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ネタバレひかえめ映画記録11/18 「フォーリング」「モーリタニアン」「マリグナント」

そんなわけで久しぶりに休みだったので、映画3本見てきました。今月3本(そのうち1本は二回目)しか見られてないので、いい加減映画館行きたくて。

まずは「フォーリング」。

冒頭から「認知症の父」という存在が明らかになって、回想と行き来しつつ父子の関係がつづられます。認知症の父という点ではアンソニー・ホプキンスの「ファーザー」があまりにも印象的過ぎたので、そこまでじゃなかったなというか。時間軸を移動できる映画ならではの手法を眺めていると、今もう大人になってしまった自分の子供たちもあの頃は全然違う性格だったしこんな大人になるとは、という感慨は、わたしもあの年老いた父親と同じなのかもしれません。数年前実家で実母と大喧嘩したことなども思い出したり…。

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二本め、「モーリタニアン 黒塗りの記録」。

今回メインで見たかった作品。すぐ近所でもやってたのに、油断しているうちに夜一回の上映になってしまい遠出することに。
9.11のテロ事件の関係者容疑というだけで裁判もなしに拘束されているモーリタニア出身の青年が主人公です。「黒塗りの記録」というサブタイトルが示すように、アメリカの普通の人たち含む政府側の感情的な「正義」が、そうでないものを排除しようとする「力」を持つことを、冷静に描いた作品かと。20年経ってここまで内省的な映画が作れるというのはすごいな、と思いましたが実はこれはイギリス映画。闇は深いということでしょうか。

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「モーリタニアン」があまりにも重くてずっしりしていたので、今日はもうここまでにして帰ろうかなあとかなり思ったのですが、こないだからTwitterなどで見かける「マリグナント」というのが気になってて、帰り途中の映画館でちょうどいい時間の上映があったので頑張ってみました。

そもそも、この手のホラーとか好きなわけがなくて大丈夫かなとは思いましたが…

こんなん読んだら行くやん?(坪井さんというのは名古屋の映画館シネマスコーレの副支配人で推し田中さんの師匠的な存在の方)
ホラー、サスペンス、スプラッタ、そこらへんの枠組みもよく理解してないのですがサイトとか読むと「ただのホラーじゃない」とか「ジャンルを超越する」とか書いているのでそういうものなんでしょう。

面白かったです!

ネタバレは禁止されているので避けますが、ラストシーンのある種すがすがしさは「恋するけだもの」(↑の記事中の「白石さん」こと白石晃士監督作品)みたいで、これが「映画」の楽しさだよなあ、と思いました。

あと、映画館の入り口でわたしの前に入ろうとしてた男子高校生2人組が「18歳になってない」という理由で入れてもらえずに払い戻しに回されてたのを見てびっくりしました。そんなん真面目に生年月日申告するんだ。エラいな。
でも実は全然R18の意味がわからなかった…グロだからなの?もっとひどい映画いっぱいあるよね??

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何度も書いてますが映画を見るようになってようやく2年ちょっと。田中さん、↑の坪井さん、白石監督、そんなこんな映画を教わる方々に出会えて幸せです。(みんな年下だよ…)

↑の見出し写真は、「マリグナント」見て出てきたモールのイルミネーション。世の中は美しい。

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