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【SFL2022】ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022ドラフト会議とルールのまとめ、優勝予想など

ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022のドラフト会議が今年も行われました。
また、ルールが公開されましたので、合わせて昨年とのチーム構成の違いなどを確認しながら優勝予想を行います。
(出展:https://sf.esports.capcom.com/)

昨年実施のSFL2021の変更点やルールのまとめ

SFL(ストリートファイターリーグ)とは

カプコンが公式運営する格闘ゲーム「ストリートファイターV」国内最高峰のリーグ戦で、トップ選手同士がチームを組み優勝を争います。
2018年から始まり、毎年ルールや枠組みが変更されながら、今年で5シーズン目を迎えています。

昨年実施のSFL2021ではv6プラス FAV Rohto Z!が優勝しています。

【ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021結果】
優勝 v6プラス FAV Rohto Z!
2位 Good 8 Squad
3位 Mildom Beast
4位 忍ism Gaming
5位 魚群
6位 名古屋OJA BODY STAR
7位 Saishunkan Sol 熊本
8位 コミュファDetonatioN

SFL: Pro-JP 2022の主なルール


■企業チームオーナー制度(※)
■1チームに選手4名が所属(※)
■8企業チームが参加(※)(うち2チームは最初から4人の選手が確定済み)
■選手が4名に満たないチームはドラフト会議にてJeSUライセンス所有選手の中から選手を選択する。(※)
■参加チームは独自にトライアウト大会を開催する事が出来る。(※)
■トライアウト大会での優勝者・準優勝者には、JeSUプロライセンスが発行されドラフト会議参加権利が与えられる。(※)
■トライアウトを開催したチームには、トライアウト大会での優勝者・準優勝者についてドラフト会議での指名の優先権を得る。
(※昨年と同じ)

SFL2021との所属チームの違いなど

■チーム名が変更
v6プラス FAVのチーム名から「Rohto Z!」が冠名を外れて以下のチーム名に変わっています。Rohto Z!スポンサードのときど選手は昨年から引き続きv6プラス FAVに参加しているため、理由は不明です。

・SFL2021チーム名
v6プラス FAV Rohto Z!
    ↓
・SFL2022チーム名
v6プラス FAV gaming

同様に名古屋OJA BODY STARもチーム名を変更しています。

・SFL2021チーム名
名古屋OJA BODY STAR
    ↓
・SFL2022チーム名
名古屋OJA BODY STAR Mildom

■ミルダムビーストが不参加
ウメハラ選手等が所属するミルダムビーストですが、SFL2022では不参加となっています。ミルダムビーストは昨年SFL2021で苦しみながらも3位と成績は悪くありませんでした。
スポンサードしている配信サイト「ミルダム」は、2022年になり公認配信者の終了を進め、格闘ゲームプロチームや選手を始めとした配信者の大量離脱が起きていますが、そうした影響も考えられます。
チームが不参加となったウメハラ選手とふ~ど選手は二人揃って名古屋OJAへの所属が決定しました。
所謂「傭兵枠」としての所属です。

傭兵枠とは公式には呼称されていませんが、本来の所属とSFLでは別のチームの所属になる形式を便宜上「傭兵枠」と呼んでいます。
例えば、CAG(CYCLOPS athlete gaming)所属のどぐら選手は、CAGがSFLに不参加のため、昨年は名古屋OJAに所属していました。

■広島 Team iXAがSFLに初参加
ストーム久保選手は、昨年ドラフト会議に参加するもチームに不採用でしたが、今年は満を持してチームでの参加となります。
広島 Team iXAは最初から3名が所属し、残りの1枠をドラフト選手で補充する方針です。

■学生王者のひぐち選手が所属チームをSS熊本へ変更
現役大学生で学生大会王者のひぐち選手は、昨年まで忍ism Gamingに所属していましたが、SFLを前に忍ismを脱退し、SS熊本へ所属しました。

