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ランナー2年生がチャレンジした2024函館マラソン

本当に望むことなら 叶うんだと証明してみるんだ

君のこころは輝いてるかい?/Aqours

2024年6月30日(日) 9:10 START
はるばる行って参りました、2024函館マラソン。
2024年2月の大阪マラソン2024から4ヶ月ぶりとなるフルマラソンでした。
今大会に向けた思いであったり当日の奮闘ぶりだったりを振り返ります。

なお、大阪マラソン後から今大会に至るまでの主な活動はコチラにて。


函館マラソンに向けて

なぜ函館マラソンに?

・大阪マラソンは地元で知り合いも多く、何かと助けられる環境だった
・その大阪マラソンではハーフで足を攣り、5~6kmは歩いた(もっとかも)
・完走出来たことは良かったが、自分の中で納得感は少なかった
大阪マラソンを振り返り、歩かざるを得ない状況にならなければもっと良いタイム…5時間を切ることは出来たんじゃないか?という思いがあった。
加えて気候や時期などを考えると暖かい方が良いんじゃないか?とか、あえて独りで大会を走ることにもチャレンジしてみたい、とも考えた。

結果…
・5~6月開催ならば暑さはあれど酷暑にはならない(ハズ
・妻含め、応援に来られる人もいなさそうな場所
・何より自分がその土地を走ることにワクワク出来る場所
出た候補は、「カーター記念黒部名水マラソン」と「函館マラソン」。
そして最後の決め手は、完走メダルがもらえること。
※黒部は今年、完走メダル無し…。大阪マラソンからの間隔も微妙。
こうして、フルマラソンへのチャレンジで自身22年振りの函館行きが決定した。

函館マラソン完走計画(練習編)

参加を決めた函館マラソン(フルマラソンの部)だが、恐ろしい異名がある。
「日本一過酷なファンラン」 ※運営側の自称
序盤、中盤、終盤にいちいち厄介な坂や橋が設定されていて、気が抜けない。

【序盤】8km~18kmの連続アップダウン(高低差はコース最大)
【中盤】25km地点前後の急激なアップダウン
【終盤】30km以降の怒涛のアップダウン(跨線橋+ともえ大橋の往復)

加えて、今年は20分延びたとはいえ、制限時間は5時間50分。
大阪を5時間36分で走った自分が、遥かに過酷なコースである函館をこの制限時間内に走れるのか?登録時点ではNOだ。準備と覚悟が必要だ。

この難コースを乗り切るためには、とにかく坂と暑さに慣れること
これに尽きると思った故の、3月からの取り組みでした。
・塚西、松虫、相生通の坂をランニングコースに取り入れる
・平日は夕方、休日は日中などなるべく気温が高い状況下で走ること
・交野マラソン10km(坂要素たっぷり)
・ノーザンホースパークマラソン7kmトレイル(坂要素たっぷり)
・20km以上のランは4月、5月に計4回(23、21.5、25.25、31)
 ※当初計画ではハーフをもう1本のつもりだったが疲労蓄積で回避

結果的に5月は月間最長距離(142.5km)を走り、6月も函館マラソン当日までに83kmを走れたのは自信になった。大阪マラソン前に比べると距離も練習回数も悔いなくこなせていたので、本番前日と当日の対策次第でイケると感じていた。
あと、本番までに体重を3~4kg落とせたのも好材料だった。

函館マラソン完走計画(レース準備編)

当日の天気は晴れのち雨。ただ、雨は夕方、レース後の見込み。
そして気温。スタート時は23℃程~最高気温27℃。暑いって。
とにかく大阪マラソンと同じ過ち…ミネラル不足による攣りは極力回避。
そこに主眼を置いてポシェット限界までジェルを詰め込んだ。

