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創業したいなら創業する前からお金さんとうまく付き合え

はじめに(創業を考えるとき「お金さん」って重要)


私の会計事務所では創業3年以内のお客様の割合が大半を占めます。
会社を経営するんだったら、事業計画があったりとかいろいろな準備を求められますが、その中で重要なものとして「お金さん」があげられます。
今日はなんで「お金さん」が重要なのか、創業する時からではなく、創業する前から何をしておかないといけないのかを語りたいと思います。

1.「お金さん」がなければ会社は潰れます。

当たり前のことを言ってますが、事業を行うには「お金さん」がいります。
売上を上げるには、ふつうは仕入や投資や経費支出をすることが先になります(ただでいきなり売上があがるのって非常にまれです)。
黒字倒産って言葉もありますが、売上が伸びてても「お金さん」がなくなれば倒産します(→悔やんでも悔やみきれない状態)。
逆に、赤字であっても「お金さん」があれば倒産しません。
だからこそ、「お金さん」を大事にし、「お金さん」が循環していることを確保する必要があるのです。

2.創業時に「お金さん」を大事にしていない人におこる悲劇


いろんな意見もあるのだと思いますが、私自身は3つほど考えられると思います。

①「お金さん」を無駄に消費しても気づかない→「お金さん」がいなくなる


「お金さん」を大事にしていないことに慣れていると、運よく手元の「お金さん」があっても、無駄に使ってしまいやすい、無駄使いしてても気づかないということになってしまう傾向にあるのではないでしょうか。→結果的には「お金さん」がなくなる。

②「お金さん」を大事にしない癖が取引先にも出てしまう。→取引先の信用を失う

それぞれの会社において「お金さん」は重要です。
相手の「お金さん」を大事にしない行動というのは取引先の信用を失ってしまうということになります。
私自身も例えばお客様に請求書を出す、取引先にお支払いをする、相手のお金に関わることを行う場合は相手の「お金さん」を大事にできるよう心がけています。

③「お金さん」を大事にしない行動によって「お金さん」を調達できない

創業時って、手元資金だけでスタートできないこともあります。その場合、補助金とか、金融機関から借入することになります。
例えば、以下の画像のとおり、金融機関への融資申し込みにもお金に関する記載事項があります。その他、お金に関する提出資料もあります。
どれだけ素晴らしい事業と認められても、「お金さん」への対応が悪いということは金融機関からもわかってしまいます(結果、融資はおりない)。

日本政策金融公庫の融資申込書の例

3.創業前にこのような「お金さん」への悪い癖を断ち切ろう

「お金さん」への行動は、創業する時ではなく、創業する前からきちっとすることが大事です。
上記の2では融資のことを触れましたが、融資の審査でもこのあたりが問われますので、創業したいなあと思った時から行動に移せるように出来たらと思いますね。
・「お金さん」をいくら使って、今いくら「お金さん」があるのかを把握できる癖をつける(家計簿とかです)。
・人とのお金の貸し借りは慎重に。行うとしてもきっちり約束どおりに。
・創業するための自己資金を貯めておく(自己資金ゼロでは難しいです)。
・確定申告はきっちり行い(必要がある人は)、税金支払いを滞納しない。
・公共料金、電話料金などを滞留しない。
・クレジットで引落不可となることはしない(クレジットブラックといわれるものです)。
・住宅ローンや教育ローンなどでいくら借金があるのかも把握する。ローンの返済も滞留しない。
・安易に消費者ローンやカードローンを利用しない。

創業する時に「お金さん」が大事だという話をしましたが、創業する時にどのように「お金さん」と付き合うかを一人で考えてもわからないことが多いと思います。
お金の専門家に相談しながら進めるのも一つと思います。
創業時にご相談される場合に、「お金さん」の相談も可能ですので、ご興味持っていただいて方で相談ある方いらっしゃれば、問合せから問い合わせていただければと思います(いきなり押し売りとかしませんのでご安心ください)。


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