■FAV gamingはりゅうせい選手が体調不良のため不参加
FAV gaming所属のりゅうせい選手が体調不良のため、4枠目をドラフトで採用となります。
気になるのは、りゅうせい選手以外にも2022年に入りShuto選手、ナウマン選手、大谷選手等の若手選手に体調不良が相次いでいる事です。

■その他
昨年SFL2021に参加したキチパ選手、立川選手、どぐら選手、MOV選手等は、SFL2022ではドラフトに回ることになりました。
あきら選手は昨年は名古屋OJAへのドラフト採用でしたが、SFL2021での活躍から、SFL2022では継続して名古屋OJAに所属し、チームリーダーとなったようです。

■忍ism Gamingは大所帯のためドラフト枠なし
忍ism Gaming(株式会社忍ism)は、上記のようにひぐち選手が移籍したものの、それ以外にも大谷・ジョニィ・ヤマグチ・えいた等が所属する大所帯のため、今年もドラフト枠なしでした。

■魚群は唯一メンバー、オーナー企業とも変化なし
チーム魚群(株式会社TOPANGA)は、マゴ・まちゃぼー・もけ・水派というメンバー構成に昨年から変化なく同じ陣容となっています。

■女性リポーターが不在
昨年のSFL2021は高木由梨奈さん、安藤咲良さんお二人のリポーターが各チームに試合前コメントを取ったり、控え室企画などが出演し好評でしたが、SFL2022ではリポーターはなし。
演出や予算など理由があると思いますが、女性リポーターは継続したほうが良かったと思います。
⇒追記
2023年1月21日に行われたグランドファイナルでは、高木由梨奈さん、安藤咲良さんのリポーターが復活して大会を盛り上げていました。

SFL2022出場企業と所属選手

SFL2022ではドラフト会議の結果、以下のチームと所属メンバーとなりました。

[SFL2022出場企業と所属選手]
◆……リーダー ★……ドラフト枠

■v6プラス FAV gaming
(オーナー企業:株式会社 KADOKAWA Game Linkage)
所属選手:sako◆ / ときど / ボンちゃん / 鶏めし★

■Good 8 Squad
(オーナー企業:グッドエイトスクアッド 株式会社)
所属選手:ガチくん◆ / カワノ / ぷげら / どぐら★

■コミュファDetonatioN
(オーナー企業:株式会社DetonatioN)
所属選手:板橋ザンギエフ◆ / ナウマン / 竹内ジョン / うりょ★

■忍ism Gaming
(オーナー企業:株式会社忍ism)
所属選手:ももち◆ / 藤村 / ヤマグチ / ジョニィ

■魚群
(オーナー企業:株式会社TOPANGA)
所属選手:マゴ◆ / まちゃぼー / もけ / 水派

■Saishunkan Sol 熊本
(オーナー企業:再春館システム株式会社)
所属選手:ネモ◆ / ひぐち / Shuto / YHC-餅★

■名古屋OJA BODY STAR Mildom
(オーナー企業:名古屋王者 株式会社)
所属選手:あきら◆ / ウメハラ / ふ~ど / ナリ君★

■広島 TEAM iXA
(オーナー企業:ヤルキマントッキーズ株式会社)
所属選手:ストーム久保◆ / ガンファイト / 稲葉 / クラッシャー★

SFL2022トライアウト結果

トライアウト結果は以下となっています。

■名古屋OJA BODY STAR Mildom
第1回トライアウト大会
優勝:うりょ(ローズ)
準優勝:Sunny(ガイル)

第2回トライアウト大会
優勝:しとね(バーディー)
準優勝:ナリ君(あきら)

■Good 8 Squadトライアウト大会
優勝:サバ太郎(ユリアン)
準優勝:Nyanpi(かりん)

■広島 TEAM iXAトライアウト大会
優勝:Tony(かりん)
準優勝:ササモ(バイソン)

■v6プラス FAV gamingトライアウト大会
優勝:きんちょーる(ローズ)
準優勝:鶏めし(ダルシム)