緊急用も含めた全補給食

~レース当日の補給計画~
●スタート前
スタート1時間前にエネモチ、30分前にカフェイン200とモルテンジェル160
●定期補給
8km頃:マグオン青ミカン+塩ジェル
16km頃:マグオンバナナ(カリウム目当て)+塩ジェル
24km頃:アミノサウルスelite+モルテン100CAF
32km頃:マグオン桃(カリウム目当て)+塩ジェル
●その他補給
塩タブは複数種類から1つを引くガチャ形式で、適宜補給
マグオンレモン、金目鯛さん直伝嗜好品メダリスト(完走セットありがとうございました!)、マグオンバナナは必要時
☆ポシェットに入りきらなかった直前補給食はパンツのポケットにイン。
☆レース当日朝に500mlペットボトル(ポカリか何か)を購入、背中のドリンクケースに入れる。エイド間の渇き対策。

レース前日:6月29日(土) の主な行程
・空港到着後、おんじき庭本さんで味噌カレー牛乳ラーメン(激ウマ)。
・ホテル到着後、読めてなかった今週号のマガジンを読む。XのTL巡り。
・暑さの落ち着いた17時過ぎ、ホテル付近のマラソンコースを2kmラン。
 レース前日の刺激入れとして感触良し。1kmの計測史上最速タイム。
・シャワー後、近隣のDEPOとセイコーマートで買い物。
・18時半、ホテルの無料カレーを食べる。部屋に戻りモルテン320開始。
 アミノバイタルやウイダーインゼリー(マルチビタミン)など。
・食後、ジェルやゼッケン、シューズ等の準備を整え、22時頃就寝。

ホテルテトラ名物!? 励ます水(ハゲます水) 飲むの躊躇う

2024函館マラソン当日

起床~会場入り

4:15 起床
まず寝つきが悪けりゃ当日もまあ何度も目が覚める。加えて北海道は朝から眩しい(日が昇り始めるのが大阪より早いですし…)。和室なのでふすまはあれどカーテンが無かった。布団でウダウダするも、寝付くには至らず。和室なのを良いことに、起きてストレッチなど。その後、熱めのシャワー。

5:45 朝食
前日に購入していた、セイコーマートの大きめおにぎり(梅)、冷やし梅ラーメン、ウイダーインゼリー(マルチビタミン)をゆっくり完食。バナナも食べる気でいたが、さすがに入らず。

6:30~7:55 準備~会場へ
会場まで徒歩10分以内のホテルだったので、朝の時間をゆっくり過ごせたのは心にも身体にも良かった。トイレも問題無し。水分も、水をこまめに充分な量を摂れた。
必要な箇所にワセリンを塗り、日焼け止めもしっかり塗りたくる。レース用のパンツ、靴下、ウェアにユニ…すべて着ると気合も入った。手荷物をまとめ、レースシューズを履き…いざ出発。
道中のローソンに立ち寄るも、ポカリスエットだけ完売。皆考える事は同じか。仕方なくアクエリアスにしかけたが、グリーンDAKARAに変更。購入後はキャップをレース用に取り換え、ポシェットの背部に格納。会場入り。

会場入り~レース開始

7:55 会場入り
発着地点となる会場は函館市内にある千代台公園陸上競技場。
天気は暑さを感じる綺麗な晴れ。既に人も多く賑やかな状況。

メインスタンドを望む。 ゴール後にこの芝生に寝転ぶのが夢
賑わいにテンション上がる。気温も上がる…

手荷物を預け終え、予定通りスタート1時間前のエネモチを食べ、その後にはモルテン160とカフェイン200も摂る。トラックを1周してから、レース前給水をしてスタートブロック入りしようとすると…
コンサドーレユニラン部の集いと目が合う。呼び込まれる。写真を撮る。
一連の流れのなんと早いことか。挨拶もそこそこに、集合写真を撮れた。

