「こんどこそ!整理する技術」
2010年6月23日に書いたものを再録します。(多少修正)
ちょうど10年前ですね。
この頃、私はエンタメライターの仕事の他に、業界新聞の仕事もして、それも週刊だったから、次から次へといろいろな資料がたまり、終電で帰るとかも普通になって、もう家の中がぐっちゃぐちゃになっていたころ。
その5年ほど前、引っ越しするのにやはりどこから手を付けてよいか困って片付け本を買っていた時、
「本買って読んでる時間に片付けなさい!」
と、片付け上手の知り合いにたしなめられたこともあったのに。2010年6月。やっぱり買った。今度も…また買ってしまった…。買えば机の上がキレイになるわけではないが…。
いいんだ。
自分を鼓舞するものがほしい。
片付けメンターに、そばにいてもらいたいんだ。
できれば一緒に片付けてほしいんだ。
なぜこの本を買ったのか?
いきなり5ページ目のイラスト
「こんな無法地帯を見たことがありませんか?」
っていう机の上のイラストが、まんま自分の机だったわけですよ。
隠しカメラ、仕込まれたか?
そのくらい、まんまだったわけで。
それで、この本に師匠になってもらうことにしました。
「アドバイス」は、今までに見聞きしてきたことが多いけれど、
今回特に参考になったのは、次の3つ。
1.「本」は右、「資料」は左、「モノ」は真ん中。
本と資料とハサミと、そういうものを重ねてしまうのがイケナイ。
…ごめんなさい。
この1行を読んで「何それ、アタリマエでしょうが!」とドン引きしたアナタ。そんなアナタにはこの本は要りません。そういうレベルの整理本でございます。だって、「なまけもののあなたのための」整理技術ですから~!
もちろん、私だってそれじゃいけないことくらい、アタマではわかってる。
わかってるけど、「本、資料、ハサミ」が同時に必要な作業は山ほどあるでしょ。使った後をどうするか、なんですよね~、きっと。
大体、私は「最後の1割」が整理できずに終わることが多いの。
その「最後の1割」を残すにしても、この3つは分けておくか、ひとまとめにしちゃうかで全然違うもの。
この「本・資料・ハサミ」は、まず呪文として優れてる。
指差し確認的に、パッと机の上を整理するときの指針になります。
2.机の上に140㎝X140㎝のスペースを空ける
机の上にスペースがない、っていう前提もすごいものがあるんですが(笑)、ないですよ、私の机の上には。
片付けたって、こんなに大きなスペースはできない。
それで「よし」としていた自分の浅はかさを自覚した。
やれやれ、なんだよそれ、と首を振ったそこのアナタ。
でもちょっと測ってみて。
机の上にパソコンのディスプレイとキーボードとプリンターと置いたら、
ほんとに狭いのよ。
とにかく、机の上は片付けてなけりゃ事務作業ははかどらないのが当然だってわかりました。
3.メモは色つき用紙を使う。
「そのあたりにある書類の余白や、読みっ放しの新聞の余白に、
自分だけしか理解できないような『書きなぐり』を書いていませんか?」
はい。
いつ見たの?
やっぱり隠しカメラ、あるの???
私、メモはするんです。するけど、メモと私は一期一会。必要なときに出てきたタメシがない。だから、できるだけ手帳に書くようにしている。なくさないから。
でもさ。電話番号を書いたって、後でそのメモ見たときに
「誰の電話番号だっけ?」っていう始末ですから。
「自分だけにしかわからない」を大きく通り越して、
「自分でもわからなくなる」書きなぐり、なのでありました。
へんに「もったいない」だけが突出しているのもよくなくて、、
(大体、整理下手=捨てられない、ですしね)
裏紙とか、紛れやすいものをメモ用紙にしているのもマチガイのもと。
そこで、この「色つき」メモです。
正式な書類は、白。
紙の束の中に、黄色い紙が交じっていたら、それはメモ。
これが、「あのメモどこへやった?」をなくす一番手っ取り早い方法だ、と書いてありました。
先日、Evernoteのイベントに行ったときに、「TVチャンピオン」の文房具選手権で文具王になった人がEvernoteの賢い使い方の一つとして紹介してくれたも、これと同じ発想。
このときは、「アップする画面を色つきにする」というアドバイスだった。
「付箋の活用」については、この本でも触れているけれど、
私は付箋の使い方がほんとにヘタ。うまくつかいこなせない。
「黄色いメモ」、私の人生を変えてくれるか??
とりあえず、試してみます。
これを書いている机の上、
すでに「140x140」の空白はないけどね(笑)。2010.06.23
1冊の本を書くためには長い時間が必要です。他の単発の仕事を入れずに頑張ることも考えなければなりません。よろしければ、サポートをお願いいたします。