SFL2022ドラフト採用結果

2022年6月25日に行われたドラフト会議の動画です。
昨年は選手代表やオーナー企業の担当者が会場に来てドラフト会議が行われ、リモートとはいえ面接や指名試合が行われましたが、SFL2022では指名と挨拶だけになり、面接や指定試合は行われませんでした。
時勢的に仕方ないとはいえ、やや盛り上がりに欠ける内容でした。

ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022 ドラフト会議

各チームのドラフト採用結果は以下となりました。
■v6プラス FAV gaming
1巡指名
鶏めし⇒重複指名で抽選当たり(確定)

■Good 8 Squad
1巡指名
どぐら⇒重複指名で抽選当たり(確定)

■コミュファDetonatioN
1巡指名
鶏めし⇒重複指名で抽選外れ

2巡指名
YHC-餅⇒重複指名で抽選外れ

3巡指名
うりょ⇒単独指名(確定)

■Saishunkan Sol 熊本
1巡指名
どぐら⇒重複指名で抽選外れ

2巡指名
YHC-餅⇒重複指名で抽選当たり(確定)

■名古屋OJA BODY STAR Mildom
1巡指名
どぐら⇒重複指名で抽選外れ

2巡指名
ナリ君⇒単独指名(確定)

■広島 TEAM iXA
1巡指名
クラッシャー⇒単独指名(確定)

※魚群、忍ismはドラフト採用なし

鶏めし選手とどぐら選手が人気で競合となり抽選へ。
鶏めし選手はv6プラス FAV gamingが獲得、どぐら選手はGood 8 Squadが獲得となりました。

ボンちゃん選手の個人配信によると、v6プラスの指名巡は以下の順番だったとの事です。
1巡指名 鶏めし選手
2巡指名 どぐら選手
3巡以降 YHC-餅選手/三太郎選手

ガチくん選手の動画では、Good 8 Squadの指名巡は以下の順番だったとの事です。
1巡指名 どぐら選手
2巡指名 鶏めし選手
3巡以降 YHC-餅選手/三太郎選手/しとね選手/Nyanpi選手

コミュファDNGは2巡とも競合で外すという不運でした。最終的にうりょ選手を獲得しています。
うりょ選手、鶏めし選手、ナリ君選手はSFL2022トライアウト大会での上位成績を収めてドラフト採用となっています。

スポンサードチームが不参加となったウメハラ選手とふ~ど選手は去就が注目されていましたが、最終的に名古屋OJAに所属しています。
これにより一時期ウメハラ選手個人配信で話題となった「ウメ・ナリ」チームが実現しました。

昨年のSFL参加選手も明暗が分かれました。
【SFL2021からの継続採用選手】
・どぐら選手
昨年名古屋OJAに所属。SFL2022ではドラフト1巡目で3チーム競合という人気銘柄となり、抽選でGood 8 Squadに所属が決定。

・YHC-餅選手
昨年ミルダムビーストにドラフト枠で所属。
SFL2022では2巡目で2チーム競合の人気銘柄となり、抽選でSS熊本に所属が決定。

【SFL2022で惜しくもドラフト選外となった選手】
・キチパ選手(昨年Good 8 Squad所属)
・MOV選手(昨年名古屋OJA所属)
・立川選手(昨年コミュファDNG所属)
・ヤナイ選手(昨年SS熊本所属)
・NISHIKIN選手(昨年SS熊本所属)
・もると選手(昨年ミルダムビースト所属)

【ドラフト辞退選手】
・オニキ選手/けんぴ選手/GO1選手

SFL: Pro-JP 2022試合ルール

■「ホーム&アウェイ事前オーダー制」を採用(昨年と同じ)
昨年はキャラクターバンを廃止し、ホーム&アウェイ事前オーダー制が採用され、選手・視聴者共に好評だったため、ルールが継続されています。