赤マルがガミネ。こういう写真ちょっと憧れてました///

互いの健闘を誓い合い、ガミネ以外全員コンササポという環境に呼び込んでいただいた事に重ね重ね礼を言い、解散。スタート前給水の行列に並ぶ。
給水を終え、スタートブロックにスタンバイ。A~Gの中のGブロックだ。隣のブロックの似たような位置に、ミニーマウスに扮したオジサンがいる。大阪マラソンの時は現代型忍者がいたりと、隣に素敵な人が立つ傾向アリ。
開会式で予想気温を伝えられどんよりするが、先に出発したハーフマラソンの招待選手たちのスピード、一般参加者を見送るうちに気持ちが入る。
ハーフマラソンは9時00分出発、その10分後にフルマラソン出発だ。
ブロック移動がかなり怪しい。ブロック順にスタートすると思いきや、誘導が上手くいっておらず、なし崩し的にバラバラとスタート地点になだれ込む。EブロックとかFブロックとかの人と入り乱れつつ、人生2度目のフルマラソンは慌ただしく、眩しく、暑く、それでも平常心でスタートした。

大まかなレースプラン

・第一に、COROSをそんなに見ない。どうせGPSズレが出るし、細かなペースの揺らぎに惑わされない。自分のペース感、体力を基準にする。
・スタート直後の数キロは前日に試走済み。下りで突っ込まない、上りは力まないを心がける。
・最後まで坂があるので、下りや平地だからとペースを上げすぎない。
・給水は全て立ち寄り2杯以上。被り水やスポンジで暑さと戦う。
・5時間以内をマストとする。中間地点で後半プランを考える。

スタート~5km

33分07秒(6分37秒/km)
スタート直後から、大阪マラソンとの違いを激しく感じる。
「…走りやすい!」
参加者数が圧倒的に違う(少ない)ことと、周りに速いブロックの人が多いため、抜かれはすれど詰まることが無い。スタート直後からマイペースで進めるのは快適の極み。
住宅街なので小さな子ども達の可愛い声援が心地よい。暑さも慣れたもの。
4.7km地点の第1エイドは背中のダカラにするかいきなり迷うが、水とアクエリアスをしっかり1杯ずつ飲んだ。
身体も重さは無く、足の痛みもほぼ感じない。順調な滑り出しだ。

5km~10km

33分05秒(6分37秒/km)
自衛隊基地、少年刑務所を経て漁火通りへ。10km地点はコース中の最高到達点だ。漁火通りの途中でハーフ組は折り返し、フル組は直進し坂を駆け上がるレイアウト。そのため道路左側をフル、右側をハーフの人が走るよう案内があるが、とにかくごっちゃ混ぜ。それにキレるフルのランナーもいる。
当然のようになだらかなアップダウンがあるが、ほぼ気にせず淡々と進む。ミニーマウスおじさんを抜かしていく。8.4km地点の第2エイド手前から、順次補給を開始する。手始めに、塩タブでむせる。よくある青色の塩タブを引いた。ダカラで流し込み、塩ジェル、マグオンの青ミカンを摂取。そのままエイドで水を2杯。そして楽しい楽しい水シャワーだ―(゚∀゚)―!浴びる方も浴びせる方もハイテンションで、楽しすぎる。シャキッとするしリフレッシュも出来る、夏ランならではのおもてなし。クセになるYO。
リフレッシュ後はいよいよ函館空港方面へ向かう長い上り坂。1.5km程で約30m駆け上がる。上り坂だな…という感覚にはなるが、塚西の坂よりはイージーである。まだ序盤なので、必要以上に力まずピッチを意識。頂上の少し手前で折り返し後コース上にトイレを発見。尿意と相談した結果、一旦立ち寄ることに決め、先に進んだ。

