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夏の恋愛 モノローグ系セリフ12選

自分の配信用に作成したものですが、こちらにもUPしておきます。セリフ枠等にお役立ていただけると幸いです。


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夏の恋愛 モノローグ系セリフ12選

◌1~3:男女どちらでもOK
◌4~8:女性の立場で書いたセリフ
◌9~12:男性の立場で書いたセリフ

1「残暑の予感」

この夏、僕(私)は恋をした。

きらきら輝く太陽に。どこまでも広くて青い海に。
甘くて真っ赤なスイカに。夜空を彩る美しい花火に。

そして、僕(私)の隣を歩く君に――。

生まれてはじめての気持ちを覚えた。
これが「恋」なんだと知った。

この夏は、いつもの夏とは違う。
もっと熱くて、もっと楽しい季節になる。
そんな予感が、僕(私)の胸を躍らせる。

2「君がいくから」

だるい。だるいだるい。だるいよ、もう。
なんでこんなに暑いのに、外に出ないといけないの?
友達とプールなんて。別に興味ないのに。どうでもいいのに。

――でも。

君がくるって聞いたから。
「行く」と答えてしまった。

この暑さに、もう、溶けてしまいそうだよ。

3「海と恋心」

寄せては返す波の音に心を癒す。
大丈夫、この恋は必ず実ると自分に言い聞かせる。

もうすぐ、君がやってくる時間。
心臓が口から飛び出そうだけど、この夏は頑張ると決めたから。
さぁ、想いを口にしよう。

優しくて広い海が、見守ってくれている。

4「苦しみよ、咲き誇れ」

――苦しい。

着慣れない浴衣の帯が、身体を絞めつける感覚。
静まりきらない太陽の熱が、身体を行き来するような呼吸。

大きくてゴツゴツした君の右手に包まれる左手。

苦しくて、苦しくて、息をすることさえ辛くて。
それでもここに居る私は、この苦しさを愛しているのだろう。

そんな私の空に、美しい大輪の花が咲く。
この花のように、熱く鮮やかに、この苦しみを咲き誇りたい。

5「君の背中」

いつも少し後ろを歩くのは、控えめな性格だからってわけじゃない。
君の大きな背中が見たいから。
Tシャツ越しに見える鍛え上げられたカラダ。
汗が張り付く姿さえ美しくて、吸い寄せられてしまう。

ピタッとおでこを付ければ、君の熱と心音が伝わる。

この背中は私だけのもの。
絶対に誰にも渡さない。

――愛してる。

6「空を飛ぶ鳥のように自由に死ぬ」

あの事故で、君が死んだあの日から……私の時計の針は止まったまま。
もういい。この世界にも、君を殺した夏にも。未練はない。

私はここから、飛び立つ。
きっと、どんな鳥よりも美しく飛んでみせるから。
見つけてね、私のこと。
待っててね、私のこと。

もうすぐ会えるね。
この夏は……ううん、夏が終わってからも、ずっと一緒だよ。


7「ゆらゆら金魚」

金魚をすくう君の後ろ姿が無邪気で、可愛らしいなと思った。

普段は器用なくせに、こういうことは本当に下手なんだから。
一体、何回挑戦すれば気が済むのかしら?
ねぇねぇ、そろそろ別の屋台にいきたいんですけど?

金魚は確かに綺麗よ?
でもこっちも見てよ! 私今日のために、金魚の浴衣を着てるのよ?

ちゃんと捕まえて、エサをくれないと……ゆらゆら泳いでどこかにいっちゃうからねっ!

8「ホームラン」

この試合でホームランを打ったら付き合ってほしい……か。
それは別にいいんだけど。全然、付き合うけど。
逆に聴きたいのよ。

「打たなかったら付き合わないの?」って。

フラグとかじゃないけどさ。
こういうことを運命に託すみたいなやり方、私は好きじゃないの。
だから、この試合でホームラン打てなかったときは、私から告白してやる。

それで、見事なホームランを打ってやるわ!

9「熱帯夜の誓い」

「お前が好きだ」「愛してる」「一生をかけて守り抜く」
そんなセリフ、この俺が言えるわけもなくて。
結局はお前に「結婚しよう」とか言わせちまって。
本当に情けない男でごめんな。

だけど、俺、分かるんだ。
この夏、俺は最高に幸せな花婿になる。
そして、世界で一番幸せな男になる。

この熱帯夜に誓う。
不器用な男の気持ちがどうか届きますように。


10「君の幸せを祈る」

真夏の風にのって、懐かしい香りを感じた。

別の男と腕を組む君は、まるで太陽のように輝いていた。
そして、振り返ることもなく姿を消した。
きっと、俺の存在にすら気付いていなかったのだろう。

それでいい。それでいいんだ。
悪いのは俺なんだから。

俺は俺に、何度も何度も、そう言い聞かせる。
それでも苦しくて、辛くて、泣いてしまいそうで。
ただひたすらに、空を見上げた。

せめてこうして、君の幸せを願うことだけは許してほしい。

11「空飛ぶ麦わら帽子」

向日葵を見ると若き日の君を思い出す。

今年もまた、君を想う日がやってきた。
君の幻影が、飛んでいってしまった麦わら帽子を追いかける。
けれど、黄色い花が咲き乱れるあの場所で、結局空飛ぶ帽子はどこへやら消えてしまった。

落ち込む姿に「また買えばいい」と言った僕は、なんて無神経だったのだろう。
あれは、君が、この子に遺した最後の贈り物だったじゃないか。

すると、ふと僕の右肩に重力を感じた。
これは……さっきの麦わら帽子じゃないか。

そうか、君もまた、僕達とこの場所に来ていたんだね。
頼りない父親だけど、君が遺してくれたこの命だけは守り抜くから安心してほしい。

「ほら、帽子が、ママが、帰ってきたぞ」

12「暑い汽車」

汽車の旅というのは億劫(おっくう)でいけない。
暑さに窓をあければ、途端に煙が入ってくる。

こんな暑い日に、わざわざ旅などする必要はなかろうに。
それでも、煙越しに見えるあなたの笑顔があまりに美しく、それが妻であることも忘れて身体を火照(ほて)らせてしまうのだから、私という男は本当に厄介だ。

あぁ、暑い。この暑さが全て悪いのだ。そうだ。そういうことにしておこう。

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