■ホーム&アウェイ事前オーダー制
ホーム&アウェイ事前オーダー制とは、アウェイチーム側が「先鋒・中堅・大将」のメンバーとキャラクターを試合前に事前申告し、ホームチーム側はアウェイ側のオーダーを確認してから先鋒を決定出来るというルールです。

所謂「キャラ被せ」「後出し」戦略が有効なため、ホーム側が有利なルールです。例えばアウェイ先鋒がコーディーの場合、ホーム先鋒でダルシムを出してキャラ被せする事で勝つ確率を高められます。

詳しくはカプコンのサイトを参照。

■昨年との試合ルールの違い
大まかなルールは昨年と同じ模様ですが、カプコンのサイトによると昨年との違いは以下となっています。

・ホームチームは、事前に《リザーブ》を決定しなくなりました。
・大将戦終了後に両チームのポイント数が並んだ場合、延長戦を行います。

(出展:SFLとは | ストリートファイターリーグ | CAPCOM

■SFL日程
8月27日から28日にかけて前哨戦となる、32名参加の「開幕戦 1on1トーナメント」が開催されます。
こちらでは優勝者・準優勝者・3位タイの選手の所属チームに、それぞれ順位に応じたリーグ本節へのボーナスポイントが与えられます。
(優勝者チーム:20pt/準優勝者チーム:10pt/3位タイチーム:5pt)

開幕戦 1on1トーナメントの配信は、ZAIKOでの有料配信となっています。

リーグ本節は9月~12月の約4ヶ月間に渡り行われ、その後プレイオフとグランドファイナルという流れです。
本節の試合数は昨年と同じですが、昨年は10月~12月が開催期間だったため、期間が少し延びています。

【SFLスケジュール】

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(出展:Capcom Fighters JP

2022年8月(8月27日~28日)
・開幕戦 1on1トーナメント開催
2022年9月(9月6日)
・リーグ本節 第1節 Day1

2022年12月(12月13日)
・リーグ本節 最終試合 第14節 Day2
2023年1月
・プレイオフ
2023年1月
・グランドファイナル

開幕戦 1on1トーナメント

(2022年8月27日追記)
8月27日-28日にかけて行われた開幕戦 1on1トーナメントの結果は以下です。

トーナメント組み合わせ抽選会

Day1結果(SFL参加全選手32名⇒トップ16)

【Day1トップ16選手】
■Good 8 Squad
・ガチくん / カワノ / ぷげら / どぐら
■v6プラス FAV gaming
・ときど / ボンちゃん / 鶏めし
■忍ism Gaming
・ももち / ヤマグチ / 藤村
■名古屋OJA BODY STAR Mildom
・ウメハラ / ふ~ど
■広島 TEAM iXA
・クラッシャー / ガンファイト
■Saishunkan Sol 熊本
・ひぐち
■コミュファDetonatioN
・板ザン
■魚群
・(トップ16進出者なし)

【Day2トップ8選手】
■Good 8 Squad
・ガチくん / ぷげら / どぐら
■忍ism Gaming
・ももち / 藤村
■v6プラス FAV gaming
・ときど
■名古屋OJA BODY STAR Mildom
・ふ~ど
■コミュファDetonatioN
・板ザン

【最終順位】
優勝:ふ~ど
2位:ぷげら
3位タイ:ガチくん・どぐら
5位タイ:ときど・ももち・藤村・板ザン
9位タイ:ウメハラ・カワノ・ボンちゃん・鶏めし・クラッシャー・ガンファイト・ひぐち・ヤマグチ

ふ~ど選手が優勝となり、リーグ本節で名古屋OJA BODY STAR Mildomに20PT加算されます。
2位はぷげら選手となり、リーグ本節でGood 8 Squadに10PT加算されます。
3位タイはガチくん選手とどぐら選手となり、リーグ本節でGood 8 Squadに10PT(各5PTx2)加算されます。

結果、開幕戦 1on1トーナメントでの順位により、リーグ本節での加算ポイントは以下の通りです。
■名古屋OJA BODY STAR Mildom:20PT加算
■Good 8 Squad:20PT加算

