十牛図


『十牛図』一度は、ご覧になったことがあられるのではないでしょうか?

そして、その意味を考え、もしかしたら誰かの解説を読まれたことがあるかもしれませんね。

この絵は本当に様々なことを私たちに教えてくれています。

ちょっと乱暴ですが、簡単に分かりやすくガンダーリ流に説明してみますね。(^_^;)

  1. 尋牛
    牛を野原で探している絵。
    牛とは、内なる真理や真の自己を象徴しています。本当の自分を求めて旅立つ段階です。

  2. 見跡
    牛の足跡を見つける絵。
    牛の足跡を見つけることで、真理や自己に近づく手がかりを得る段階。

  3. 見牛
    牛の後ろ姿を見つけて駆け寄る絵。
    ついに牛を見つける。様々な学びを通して、直感的に真の自己や真理を見つけ自覚や理解が深まる段階。

  4. 得牛
    牛を縄で捕まえ、縄がピーンと張って引っ張りいしている絵。
    牛との格闘は、自らの汚れや迷いを取り除くための修行し実践する段階。

  5. 放牛
    牛が人の後ろに従って歩いている、縄はゆるんでいるがまだある絵。
    自己や真理を受け入れ、自己との関係が深まり、成長や発展しているがまだ完全にコントロールはできていない段階。

  6. 騎牛帰家
    牛に乗って笛を吹きながら移動している絵。
    真の自己と一体となり真理と調和し制御する能力を持った段階。

  7. 忘牛在人
    牛はいなくなり人がひとり庭で手を合わせ月を見ている絵。
    牛を忘れる、最後に残った煩悩やエゴがなくなり、真の自己や真理と一つになることで深い理解や啓示が訪れる段階。

  8. 人牛倶忘
    ○のみで牛も人もいない、中には何も書いていない絵。
    禅で言う「円相」の世界。真の自分という観念さえも消え去り、無になった段階。『色即是空、空即是色』

  9. 返本還源
    『水は自ずから茫茫、花は自ら紅』が描かれている。本源にたどり着いた真の自己の自然の姿。

10.入鄽垂手(にってんすいしゅ)
町の中に入った牧人は、笑みを浮かべて何かを童子に与えている絵。
悟りを得てそれさえも越えたものは普通の人としてまた町に戻り、人々に答えではなく日常的な問いを与える。人々はその人と出会うことによって、その存在に触れることにより、自分はどこから来たのか?どこへ行くのか?と、本来の自己を求め歩き始めます。

真理を言葉にすることはできません。

言葉よりは、絵などの芸術が、より深く真理に近づいていくことができると思っています。

ちょっと乱暴な表現で、私自身もまだこの短い言葉の中に表せてないものが山のようにあるのですが、これをきっかけに、ご自身で是非絵を見ていただけたらと思います。

この十牛図は、私の人生を表していますし、私が行っている和みのヨーガ、認知真理学、RCTの流れとも繋がる所があります。


無駄なる愛と感謝を込めて
ガンダーリ松本より


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