10km~15km

36分34秒(7分19秒/km)
10km過ぎの折り返し地点を過ぎ、迎えた10.3km地点の第3エイド。水、アクエリアスをしっかり飲んだ後、初体験となる水スポンジだ―(゚∀゚)―!帽子を取り、頭に付けて搾ると、冷たい水が上半身を滴り落ちる。快感。ついでに追撃となるシャワーもしっかりと浴び、日差しの気持ちよさと景色の良さ(下り坂の向こうに海が見える)に「函館マラソン最高や!」となる。
そして簡易トイレに到着。並ぶ人も少なく、すぐ出られるかと思いきやそうもいかず。ミニーマウスおじさんに抜かされる。結果的に約4分のストップとなったが、10kmのアップを終えてリフレッシュし、30km走に挑むみたいな気持ちになれた。寄って正解だった。
坂を駆け降りると、滑走路と並走する道路に出るが、ここがキツイ。高低差約10mの地味なアップダウンが、この先の折り返し後を含めると大きく3回。常に上るか下るかするのと、先を行くランナーの列がより高低差を浮き彫りにしていて、視覚と体力両方からダメージを受けた。
大阪マラソンの時もそうだが、自分は15km地点前後に一番メンタル的にダメージを受けるようだ…。
14.1km地点の第4エイドではミニトマト、バナナもあったがそちらはパス。水とアクエリアスをしっかり飲み、柄杓でたっぷり水をかけてもらう。エイドを通過するときの気分は、幼い頃の水遊びのそれだ。キャッキャ。

15km~20km

32分59秒(6分36秒/km)
空港横のアップダウンを過ぎ、漁火通りへの下りも無事通過し、再び漁火通りへ。沿道の注目と声援を集めていたミニーマウスおじさんを再度抜かす。話しかけてみたかった。
アップダウンが落ち着いた湯の川温泉街あたりから、2度目の補給食を開始。2度目の塩タブガチャで、金目鯛さんからいただいたシークワーサー味を引けた。当たり感に笑顔弾ける。ジェルはレースぶっつけとなったマグオンバナナ(カリウムが良さそうだったので)と塩ジェル。ただこのカリウムシリーズ(バナナ、ピーチ)、レース前に試食しなかったのは失敗だったなという感想。もっさり。食べ慣れている分、塩ジェルの方が美味だった。
続けて17.8km地点の第5エイド。水、アクエリアス、スポンジ、シャワー。盤石の支援体制と言っていいだろう。飲み残した水は自分の膝にかけたり、頭から被るなど、積極的にシャワーを欲する身体になっていた
海沿いまで出ると、23km地点くらいまでは平坦なコースになる。ペースを上げてみることも考えるが、その先の難所を思うと無茶は出来ない。それに大阪マラソンではこのくらいの距離で両足を攣った。この時点でその予感は無かったが、嫌な過去を払拭すべく慎重に進めた。
もうすぐ半分か…早いようなまだ先が長いような。などど考えながら、濡れたシャツが吹き抜ける潮風で乾いていく感覚を楽しんだ。

20km~25km

34分26秒(6分53秒/km)
ハーフ地点を通過しようとする頃から、天気は曇り空に移り変わっていた。暑い日差しが遮られ、僅かに涼しさを感じるナイスな気候。徐々に重くなり始めていた足にとっても、良いアシストになった。
前半ハーフ通過時にCOROSをチェック。2時間22分台だった。この時点で、4時間45分以内を目指す事は厳しくなったと思ったが、あまり重く捉えず。あくまでトータルでどうなるかなので、先のことは楽しみにしておいた。
21.5km地点の第6エイドでは、目玉エイドのひとつ、羊羹が配られていた。が、思ったより大きそうなのと、今食べるのはちょっと…という瞬時の判断で見送り。(持ち帰れば良かったと思ったのは随分先のこと)
ここでも水、水、アクエリ、アクエリ、スポンジ、シャワーのフルコンボ。
この区間ラストには、谷地頭の電停手前のアップダウンが待ち受ける。
その手前、24.1km地点の第7エイド手前から、3度目の補給を開始。あろうことか、三ツ矢サイダー塩タブを引いた!(入れんなよ)発泡性なので良い気分転換にはなるが、ゲップとして足を引っ張ってくる憎めないヤツだった。ジェルは、アミノサウルスelite、モルテン100CAF。エイドでは例によってのフルコンボで頭と足にも冷水をぶっかける。

