【接骨院においての回数券の矛盾】
今時の接骨院はほとんどの場合院にて自費施術は導入されている。
自費施術とは電気治療やマッサージでは施術が追いつかず
もっと効果の高い施術を提供する事を指す。
1.自費施術の内容
健康保険の観点から施術行為として算定されるのは
「冷却」「温熱」「マッサージ」と大まかにこんなものだ。
それ以外の特殊な施術や機械が自費に該当するイメージである。
「骨盤矯正」「O脚矯正」「小顔矯正」などがここに該当し
自由に金額が決まっているため、やや高額に設定されている事が多い。
2.回数券の存在
上記の自費施術を「少しでも安く」受けられるようにと回数券が流行した。
表向きは安く通院であるが肝はロイヤルカスタマーの確保である。
それは院を経営する上で大切な部分なので言及は避けようと思う。
3.保険と回数券の混同
健康保険の趣旨は「早く治して通院の必要をなくす事」である。
しかし回数券は「通院させ続ける」のが目的な為、いつまでも終わらない。
治療を終了させる為の健康保険と、治療を続けさせる為の回数券が
なぜ同時に存在するのか?
勿論、説明出来る接骨院もあると思う。しかしほとんどの接骨院は
そこまで考えて導入していないはずである。
実際に、私自身も回数券をバリバリ売り付ける接骨院で管理職までしていたが
具体的にそこの存在意義までを教わった事は1度もない。
自営になって、保険の勉強をして、患者さんと共に経営をしていく中で
導き出したリアルな答えである。
4.回数券が本当に必要な場面もある
回数券が悪い訳ではない。
通院させるのが悪い訳でもない。
回数券の意味と保険での運用で辻褄が合うのかが一番鍵ではないだろうか?
今は患者さん自身の知識不足のお陰でほとんどの場合不満を口にされない。
しかし質問された時にキチンと返せるのだろうか?
5.矛盾を理解し自己否定が患者を救う
今の自分がしている行為を否定して改めていく。
それこそが患者のためであり、愛用者を作るための経営者の責任。接骨院経営はなんだかんだで続けられる。
しかしながら長く愛用して頂くためにそうした患者への努力も必須である。
無料セミナーには喜んで参加しまくるが
有料になった途端にお金を出し渋る癖に
患者からは高単価、通院回数を追い求めるよく分からない柔整の業界。
少しでも良くなることを望んでいる。
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