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2月のkindle出版「鎌倉武士が活躍する歌舞伎作品」

今年の「1年の計」、月イチでkindle出版をする!の第二弾。2月は「鎌倉武士が活躍する歌舞伎作品」です。

NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、ご覧になっていますか?
三谷幸喜が書いた今回の大河ドラマは、源頼朝が伊豆で挙兵するあたりから始まります。「平家物語」や「義経記」「源平盛衰記」そして「曽我物語」あるいは「愚管抄」などがネタ本になっていると思います。

注目したいのは、出てくるキャラクターの多くが歌舞伎ファンなら「どこかで聞いたことがある名前」であることです。作品によってはほんのチョイ役、並び大名の1人としてしか認識のなかったあの人、この人が、実は「そこにいるべきストーリーを持っていた」ことに気づかされるはず!
「それであの人は、そういう性格に描かれているのね!」
「ただの悪役かと思ったら、結構大した人物じゃないか!」
……と、新しい発見があり、歌舞伎ファンにとってはますます歌舞伎が好きになる1年になるのではないでしょうか。

また、あまり歌舞伎をご覧にならない方は、大河ドラマで「名前」とキャラクターが身近になった今こそ、歌舞伎に親しむチャンスです。

この本は、鎌倉武士が登場する歌舞伎作品について、あらすじや見どころを紹介しています。取り上げている演目が劇場でかかったり、シネマ歌舞伎が上映される時、予備知識を持ってからご覧になりたい方は、ぜひ参考になさってください。

表紙(鎌倉武士が活躍する歌舞伎作品)

以下、目次からの抜粋です。

「義経千本桜」
 敗者は平氏だけではない。悲劇のヒーローの苦悩
「碁盤忠信(ごばん・ただのぶ)」
 史実から物語へ~いくつもの忠信物語~
「勧進帳(かんじんちょう)」〜その後の義経一行の逃避行。
 弁慶を主役に、「安宅の関」を越せるかどうかのスリルとサスペンスを味わう 「梶原誉石切(かじわら・ほまれのいしきり)」
頼朝からの信頼篤い「梶原景時」のもう一つの顔
「一條大蔵譚(いちじょうおおくら・ものがたり)」
清盛を欺いた男~阿呆のふりをしてでも生き抜くぞ!
「阿古屋」
頼朝をつけ狙う悪七兵衛景清の女を捕らえ、拷問!?
舞台上で実際に三曲を弾く! 特別すぎる空間
「熊谷陣屋」
「二心」を疑われた転職組・熊谷直実の悲しいすぎる決断
「実盛物語」
生まれたばかりの木曽義仲を救った男・斎藤実盛
敵味方を越えて語り継がれる人物の共通点
「ひらかな盛衰記」に描かれた梶原景時の2面性
   長男を勘当した梶原景時〜「源太勘當(げんだ・かんどう)」〜
   義家→義朝→頼朝と渡ったお家の重宝が、なぜ梶原景季の手に?
   「逆櫓(さかろ)」〜義経と論争できる景時の知略
「寿曽我対面」 
父の仇・工藤祐経を目指し、敵陣に乗り込んでいく曽我兄弟
ひな壇にオールスターキャストが勢揃いの華やぎ
「あの工藤祐経が、こんなに出世して!」
「矢の根」
縁起物を並べて楽しむおおらかな祝祭劇
「大商蛭子島(おおあきない・ひるがこじま)」
女に目がない源頼朝? 異色の源氏再興旗揚げ秘話
平安時代に「寺子屋」ってどういうこと?
伊東の娘と北条の娘のはざまで
「頼朝の死」
「俺はお飾りか!」母政子に仕切られる将軍頼家の苦悩
歌なし舞なしセリフのみの「新歌舞伎」で綴る近代的な心理ドラマ
「修禅寺物語」
 将軍の「死相」が能面に顕れる〈源頼家〉
 人間の「業」の深さに圧倒される


 「きっかけは大河ドラマ」で歌舞伎に興味を持った方に、ぜひ読んでいただきたい本です!

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