そして迎える、青柳町~谷地頭の丘越え。上り坂に足がグッと来る。ふくらはぎ、ハムあたりに疲労感を感じる。足が思ったより上がって来ない。なんとなく、青柳町(ハーフの人たちの折り返し地点)を超えてさらに上り下りがあるのかと思っていたが、その先は眼下に谷地頭の電停が見える急な下り坂だった。ゾッとした。下りるのは良いが、直後に折り返して今度は上るからだ。良いコース設定やなホンマにィ…!下りは慎重に、ピッチを落とさず小刻みに。ほんの1km少しの距離で15mの坂を2度越えるのはキツかった。キツかったが、なみはや大橋の比ではない。あの時の暑さ、坂のキツさに比べれば、どうってことはないな!と心で何度も唱えた。本番前になみはや大橋を走っておいた経験は、あらゆる坂の局面で有利に働いた

25km~30km

35分58秒(7分12秒/km)
とはいえ、さすがに足をかなり削られた。30kmを迎える直前に配置して良いアップダウンちゃうやろ。
丘越え後、26.5km地点の第8エイド。毎度のコンボを決めながら、いよいよ30kmを迎えるぞ…という強い思い。ただここから30km地点が妙に遠く感じた。なんとなく胃腸に不安感を感じる。下している気配を感じ始める。加えて足の重さにペースは落ちる。でも攣りそうな気配はそんなに無い。なのでエイドで立ち止まる以外は、割とすぐランを再開、継続出来ていた。次のエイドまでは行くぞ…を常に心で唱えた。

しかし28km頃、左足裏、左尻付近に攣りの予感を感じる。おおよそ8km毎に補給食を摂っていたが、塩ジェルと塩タブ(黄色のやつ)を早めに補給。続けてマグオンのピーチ(カリウムのやつ)を補給すると、ホウレンソウを食べた後みたいに口の中が妙なザラザラに。ウゲ、なんじゃこりゃ!この時点でもグリーンDAKARAは半分くらい残っていたので、たまらず給水。口内違和感も手伝って気が紛れ、攣りの気配を黙らせる事に成功。(成功?)
28.7km地点の第9エイドに到着する。水を摂ると、少しの間隔の後に胃腸が反応するが、かろうじて予感で留まっているので問題無しとする。あと少し行けば30km地点と、アミノバイタルステーションがある。この頃、1回目の疲労のピークが来ていたと思う。

30km~35km

37分57秒(7分35秒/km)
30km地点を迎え、アミノバイタルの赤いヤツをいただく。コレ飲んで筋肉の痛みが瞬快したら良いのにな…という思い。足には結構来ていたが、ここからが函館マラソンのクライマックスだ。線路を跨ぐ跨線橋、ベイエリアへ向かう長さ2km程の「ともえ大橋」、ベイエリアの入り口に君臨する高さ2m程?の最大傾斜のアーチ状の小橋。片道だけでも大変なのに、往復…それぞれを2度渡らないといけない。ここでも時計はあえて見ない。目標タイムのために、と最初から足を使うと後半が持たない。2度目の跨線橋の上りに40km地点があるので、とにかくそこまではトラブルを避けたいなという思いで、気合いを入れていざ終盤戦!

君は何度も立ち上がれるかい?
胸に手を当てYESと笑うんだよ

君のこころは輝いてるかい?/Aqours

跨線橋の上りは塚西を彷彿とさせる厄介な傾斜。でもそれほど長くはない。上りが終わると足も運びやすくなる。1発目の跨線橋は問題無くクリア。橋を下り、ともえ大橋の下を走ると、31.3km地点の第10エイド。これから最大の難所であるともえ大橋を渡ろうとする直前のエイドにコーラを配置した責任者、出てこい!
水、アクエリアス…結局コーラもしっかり飲む。が、三ツ矢サイダー塩タブだけは禁忌やぞと言い聞かせる。塩タブは、パス。何か食べ物もエイドにあったけど、そちらは見向きもせず。コーラ後、胃腸に例の波。レース終わり、どこかで下すなぁ…と近い将来の悲しみを下腹部に感じる。さぁ、ともえ大橋だ!

