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アルコール屋なので一応今

今新型コロナウイルスの影響で消毒用のアルコールも品薄だそうな。エチルアルコールとメチルアルコールの違いもわからんで、とにかく薬局で売ってるアルコールなら消毒に使えると思ってる人が多いみたいだけれど、エチルとメチルを間違えてメチルを飲んだりしたら失明しますし、ヘタしたら死にます。ご注意ください。

消毒用のアルコールはエチルアルコールです。メチルというのは劇物に指定されてますから取り扱いには十分注意が必要なモノなのです。エチルアルコールと言うのは醸造アルコールもその中に含まれますので、まぁ口にしても一応大丈夫なわけで安全ですね。その意味では。ただエチルアルコールにも大きく分けると2種類あって、同じ内容量で値段がかなり違うものがあります。大体3倍くらい違う。そこには酒税が関係しているんですね。安い方には純粋なエタノールのほかにイソプロピルアルコールという別の物質が混入されています。これも飲むとヤバいです。純粋な方は飲もうと思えば飲めるという意味で酒税がかかっているんで、税金分値段が高いということになります。どちらも大体アルコール度数は気温15度で80度くらいのモノです。何で80度かと言うと、100%のアルコールよりも80%程度の方が消毒効果が高いんだそうです。その理由はワシャ知らんけど。

で、血眼になって消毒用アルコールを探してドラッグストアを渡り歩くなら、ウオッカのスピリタスという名前の酒がある。ポーランドの酒で、世界で最もアルコール度数が高い奴の一つと言われている。アルコール度数96%なので、十分火がつく濃度です。こいつを薄めりゃ飲めるアルコールなんだし、安全じゃないの?はい。その通りです。それこそ消毒用としてちゃんと開発されているモノではないので、同じ効果があるかどうかはともかく、間違えてメチルアルコールを買うよりはよっぽどマシです。取り扱いを間違えてもそう簡単には死にませんから。ちなみに化学組成はどっちも同じです。

もうひとつ言うと、昔のヤクザ映画なんかでもよくありましたね。麻酔がないし、消毒薬もない医者で、ちょっとヤサグレ感のある医者が、撃たれたやくざを治療するときに、メスにウイスキーとか焼酎をぶっかけて消毒してるシーン。あれもまぁそれなりの消毒効果はあります。そんな映画が流行ってた頃は50度くらいの消毒用アルコールもあったくらいですからね。ウイスキーで大体40度前後でしょう。そんなに強力に除菌除菌言わなくたって、焼酎の35度くらいのやつ。いわゆるホワイトリカーと言って梅酒とかつける時に使うあれです。それでもそこそこ効果はあるはず。というのも。除菌用のウエットティッシュも今品薄らしいですが、多くはアルコール除菌のタイプです。(中にはノンアルコールもあるようですね)そのアルコール濃度は30%くらいから80%くらいまで様々ですが、除菌と書いてあったらいいんじゃないの?って買ってませんか?35%の焼酎でもそれなりにスプレーして拭き取れば効果はあります。もちろん消毒用の専用のものからしたら効果は少ないですが、これくらいでいいんじゃないの?菌のない生活なんて楽しくないぜ。菌がなけりゃ酒も出来ないんだからさ。



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