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【ドメイン】はてなブログ独自ドメインでネイキッドドメインの使用が可能に(WordPressでは書けないブログ運営論#9)

はてなブログの有料プランのはてなブログProで、2020年4月23日からネイキッドドメインでの独自ドメインが使用可能になったとの事。

サブドメインとネイキッドドメイン

ネイキッドドメインとは例えばwww.○○○.comのような「www」がない「○○○.com」の状態のドメイン。
逆に「www」ありのドメインは「サブドメイン」ありのドメインです。

これまではてなブログでは、有料プラン(Pro)で独自ドメインは使えましたが、「www」や「blog」でのサブドメインが「必須設定」になっていました。(Web広告審査でサブドメインwwwを条件としていた事もありwwwサブドメインにするのが一般的)

そのためドメイン会社で「○○○.com」の独自ドメインを取得したとしても、はてなブログで運営するなら「www.○○○.com」のドメインになっていました。

それが今後はネイキッドドメインが可能になったので「○○○.com」の運用が可能になったという事です。(wwwサブドメインも引き続き使用可能との事)

wwwありサブドメインはネットのその時の流行というか、wwwありでもなしでも見る分にはそれほど変わらないんですが、昨今の潮流や空気感でwwwありは長い、wwwなしドメインで問題ないという感じです。

例えば1990年後半~2000年代前半に興ったネットの大手ドメインでは、www.yahoo.co.jpやwww.google.co.jp、www.amazon.co.jpなどに代表されるようにwwwサブドメインが付いているURLが普通です。

2020年現在ではwwwなしURLも一般的になってきています。
このnoteのURLもhttps://note.com/gamerzhackでwwwは付いていません。
特に個人ブログではwwwなしURLが普通という風になってきている印象です。

wwwなし正規化作業

自分のWordPressブログも、はてなブログ無料⇒はてなブログPro⇒wwwサブドメイン独自ドメイン化⇒WordPress移行⇒wwwなしURL正規化という流れで現在に至っていますが、独自ドメイン化はネイキッドドメインが不可だったため、wwwありサブドメインで取っていました。
ネイキッドドメイン可能だったなら、wwwを付けなかった可能性もあります。

wwwありサブドメインで独自ドメイン化した場合、検索クローラーがwwwありとwwwなしで別のサイトと判断するため、サーチコンソールで設定が必要になるなど、面倒な部分がありました。

2020年現在はどうなっているか分かりませんが、数年前まではサーチコンソールで下の記事のようなwww正規化作業の必要がありました。
■独自ドメイン導入後、サーチコンソールでwww正規化する必要があった

結局、その後数年はwwwありドメインでWordPressで運用していましたがWordPressでレンタルサーバー会社を変えるときに設定をシンプルにするため、「wwwなしドメイン」に正規化しました。

wwwなし正規化はWordPressでは.htaccessに記述するだけなので難しい作業ではありません。
WordPress側よりも、サーチコンソールの仕様が頻繁に変わり、どのやり方が正しいのか分からなかったため調べるのが大変でした。
そのあたりは以下の記事に書いています。
(ドメイン会社に設定していたCNAMEはWordPress移行時点で削除していたためこの作業時にはありませんでした)
■レンタルサーバー変更前にwwwなしURL正規化を実施

ブログで独自ドメイン化する以上はサーチコンソールの設定が付き物なので、慣れるしかないです。
こういった煩雑さを除外するために独自ドメインを取らない選択肢もあります。

独自ドメインを取らずブログ会社と一蓮托生となる(無料ブログドメインで運用)か、面倒な作業はあるものの保険をかけて運用する(独自ドメイン化)か、どちらを取るかというところです。
これ以外にも費用やSEO的な観点など様々な見方があります。

なおnoteの場合は少し事情が異なり、独自ドメイン化が有料プランのnote pro(月額5万円)と高額な事もあり、初期ドメイン(note.com)のまま大多数のユーザーが運用する事を想定されている気がします。(独自ドメイン化は通常無料ブログでは有料プランが条件になっておりはてなブログの場合は月額600円程度)

ネイキッドドメイン化の背景

はてなブログがこのタイミングでネイキッドドメイン可能にした理由は分かりませんが、以下のような事も可能性としてはあるかもしれません。
(詳しく調べてないので分かりません。単なる憶測です)

・昨今の情勢で自宅待機ユーザーやリモートワークユーザーが増え、ブログを開始する人が増えると見込んでいるため、設定を簡素化した
・wwwありサブドメインでしか設定できないことにユーザーの改善要望が挙がっていた改善の可能性
・wwwありサブドメインでWeb広告の承認に問題があった改善の可能性
・はてなブログから他の無料ブログやWordPress流出するユーザーを防ぐための施策(機能改善)の一つ(但し、WordPress移行ユーザーは一定数はいるものの、一時期ほど多くはない印象)
・ネイキッドドメインの場合はドメイン会社にIPアドレス固定で設定(Aレコード)する必要があったので、技術的な制約があったがそれが解消された可能性

ネイキッドドメインが使用可能になったことで、独自ドメイン化しやすくなり、またWordPressに移行したとしてもwwwなし正規化をする必要がなくなったため、今からブログを開始するユーザーや、ネイキッドドメインでの独自ドメイン化を考えているユーザーには朗報だったかもしれません。

2020/5/29追記

はてなブログの方で独自ドメインの取得とネイキッドドメインの登録方法について解説した記事を投稿していたので、合わせてリンク掲載します。


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