上り坂も大概長いけど、上り終えてから橋の途中にも5m級のアップダウンが2発くらい来る。ひどい。しかし折り返し終えたコンササポの人たちに、セレッソ頑張れ!と声をかけてもらう。朦朧としつつも、アザス!と返す。
どうにかこうにかともえ大橋の往路をクリアし、ベイエリア手前の33.5km地点、第11エイドに到着。しっかりと水、アクエリアスを補給しつつ、頭から水を被り気合を入れなおす。流れた水が背中を伝うのが心地よい(めっちゃキュッとなる)。
エイドで気合いを入れなおし、立ち向かうのはやたら急峻な小橋。角度だけなら、なみはや大橋の一番キツイ部分だ。上りはともかく、下りは安全第一で早歩きくらいのスピードに落とす。そこを通過すると、赤レンガ倉庫群。フィニッシャーメダルの柄になってる所やなぁ…と感慨深く倉庫群を見つつ、その先の折り返し地点を目指す。が、とにかく足が重い。フロンターレユニの兄チャンに、セレッソ、ファイト!と言われながら抜かれる。ぐぬぬ。あと、たまたまペースが合うのか、自分を風よけにしながら近くを走る人がずっといて気になる。あえてペースを落として先行させたりと、妙に感情を揺さぶられたベイエリア。2回目の疲労のピークはこのあたりだった。
そして迎えた折り返し& 35km地点は、沿道の応援隊がコース中一番元気でむさ苦しい熱かった。思わず笑いと元気が出た。

35km~40km

37分46秒(7分33秒/km)
35.8km地点の第12エイドは、函館マラソン(フル)参加者からの評価が高い地点だ。一口サイズの海鮮丼や塩ラーメンが振舞われ、味も特筆ものとのこと。
何人かのユニランナー(先のフロンターレの兄チャンやレース前に写真を撮ったコンササポ含む)とデッドヒートを繰り広げながらたどり着いた緑の島。エイドで食べて行こうかな?と思うも、人気の海鮮丼や塩ラーメンは行列!5時間切りを目指すなら、時間的に余裕がほぼ無いと薄っすら思い始めていた(細かな計算はしていないが、出来るか出来ないかの境界だなという感覚)ため、2秒程考えた後、人気エイドはパスすることに。代わりに緊急用として持っていたマグオンのレモン味で目を覚まし、毎度おなじみのフルコンボをしっかりと決め、いよいよ5度目…レース中最後の折り返しを経て、再び坂道3連発に挑みに行く。

赤レンガ倉庫群への途中、先行していたコンササポの2人を追い越す。ラストまで頑張りましょう!の声を残して。小橋は往路と同様、上りしっかり、下りはゆっくり。時々左足の裏が攣りそうになるので、変な力が加わらないよう用心深く乗り越えた。
37.3km地点の第13エイドで、やたらテンションの高い兄チャンに水をたっぷりかけてもらう。お互いの声は完全にサルのそれだ。ホゥホゥ!そして立ち向かう復路のともえ大橋。フロンターレの兄チャンを抜き返し、往路よりは力を込めて足を運んでいく。橋の半ばで絶叫応援をしてくれていた女子グループには、往路も復路もめちゃめちゃ力を与えてもらった。あの純粋さ、眩しさはあの若い年代特有やな…なんて瑞々しい…とはアラフォーの心の声。
橋を下り終えた先で39.4km地点、最後の第14エイド。水、アクエリアス、そして塩タブで攣らないための最後の御守りを口にして、顔と足を叩き気合を入れる。跨線橋を上り始めたところで40km地点。ガミネは時計を見た

40km~FINISH

14分09秒(6分27秒/km)
その時、手元の時計ではスタートから4時間42分になろうとしていた。
あと18分。COROSのペースは7分半/kmくらいを示していた。残りが2kmなら間に合わなくも無いが、195mが怖い。何より、じっくり時計を見て計算する余裕も無い。実際の時間以上に、5時間切りのために残された時間は少ないと思えた。
さらに、これはネットタイム(自分がスタートしてからの時間)だ。グロスタイム(スタート合図からの経過時間)とは、5分未満とは思うが数分の差がある。グロスでも5時間を切るには、今のペースだと間に合わないかもしれない。

