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個人的な読書の作法

 喪中のため年始の挨拶は省略しまして、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 この記事を読む方は大体、読書をされている方が多いのではないかと思います。

 結構、SNSなどでも見ていると、こういう読書ってどうなの?と思うことがあります。

 私自身、読書の作法や心得があると言えば微妙ですし、正直、読書に型や作法なんてあるの?と思うのですが、読書をするのであれば、私なりの作法を書いてみたいと思います。

 あくまで個人的な考えですが、読書歴も約20年にさしかかる今、私はこれはダメだったなとか、これは良い読書のやり方なのではないかと思うことを書いてみたいと思います。

①年間読書量の目標は立てない

 SNSなどで、年間読書として本〇〇冊を読むという目標をちらほらと見かけるのですが、私はこの読書量目標というのはあまり必要ないなと思っています。

 もちろん、本は出会いだと思っていますので、たくさん出会えるというのは良いことだというのは否定はしません。

 ただ、いくら本をたくさん読んだところで、量だけ競うように目標を立てるのはあんまり意味がないことなんじゃないかと思います。

 出会いというのは、もちろん数も大事ですが、どんな付き合い方をするのか、その質(読み方)も大事だと思います。

 娯楽として読み漁るというのも悪くはないのですが、1冊の読書に数時間で読み切ってしまうものあれば、1週間、あるいは1か月かかるような本もあるわけで、その1冊にどれだけの時間をかけるのかはその本次第だと思います。

 年間1冊しか読めなくとも、その1冊が凄い良い出会いだったら、100冊をなんとなく読んだ人よりも確実に良いものを得ている可能性だってあるわけです。

 読書の世界は自分と作品の間にはなにもない対等な世界ですから、読むスピードとか1年間に読んだ本の量を競うのではなくて自分なりのスピードで読んでじっくりとその世界に浸るというのが良いのではないかと思います。

②読んだ以上はなんらかのつめ跡を残しておく

 1冊の本を読み終えたらどうするのかというところですが、私は読んだ本については感想なり、レビューなりなんらかの形で残すようにしています。

 これは、私の教訓なのですが、本を読んでいくと、前の本の内容を大体忘れます。

 ミステリーならばあらすじであったり、犯人であったり、ある程度のことは覚えているでしょうが、詳細なトリックの内容であったり、動機であったりを忘れます。

 これは歳をとれば忘れるスピードも速くなっていき、前は5冊くらい読んでも内容を思い出せましたが、今では3冊読めば忘れていることもあります。

 また、読んでいるとき、あるいは読後に思ったことっていうのは結構大事なことが多く、そういった思ったこと、印象に残ったことは残しておくと、後で読み返して、この時こんなことを思ったんだなと思えるので。実は、その時思ったことっていうのは後々大切なことだと10年後くらいに気づいたりするので。

 私は、読書記録に読書メーターというアプリを主に利用していましたが、最近はブクログを利用しています。ブクログは、長文のレビューや感想を残せるためです(読書メーターは字数制限があるので)。

 そういう形で残していけば、後で読み返したときにストーリーであったり、その時思ったことだったりを思い出してまた読みたくなったりするので、備忘録も兼ねて読書記録はとっておくことをオススメしたいです。

③☆評価をするのはオススメしない

 アマゾンや感想レビューで本をオススメ度などで☆で評価をすることが多いと思うのですが、私はそういった評価をすることはオススメしません。

 人に薦めたいとか、これは面白くなかったという意味で評価したいのはわかります。

 ただ、自分はオススメという本を他の人が面白いと思ってくれるかは別ですし、逆に面白くないと思った本を面白いと思うこともあるかと思います。

 ただ、評価はどれだけ集まっても所詮は主観の面白いの集まりに過ぎないですし、万人が面白いと思うものを読んで面白いと思うかはもはや別の問題だと思います。

 それに、☆の数の基準もかなりあいまいですし。

 本自体、順調に読むと読む数が増えていくので、読めば読むほど何を基準とするのかというのは凄く難しいですし、私が仮に何かの作品を☆で評価しようとしても、評価すればするほど、どんな本が自分の中なの感覚で普通と評価するのかという比較対象がないので、評価のしようがないので何とも言えません(私の中で中間の評価になるものが思いつかないので、これよりも面白い、これよりもつまらないという評価ができません。)。

 それに、その時、その作品が面白くても、時間が経てば面白くないという評価になるかもしれませんし、またその逆もしかりです。

 しかし、☆評価で残るのは読んだ直後の☆評価しか残らないとおもいますので、あんまり意味がないのではないかと。

 以上、個人的に読書する時の個人的な作法(マナーというか、こういうことはあまりする意味がないのではないかとか、こうしておいた方が後々役に立つんじゃね?というようなこと)を書いてみました。

 あくまで個人的にはこうしているというものなので、これが正しいというものではないのですが、私はこういう風に読んでますという感じが伝わればと思います。

 では、皆さまよい読書ライフを。

 

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