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香川県「ネット・ゲーム依存対策条例」を受け、ゲームの家庭教師ゲムトレが思うこと


こんにちは、 ゲムトレ広報です。

 今回は香川県議会が提案した「ネット・ゲーム依存対策条例」について、 概要のまとめとゲムトレのスタッフとして感じることを書こうと思います。


一連の背景


2020年1月9日に香川県議会は、 スマートフォンやゲーム機の利用を制限する「ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)」の素案を提出しました。 18歳未満のスマホ利用時間、 ゲームのプレイ時間を規制するといった内容で採決されれば、全国でも初の事例となります。

目的は、若者のゲーム依存と、 それに伴う学力の低下への対策とされています。 この素案を受け、ネットでは賛否両論の議論が起こり、Twitterでも流行ワードとしてトレンド入りする事態となりました。 この件に関して議論する上で最も重要なのは、 そもそもゲーム依存症とは何なのか? ゲームの時間規制は依存への対策として有効なのか? という点だと思います。


「ゲーム依存症」とは


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このゲーム依存症について香川県議会の定義は以下の通り。

ー 条例素案の全文  (1月10日現在 )より引用     (https://www.pref.kagawa.lg.jp/gikai/hodo/pabukome_020123.pdf

第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。                                                                             (1)ネット・ゲーム依存症:ネット・ゲームにのめり込むことにより、日常生活又は社会生活に支障が生じている状態をいう。                               (2)ネット・ゲーム:インターネット及びコンピュータゲームをいう。 (3)子ども:18歳未満の者をいう。                                                                            


世界保険機関(WHO)もゲーム依存症を"Gaming Disorder"と称し、 障害として存在を認め、 2018年に病気の名称や症状を示す「国際疾病分類(ICD)」の最新版にゲーム依存症を追加しています。

前提として、 ゲーム依存症は、 対策してしかるべきものです。したがって、ここで問題になってくるのが対策の仕方と内容になります

ゲーム依存症は歴史が浅く、 WHOによって学術的に現象として存在は認められたのもここ数年の出来事であり、 原因が明確に解明されたわけではないのが現状です。  今この時点でも研究段階であり、 どの定説も仮説に過ぎません。

原因が解明されていないために、 はっきりと効果の見込める解決策というのは存在していません。では、 この事実を念頭に置いた上で、 時間規制という香川県の条例はゲーム依存症の対策として有効と言えるのでしょうか?

(国立病院機構 久里浜医療センター)が調査したゲーム時間に関するアンケート結果に以下のようなものがあります。


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(出所:国立病院機構 久里浜医療センター https://kurihama.hosp.go.jp/

国立病院機構 久里浜医療センター調査の結果、 プレイ時間依存性に関しては、プレイ時間が長いほど依存しやすいという傾向は見られるものの、プレイ時間が長くても生活に支障をきたしていなかったり、自分でプレイ時間をコントロールできていれば依存しているとは言えないでしょう。

時間規制がゲーム依存の対策として有効であるという明確な根拠は得られていないままです。

つまり、この条例素案は 「ゲーム依存症になる可能性と、ゲームのプレイ時間に因果関係が認められるのではないか?」という単なる仮説によるものに過ぎません。

にも関わらず、 「ゲームの時間を1日60分まで」と、 条例で規制することは単純にゲームが好きな子どもたちの自由を奪っているという考え方もできるのではないでしょうか。

ゲーム依存に関しては、 今一度、 専門性の高い知識人とも相談の上で正しい治療法、 対策法を解明していく必要があるのではないかと感じています。その上で、 県議会として条例素案を出すべきではないでしょうか。 


ゲームの家庭教師「ゲムトレ」が思うこと


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これらを実現したいという想いでゲームのオンライン家庭教師サービスを運営しています。ゲームだからこそできることがあると信じているからです。

私自身も、 ゲムトレのスタッフとして、 ゲームを共通言語として子どもたちが打ち解けていく様子を見たり、 eスポーツの試合に興奮し、 感動したりした経験があります。

確かに、 ゲーム依存症は対策しなければならない。 しかし、  ゲーム依存症に至った経緯は人それぞれであり、 単純に「ゲームをやりすぎたから」という理由ではないケースもあると思います。

依存の対策はそれぞれに合った、 正しい対策を慎重に検討することが必要だということを感じました。



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