見出し画像

4歳の癇癪もちの娘、癇癪を起こす原因は「敏感っ子」だったから。そういうお話し。

4歳の長女は、「癇癪もち」です。

思い通りにいかないことがあると、癇癪を起こすことがあります。
ズボンをうまく履けなかくて、癇癪を起こすことも。
泣きわめいて、床に這いつくばって、時には私を叩いてくることも。

その一方で、幼稚園では、とても良い子。
先生によると、リーダーシップを発揮してお友達を引っ張っていくし、言語の発達も早く、大人びた言葉を使いこなします。
理解力も高くて、言われたことも難なくこなせるタイプ。
一般的によく言われている、「良い子」。

家での癇癪の話をすると、中と外のギャップが大きくて、先生に驚かれます。

私を困らせるために、わざと癇癪起こしているのではないか。
娘への愛情不足なのか、赤ちゃん返りなのか。
なぜ、娘はこんなに育てにくい子なんだ、と何度思ったことか。

私は娘のことを、勘違いしていました。
育てにくい子」だと。

今日は、その勘違いに気づいた、そんなお話しです。

■幼稚園が怖いと言う、娘

幼稚園の年少クラスに入学して1ヶ月ほど経ったある日。
娘がぽつりと言いました。

「幼稚園行きたくない、怖いから」

何が怖いのかを確認しても、はっきりとは言いません。

3月末に生まれた娘は、年少クラスの中で、一番最後の生まれです。
(日本の学年の制度は、4/2〜翌年4/1までが同じ学年です。)
そのため、お友達と比べて、身長が少し小さめの娘。
怖い原因は、そこにあるのか。
それとも、新しい環境に慣れていないから、怖いと言っているのか。あれこれと怖いと言う原因がなにか、考えを巡らせます。

怖いと言っている原因が分からないのに、休ませるわけにはいかない。
娘には、「怖くなったら早く帰ってきて良いよ」と、幼稚園に行くよう促しました。

担任の先生に近況を報告と幼稚園での様子を確認してみることに。
トラブルなく、楽しく過ごしているとのこと。
一時的なことかもしれないと、様子見となりました。

「寝たくない。寝たら朝になって、幼稚園に行く時間になるから」と、娘は言うように。
夜には、夜驚(やきょう)も始まりました。
夜驚とは、睡眠中に泣き叫んだり、暴れたりする症状。症状が出ている間は、ひたすら泣き叫んだり、暴れます。
夜泣きの場合だと、声をかけたら目が覚めて、泣き方も穏やかになるので、明らかに違った様子。

娘の様子が悪化するので、担任の先生と面談することに。
そこで、娘が怖いと言っていた理由が分かります。

■幼稚園が怖い理由


娘・私・先生の三者面談の日。
娘が幼稚園を怖いと言っていることを、心配している。
これからどうしたら、娘が安心して幼稚園にいけるのか。
このようなことを、先生に話しました。

いつもは賑やかな娘も、三者面談の目的を理解したのか。
静かに私の話しを聞いていました。

少し経ってから、か細い声で「先生が怖い」と話す、娘。
まさか自分が原因になっていると思っていなかったので、驚く先生。

よくよく娘の話を聞いていると、同じクラスの男の子を、先生が怒ったこと。
その男の子が泣いているのを見て、かわいそうになり、怖くなったこと。
共感力が強いゆえに、怒られた男の子を見て、男の子に感情移入したことで、先生を怖いと感じた。
これが、先生を怖いと思った要因となっていたのです。

先生は娘のことを怒っていなかったことを説明し、怖い思いをさせてしまったことを、謝ってくださいました。娘はこの日を境に、先生を怖いとは言わなくなりました。

■敏感っ子(HSC)とは


本書を通して、娘は敏感っ子(HSC)の可能性が高いことを、知りました。
「HSC」とは、「Highly Sensitive Child」の頭文字を取っていて、周りの物事に敏感に反応する子どものことを指します。
チェックリストがあり、該当項目が多いほど、敏感っ子の可能性が高いそうです。
娘は該当項目が多く、中でも「共感力」「完璧主義」の項目が際立っています。

娘は、私が1歳の息子を怒ると、泣くことがあります。
自分が怒られたわけではないのに、怒られた息子の気持ちになって、泣くのです。
「弟ちゃんは、まだ1歳でしょ。怒らないで」と。

敏感っ子(HSC)の特徴

人の感情に敏感で、共感力が高く、感情移入をしやすいと言う特徴。
たとえば、怒られているお友達を見ると、まるで自分が怒られているかのようにおびえて泣いてしまう。(P、27)

敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本

■共感力の強い、娘

敏感っ子(HSC)の外の世界との向き合い方

●共感力の強さから、その場のルールや、他者から何を期待されているかを敏感に察するため、自分を周りに必死で合わせて、とても「いい子」
●自分の気持ちを極端に我慢して1日を過ごし、家に戻ってきた時はもうヘトヘト。抑え続けた感情が一気に爆発してしまうのは、とても自然。(P、45)

敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本

娘は、外の刺激を人一倍感じて、疲れて帰宅していたこと。
その疲れやストレスが、癇癪を引き起こす原因になっていたこと。

娘は、「育てにくい子」だから、癇癪を起こすのではない。
「感受性が高い子」だから、癇癪を起こすこと。

私が娘を育てにくい子と思っていたことは、誤解でした。

■今、思うこと

癇癪を起こす娘のことがわからなくて、娘に恐怖心を抱く時もありました。
このまま癇癪が治らなかったらと、娘の将来を不安に思う時もありました。

外の刺激を人一倍受けた結果、その疲れから、癇癪を起こす。
それが娘の癇癪のメカニズムでした。
なぜ癇癪を起こすのか、メカニズムが分からないから、娘に恐怖心を抱いたり、将来への不安感があったのだと思います。分かった今、それらから解放されました。

■今、娘にできること

周りの思いや気持ちが自分の中に流れ込んでくる敏感っ子は、自分の内側からの「好き」という気持ちが、前へ進むための原動力となる。(P、100)

敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本

娘は、折り紙やお絵かきなどの創作活動が大好きで、周りの音が聞こえなくなるほど熱中します。
夕食の最中や、お風呂から出てすぐに創作活動をしていると、イライラすることが多いです。何回声をかけても、聞こえていないので、イライラは増すばかり。

でも娘にとって、この創作活動が、外の世界からのストレスを発散させる方法なのかもしれない。娘の内側から湧き上がる「これが好き」「これをやりたい」をさせてあげることが、娘のリラックスとなり、そうすることで、家が娘にとっての安全基地になるかもしれない。
そのことに気づいたことで、多少長めに創作していても、私のイライラは軽減されました。

敏感っ子であることを、「個性」として捉え直そうと、思っています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?