一瞬悩む。このヘロヘロでスパート出来るのか。ゴールまで持続するのか。
一瞬悩む。目標を達成出来る可能性は残っている。諦めるにはまだ早い。
この日、やけに頭を流れていた曲の歌詞が、駆け巡る。

上手くいかないって諦めたら きっと後から悔しいよ
だから無茶だってやってみたいよ その先はわからない
わからない でもね面白そう

君のこころは輝いてるかい?/Aqours

後から悔しい、よりも、「面白そう」に最後のエンジンが点火した。
岸和田出身のガミネ。岸和田の祭りは、一番疲れているはずのラストの時間帯が一番速いんだ!あの熱が大好きなら、自分でも出来るはず!

跨線橋の上り途中、目標タイム達成のために、猛然とスパートをかけた。
下りは問題無し。次は左折…でも角がなかなか見えない。やっと見えた。インコースでしっかり曲がる。ゴールまでの最後の最後まで上り坂なのは知っている。ラストを上り坂で走り終える練習なんて何度もやってきた。2km頑張るなんて前日の調整ランと同じだ。出来ない訳がない。
でも苦しい。次のカーブ、次の坂が来るたびに、最後の曲がり角はまだかとなる。左足の裏が攣りたがっている。着地で強制的に黙らせる。息は上がるけど、出力は下げない。行け行け行け!と唱える。
小さな橋を渡り、道の先に鋭角に右折する角が遠くに見える。41km地点を通過する。時計は見ない。めっちゃキツい。沿道の声援は聞こえる。あとちょっと!の声で「まだやんけ!」と言い返したくなる。曲がり角に差し掛かる。
曲がり終えると、競技場入口までしっかり上りだ。でももうゴールがすぐそこだ。42km地点を通過する。時計を見る。5時間切りはほぼ確実だ。でもその瞬間まで油断はしない。左に曲がる。競技場敷地内。トラックへの入り口が見える。くぐる。

目の前に現れるFINISHゲートと鮮やかなトラック。
トラックの感触を楽しむ間も無く、無心でゲートにたどり着く。
会心のガッツポーズでゴールし、時計を止める。走り抜けて来たコースに一礼。

激闘の果て

リザルト:
グロスタイム: 4時間58分33秒
ネットタイム: 4時間56分01秒

でしたヽ(^o^)丿 サブ5の仲間入りだ!

大阪マラソンでは
グロス: 5時間44分08秒
ネット: 5時間36分55秒
だったので、ネットタイムでおおよそ41分縮めることが出来ました

あと、お腹はホテルに戻るまでなんとか持ちました^^

ゴール後に芝生に寝転がるのサイコーでした!
この景色を確かに見た。嬉しい完走メダル

大会を終えて

・大阪マラソンでの失敗を踏まえ、特に補給戦略が上手くいった
・レースまでの練習、直前の調整も前回比で格段に良かった
・暑さ、坂とも、狙って準備をしてきた成果が出たと思う
・合同トレという新たな刺激もうまく活かせた
・Jユニランナー様の存在が毎度ありがたい。とてもありがたい。
・ラストスパート、走っている間は地獄の苦しみでしたが、それでも振り返れば最高に「面白い」ものでした。40km走ってからスパート出来たのは今後への自信になった。

大会中、足を動かすのは自分だけど、その足を作るための日々は本当にたくさんの人に支えられて、鍛えられて出来てくるんだなと改めて思いました。
家族、友人、合同トレ仲間、SNSで応援いただいた多くの方…
改めて、感謝申し上げます。ホンマにありがとうございます。

今後については、
・2024/11/10 (日) おかやまマラソン(フル)
・2024/12/8 (日) 奈良マラソン(10km)

が今のところの出場予定大会です。

少し休養した後、暑い夏をうまく乗り越えられれば。
秋のおかやまマラソンで、またひとつ成長した結果を残せられれば。
そして2025函館マラソン。是非誰か、トライしてみてください。

これにて、ランナー2年生の1学期は無事、終了しました。
期末テストの自己評価…90点としておきましょう!
2学期については、後日。
では、また…。

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