この世界に「他人」は存在するのだろうか?
一本の林檎の木がある。
そこには沢山の林檎がなっている。
その時は「一本の林檎の木」として認識されている。
実っている沢山の林檎を狩り採ると、
それぞれが「別の林檎」として認識される。
ある林檎は、隣りの林檎を見てこう言う。
「君より僕の方が大きいね。」
そう言われた林檎は、その林檎に言う。
「君より僕の方が赤くて綺麗だね。」
気づくと周りには沢山の林檎たちがいることに気づく。
とても小さな林檎
とても大きな林檎
傷のある林檎
半分青くて半分赤い林檎。
それぞれが色んなことを言っている。
全く同じ林檎など一つもなく、
それぞれの林檎がそれぞれの個性を持っている。
そして元々はみんな同じ、
「一本の木からやってきた」
人間もこれと同じ
人それぞれの個性があり、
全てが同じ所から生まれてきた。
自分や他人という境界線はなく、
元々全てが一つの存在なんだと思う。