SFL: Pro-JP 2022の優勝予想

昨年は大方の予想通りv6プラスとGood 8 Squad(グッパチ)の優勝争いになり、グランドファイナルで勝利したv6プラス FAV Rohto Z!が優勝となりました。
元々ドラフトあり/なしのチームがある時点で戦力の不均衡が存在しているルールですが、SFL2022でも是正はされず不均衡が存在したままとなっています。
昨年のリーグ終了後に選手個々へのアンケートが実施され、こうした不均衡を改善するよう意見した選手もいたようですが、結果としては変わっていません。

SFL2022優勝予想ですが、Good 8 Squadが優勝と予想します。

■G@MERZ:NOTEによるSFL2022予想順位
優勝:Good 8 Squad
2位:名古屋OJA BODY STAR Mildom
3位:忍ism Gaming
4位:v6プラス FAV gaming
5位:Saishunkan Sol 熊本
6位:魚群
7位:コミュファDetonatioN
8位:広島 TEAM iXA

予想順位 優勝:Good 8 Squad(昨年2位)
・所属選手:ガチくん◆ / カワノ / ぷげら / どぐら★
・評価:★★★★★★★★
・キープレイヤー:ガチくん
国内トップ層の4人が入った巨大戦力。総合的には4枠目にキチパ選手がいた昨年以上かもしれない。
昨年から所属の3人(ガチくん/カワノ/ぷげら)に加えどぐら選手の加入は非常に手厚い。

どぐら選手の使用キャラ・ベガは防御の高さからホーム・アウェイ関係なく出すことが出来、このルール下でも重宝する。
昨年はポイントで圧倒的にリードするも、グランドファイナルでFAVに競り負けた結果2位に甘んじた。
優勝が本命視されていただけに不本意な結果だろう。
優勝大本命だが、不安要素はアップデートで若干だがコーリンとバイソンのキャラパワーが下がっている事。

また、昨年好調だったカワノ選手の調子が、今年はそこまで良くない事くらいか。と思っていたが、8月8日のEVO 2022決勝ではあのiDomを破って優勝。EVO2冠を達成した。

予想順位 2位:名古屋OJA BODY STAR Mildom(昨年6位)
・所属選手:あきら◆ / ウメハラ / ふ~ど / ナリ君★
・評価:★★★★★★★★
・キープレイヤー:ふ~ど
昨年から大きくメンバーが変わる。
昨年ドラフト枠のあきら選手がリーダーに昇格。それ以外はミルダムビーストスポンサードの2人を入れ、ドラフト枠でナリ君を獲得した構成。

あきら選手のキャミィは昨年猛威を振るったが、キャラ弱体化で昨年程のパワーはない。
ルークへのキャラ変更が本命視されている。

ウメハラ選手はガイル、ふ~ど選手はポイズン等を使って実績・経験とも十分。
直近でウメハラ選手はレッドブル5G東ファイナルで優勝、ふ~ど選手は第4期トパンガ チャンピオンシップで優勝と二人共波に乗っている。
キャラパワー的にもガイルやポイズンは最上位ティアのため、死角はない。

今回のルールではポイントが並んだ場合、延長戦で勝利チームに5ptが入るため、絶対的な強さを持つウメハラ選手とふ~ど選手二人の存在は非常に大きい。

ナリ君選手は名古屋在住という事で獲得なったと思うが、SFLは初参加。
ふ~ど選手からキャラ対等で鍛えられているが、まずは出番があるのか、そして超トッププロが集まるリーグでどこまで通じるかも注目。

予想順位 3位:忍ism Gaming(昨年4位)
・所属選手:ももち◆ / 藤村 / ヤマグチ / ジョニィ
・評価:★★★★★★★
・キープレイヤー:ヤマグチ
昨年はファイナルに進出したが魚群に敗れた。
昨年からももち選手と藤村選手は続投だが、ヤマグチ選手とジョニィ選手へとメンバー変更。

