』に名称変更して販売したら、売上がどの程度変わるのか、という内容です。 結果。 平均15セットしか出ないメニューが、23セット出たそうです。 約1.65倍増です。 注目して欲しいのは、変えたのは名称だけだという事です。 それだけで売上が変化したという事です。 私が言っている〝演出〟とは、この名称を変えるという発想なんです。 歌で言えば、どう魅せるか。 例えば、カバー曲を歌う場合。

          その歌は、演出面で損をしている

          ファンは「減らさない」のではなく「増やす」の考えで

          あるシンガーAさんが、シンガーBさんのファンの方のX(その時はTwitter)をフォローしたそうです。 そうしたら、そのフォローされたシンガーBさんの親御さんから、 「うちのファンをフォローするのは辞めてほしい」 とシンガーAさんに連絡があったそうです。 まず、ファンはアーティストの所有物では無い訳です。 そのファンの方が誰を応援していようと、 応援される側に抑制する権利は無いと思いますし、 別のシンガーにこのような圧力をかけるべきでは無いはずです。 最近、同

          ファンは「減らさない」のではなく「増やす」の考えで

          先入観で判断してません?? 大事なのは想像力です

          私はなるべく〝先入観〟を無くした物の見方をしたいと考えています。 それを強く感じたのは、娘が出場していた歌の大会でした。 「すごく上手なんだけど、君にはこの歌まだ早いかな」 何度か聞いた、審査員からのこの言葉です。 中には、笑いニヤけたような感じでそう話す審査員もいました。 それは。 「恋愛ソング」を小学生だった娘が歌っていたからです。 「まだ、こんな恋愛した事無いよね?」 とか、 「感情が伝わって来ないんだよね~」 などと、言われる訳です。 まぁ確かに

          先入観で判断してません?? 大事なのは想像力です

          本当は怖い 親のマインドコントロール

          先日、Xである投稿を拝見しました。 20代で入社した時〝仕事が出来る〟と言われた男性のポストです。 しばらく周りからも〝出来る人〟として扱われ、それで通用していたそうです。 ところが数年たった最近〝もっと仕事できたのにね〟と言われ、かなり落ち込んだという内容でした。 男性は「褒められた事で怠慢になっていた」と振り返っていました。 子役が大人になって俳優として活躍できない原因。 キッズアイドルが国民的アイドルとして活躍できない原因。 そして、キッズシンガーがメジャ

          本当は怖い 親のマインドコントロール

          良い歌を歌っていても、売れない理由の1つ 事務所編

          いま、どの大手事務所の音楽プロデューサーさんに話を聞いても、 「正直、どうやったら売れるかなんて、誰もわからないよ。」 と言います。 それだけ、日本の音楽業界は混沌としている訳です。 なので、 もし「絶対に売れる」とか言ってる音楽事務所は、 かなり怪しいと思って下さい。 そのアーティストによほど高額な投資ができて、 大掛かりな宣伝活動を行ってくれるならいざ知らず、 過去の実績も無ければ、 売れるビジョンも描けていない事務所は、 正直、危険です。 過去の

          良い歌を歌っていても、売れない理由の1つ 事務所編

          本当の事が言えない、親だから

          「メンタルが弱いのでは無く、感受性が豊かなだけ。 それは、恵まれてる事でもあるんだよ。 だって、誰よりも優しくて、気を使えるって、 誰にも出来る事ではないし、 それも立派な才能なのだから。」 そう言ったら、生徒がつぅーと涙を流してまして。 親にも言えず、ずっと自分ひとりで悩んでたんだろうなぁ。 いや、親だから本当の事が言えないのか。

          本当の事が言えない、親だから

          歌も商売です アーティスト気取りでは売れません

          もし半年~3ヶ月の間に、新しいお客様が自分のLIVEに来ていないのであれば、それは〝かなり危険な状態〟です。 歌よりも、まずはマーケティング(自分を売り出す方法)を学んだほうがいいでしょう。 例えば『美味しいプリン』が完成したとして。 それを店頭に並べます。 その商品は、売れると思いますか。 売れません。売れないんです。 食べたらわかる美味しさも、食べてないから買いません。 これって、一般の商品開発も同じで、〝良い商品だから売れる〟と考えて商売している方の多くは

          歌も商売です アーティスト気取りでは売れません