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妄想百合日記ー1日目ー


今日は朝から雨だった。
うっかり水溜りに足は突っ込むわ、トートバッグに入れてた大事な資料濡らすわで散々。

でも、帰りに寄ったスーパーでめちゃくちゃ可愛い子たちがいた。

野菜売り場にいた髪が明るくてポニーテールの子と黒髪でショートの女子高生2人組。友だち同士かな?と思ったけどそれにしてはタイプが結構違ったから、少しだけ様子を伺うと姉妹らしい。

「お姉ちゃん」と呼ばれてた黒髪の子は膝が少し見えるくらいのスカート丈のセーラー服を着ていて少し日焼けしている。対して妹はブレザー姿でかなり短くしたスカート。部活よりはバイトしておしゃれやメイクを楽しんでそうな雰囲気。(姉妹って結構好きな服の雰囲気同じタイプか正反対かみたいになりがちだよね。)

お姉ちゃんは活発そうな見た目に反して相槌や返事くらいのサッパリした態度、妹はお姉ちゃんに対してずーっとなにやら楽しそうに喋りかけている。

もうちょっとこの姉妹を見ていたいと思いつつ、自分の買い物も済まさねばと後ろ髪引かれながら別のコーナーに向かった。

一通り、買う予定のものをカゴに入れレジに向かおうとしたら家に醤油がないことを思い出して調味料のコーナーに戻ったら、あの姉妹がなにやら真剣に悩んでいる。

カレールーは甘口を買うか辛口を買うかで揉めているようだ。どうやらお姉ちゃんは辛いものがとても苦手らしく、妹は辛いものが大好きなようだ。しばらく悩んだ結果、甘口のルーとガラムマサラをカゴに入れていた。自分用は甘口、妹用は好みで辛くできるようにってことかと、そのお姉ちゃんの機転に感心した。

そうそう、お姉ちゃんが甘口のルーを入れてた時の妹の残念そうな顔と、ガラムマサラを入れてた時の嬉しそうな顔の変化が表情豊かな犬みたいで今思い出しても笑えるなー。

2人を見てたらなんだか、私もカレーが食べたくなって晩ご飯はカレーを作った。野菜がゴロゴロ入った中辛のカレー。

今日も一日おつかれさまでした。


※本作品は作者の頭で妄想したフィクションであり、実在の人物、場所、事件、出来事とは一切関係ございません。ご了承ください。

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