大谷選手のルークがようやく仕上がってきているだけに、このタイミングで出場しないのはやや勿体無い気もする。

リーダーのももち選手は、CPT2022日本大会で優勝するなど好調を維持しており、リーグでもポイントを量産しそうだ。

藤村選手は操作技術とリーサル力で元々トップクラスの実力があるが、いぶき弱体化後は春麗、キャミィとキャラを変えてはいるが中々フィットし切れていない。ルークと春麗の可能性が高いが、エースの重責を果せるか。

ひぐち選手の移籍は相当の痛手だが、ルーク使いの新鋭・ヤマグチ選手がどこまでカバー出来るかがこのチームのポイントになるだろう。
学生のためプロ間での実績は未知数だが、直近のレッドブル5Gではルークでその片鱗を見せた。SFLでも真の実力が見られるだろう。

ジョニィ選手はかりんとGを継続使用。守りを考えず相手を倒す事だけに特化した超攻撃的スタイルで、トーナメントよりもリーグでの戦いに向いている。

予想順位 4位:v6プラス FAV gaming(昨年優勝)
・所属選手:sako◆ / ときど / ボンちゃん / 鶏めし★
・評価:★★★★★★★
・キープレイヤー:ボンちゃん
昨年SFL2021優勝チーム。当時のメンバー3人に加え、ダルシムのエキスパート・鶏めし選手を獲り2連覇に向けて順調なスタートを切った。
実質的なリーダーときど選手は、第4期トパンガ チャンピオンシップではルーク・ユリアン・バイソン3枚を使って準優勝。更にダルシムも手駒に加えており、仕上がりに隙はない。

一方で、ボンちゃん選手とsako選手は昨年以上に不安要素が大きい。
ボンちゃん選手はかりんの弱体化始め、他のサブキャラもキャラパワーが足りないと判断し今後メインをルーク一本に絞る宣言をした。
しかし現時点で練度が不足しており、どの程度まで仕上がるのか未知数。
7月のレッドブル5G東ファイナルでもウメボンチームで優勝はしたが、仕上がりとしては微妙だった。気合と読み勝ちで何とか勝っていた印象。

sako選手はこれまでメナトを使用。パワー不足を感じたのか、直近で影ナル者(カゲ)にキャラ変更していたものの、プロの大会で結果は出ていない。
アマチュア相手のランクマッチでは爆発力を見せるが、プロ間ではカゲのリーチの短さでリターンが中々取れず安定しない。
SFLでもカゲを使うのか、またはメナトに戻すか。ルークを使ってチームでルーク持ちを3枚にする噂もある。

昨年所属のりゅうせい選手は出場回避だが、鶏めしダルシムの存在が大きく戦力的にはそこまで落ちていない。
とはいえ、陣容的に優勝は厳しい道のりだ。

予想順位 5位:Saishunkan Sol 熊本(昨年7位)
・所属選手:ネモ◆ / ひぐち / Shuto / YHC-餅★
・評価:★★★★★★
・キープレイヤー:ひぐち
昨年のチームはキャラ構成のバランスが悪く下位に低迷した。
今年はガイル使いのひぐち選手が加入した事でバランスが改善された。

ひぐち選手は現役大学生だが、カワノ選手と並ぶ国内筆頭の若手プロ。
今やウメハラ選手すら凌ぐと言われており、加入は極めて大きい。
キャラは守りの堅いガイルだが、プレイは非常にアグレッシブで攻撃的。そのスタイルはウメハラ選手にも影響を与えたと言われる。

ドラフト一巡指名でどぐら選手は外れたものの、ベテランのダルシム使いYHC-餅選手を二巡で取れたのは僥倖だ。
現バージョンのティアー上位キャラ・コーディーに対して、ダルシムはカウンターキャラになる。
YHC-餅選手はJeSUライセンス所有の兼業選手だが、昨年ミルダムビーストに参加しておりSFLを経験している。

Shuto選手は8/1に、これまで所属したAXIZから、SS熊本への移籍を発表した。
昨年はSFL期間のみSS熊本在籍だったが、今後はSFLも含めて完全にSS熊本での活動となる。改めて気を引き締めてSFLに臨むのではないか。
昨年のSFLでは内容は良かったが、惜しい所で勝てない試合が続いた。
キャラは今年もユリアン一本と思うが、個人配信では春麗の練習も公開している。
SS熊本はひぐち選手に続きShuto選手と、これで若手2枚を主力として移籍。SFLに非常に力を入れている事が伺える。

リーダーのネモ選手は卓越したマネジメント力でSFL2020では優勝。しかし選手個人としては不安要素。ユリアンとギルの2枚持ちだが、ユリアンの伸び白が少ないせいかギルを多用してきたものの、星に結び付いていない。
ネモ選手はファルケが強化された契機に、直近でメインをファルケに変えた。これがどう出るか。
昨年はモチベーション的にも厳しそうだったが、今年は戦力的に整っているため、チーム練習も熱を帯びている。
また昨年は、ポイントの大きい大将戦でリーダーのネモ選手自身が出ざるを得なかったが、今年はひぐち選手に任せられるだろう。

総合的には昨年から戦力が上がっており、上位進出も見込める。

予想順位 6位:魚群(昨年5位)
・所属選手:マゴ◆ / まちゃぼー / もけ / 水派
・評価:★★★★★
・キープレイヤー:水派
昨年はファイナルに進出したがv6プラスに敗れた。
全体的に昨年より苦しい陣容。

リーダーのマゴ選手はキャミィとかりんに弱体化が入ったことでSFVに対するモチベーションが大きく落ちているのが懸念要素。
マゴ選手もルークにメインを変更した一人だが、ときどやヤマグチといったルークのトップ層とは実力が離されている。
結局待ちが多いルークはプレイスタイルに合わないようで、かりんにメインを戻すという情報もあった。

エースのまちゃぼー選手は、過去のSFLでは鬼神の如き強さで何度もチームをピンチから救う活躍をしてきたが、直近のシーズンではそこまで強さを感じられない。
使用キャラのネカリは再強化されたが、リーグで使用の多いルークやコーディーに出し難いという運用の難しさもある。

もけ選手はラシードメインだったが、やはりルークには辛そうだ。
直近でファルケを手駒に加えているが、リーグまでに間に合うか。

現状では、ルークとコーディーの2枚看板を持つ水派選手が、チームを引っ張るしかなさそうだ。

予想順位 7位:コミュファDetonatioN(昨年8位)
・所属選手:板橋ザンギエフ◆ / ナウマン / 竹内ジョン / うりょ★
・評価:★★★★
・キープレイヤー:竹内ジョン
リーダーの板z選手は持ちキャラの弱体化でGをメインに変更。この最終シーズンに来て、Gの開発に追われている。
Gはワンチャン力が活かせるキャラなので、バーチャ勢特有の一点読みが活かし易くいいキャラ選択にはなりそう。
とはいえ、爆発力の反面安定させ辛いため、大将戦には出辛い。
一応アビゲイルとザンギエフもあるが、恐らく出番は少ないだろう。

ナウマン選手は元々さくらやケン使いだが、昨今の潮流に乗りルークにキャラを変更。ルーク使いとしてはまだ活躍がなく未知数だ。

ジョン選手はチームのエース。少し前から使ってきたコーディーがアップデートで強化を貰い、大ブレイク。直近ではトパンガチャンピオンシップファイナルにも進出した。

ドラフト採用のうりょ選手のローズは、プロ間で使用者がいないレアキャラ。ローズのキャラパワーは以前よりも上がっており他チームは油断出来ない。

総合力は昨年と余り変わっていないが、今年は何とかファイナルに進出したい所。

予想順位 8位:広島 TEAM iXA(初参加)
・所属選手:ストーム久保◆ / ガンファイト / 稲葉 / クラッシャー★
・評価:★★★
・キープレイヤー:クラッシャー
SFL初参入となるTEAM iXAだが、スタンダードキャラは稲葉選手のベガだけで、他はアレックスやオロ、ダン等のレアキャラ使いや曲者揃いというチーム。

リーダーのS久保選手は多キャラ使いで何をピックするか読めない選手。対戦する他チームは的が絞り辛く、嫌な相手だろう。

稲葉選手は7月開催のオープントーナメント「こく劇(本戦)」で優勝。1先とはいえ地力を示した。

ドラフト枠で入ったベテランのクラッシャー選手は出身地の縁もあるが、実力も折り紙つきだ。
8月末に行われたCAPCOM Pro Tour 2022 ワールドウォリアー日本大会で5位入賞。持ちキャラのバーディーはルークにもいけるという情報もあり、ルーク使いが多数いるSFLへのカウンターになるため、iXAのキープレイヤーになる。

初出場のTEAM iXAは、今回の結果は厳しいかもしれないが、フレッシュなメンバーで、いい意味でリーグをかき回して盛り上げてもらいたい。

キャラランク

大会直前となる2022年7月時点のキャラティアーランク付けが勝ちたがりTVとももち選手の個人配信でそれぞれ行われています。
参考までにそちらのティアー画像(筆者作成)を掲載します。
ランクの段階は違いますが、最上位の8キャラはどちらも同じであり、信憑性が高いランクになっていると思います。

勝ちたがりTV評価(2022年7月5日)(勝ちたがりTV #472)

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ももち選手の評価(2022年7月12日)(個人配信)

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筆者の評価(2022年11月19日)

筆者の評価ではSFLでも勝率が高いルーク・ポイズン・ベガ・コーディー・ラシード・ダルシムの6キャラをSティアーに評価しました。

ルークは体力の多さ・高速弾サンドブラスト・無敵ライジングアッパー・フラッシュナックルコンボの大ダメージ・トリガーのロックブレイカーの強さ等全方位で高性能のキャラですが、やれる事が多く錬度が非常に必要なキャラでもあります。プロ間のルーク移行組も当初勝ち星が付かず苦労したものの、時間が経つに連れ錬度が高まり、本来のキャラパワーを発揮して勝つ選手が増えています。

ポイズンはリーチが長い上に遠近共に火力が出る万能キャラ。SFLではカワノ選手のルシアにふ~どポイズンが屈した試合が印象に残りますが、そこまで不利キャラはおらず、ポイズンとルシアも現状互角と思われます。

ベガは地上のリーチと制圧力が強く、弾もサイコリジェクトで取れるため弾キャラとも互角以上に戦えます。

コーディーはEXゾンクナックルを始めとする地上戦の強さとトリガーでの逆転力の高さがあるキャラ。地上で振れる立ち中K等通常技も高性能なものが揃う。

ラシードはワールウインド・ショットからの端での継続火力と端からの脱出力の高さで負け難さも優秀。ただ近年は他キャラに移行する選手が多くプロ間ではほぼガチくんだけになっています。

ダルシムはフランスのMister Crimsonに代表されるようなアグロダルシムが今シーズンで強い。特にSFLでは「日本3大ダルシム」の鶏めし選手のヨガサンサーラが猛威を振るっています。

EVOで優勝したカワノ選手使用のコーリンはアップデートで継続火力が下がった事やルーク、コーディー等上位キャラに相性が悪く苦戦を強いられています。現状プロ間のコーリン使いはほぼカワノ選手だけです。
ほかアップデートで性能が上がったファルケはA、ローズはB等としています。

2023年に『STREET FIGHTER 6(ストリートファイター6)』が発売されることが発表され、ストVでのSFLは今年が恐らく最後になると思われますが、有終の美を飾るのがどのチームになるのか。
注目して見ていきたいと思います。

本節最終順位と各チーム評(プレイオフ・グランドファイナル追記あり)

SFL2022最新順位


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