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SFL: Pro-JP 2020全10節を終えてGF進出チームが決定・簡単に大会総括も

SFL: Pro-JP 2020は11/27に行われた試合で全10節を終えて、GF(グランドファイナル)進出チームが決定しました。
SFL: Pro-JP 2020全10節終了を終えて各チームの印象と大会の簡単な総括を書いています。また、大会のレギュレーションや気になった点についても触れています。

SFL: Pro-JP 2020公式

各チームの最終順位と獲得ポイント

以下、各チームの順位と獲得ポイントとなっています。

1位.トキドフレイム(GF進出決定)
獲得ポイント28/獲得試合数19/獲得ラウンド23

2位.ウメハラゴールド(GF進出決定)
獲得ポイント24/獲得試合数9/獲得ラウンド8

3位.ネモオーロラ(GF進出決定)
獲得ポイント20/獲得試合数3/獲得ラウンド2

4位.フードガイア
獲得ポイント19/獲得試合数-1/獲得ラウンド0

5位.マゴスカーレット
獲得ポイント16/獲得試合数-10/獲得ラウンド-12

6位.モモチスプラッシュ
獲得ポイント13/獲得試合数-16/獲得ラウンド-21

チームランキングや個人成績は以下のサイトで閲覧出来ます。

以下は大会が始まる前の8月時点に行った自分の予想です。

予想は外れて優勝候補に挙げたフードガイアは4位でGF進出ならず。
代わりにウメハラゴールドが2位入賞でGF進出となりました。
また、トキドフレイム、ネモオーロラが3位以内というのは当たりました。
ただ、トキドフレイムが頭一つ抜けて1位というのは予想出来なかったです。
以下は各チームの大会所感です。

1位:トキドフレイム
板ザン選手が加わったことが非常にプラスになっていました。作戦立案、各自の練習課題の設定等を板ザン選手がマネジメント。
チームマネジメントは板ザン選手に任せ、ときど選手は個人のポイント獲得に専念。メインの豪鬼以外にも今年多用しているユリアンで相手チームに対して効果的にノイズになり、結果個人成績でもトップクラスに位置。
りゅうせい選手は練習への熱量でチームへ活気をもたらし、メインキャラのユリアンで好成績を出しました。
スト久保選手は序盤の大将戦で勝利しチームに貢献。起用が少なくなった後半はキャラで笑いを取りに行く等番組的にも存在感を出していました。

2位:ウメハラゴールド
個々人に練習や対策を任せる自由奔放な気風のチーム、悪く言えばマネジメントを率先する人材がいないチーム事情の中で、2位は予想外で大健闘と言える結果でした。
序盤では今年好調のウメハラガイルBANが続く中、大将としてきっちり2ポイントを取るまちゃぼー選手と、初参加でポイントを量産するナウマン選手の二人は個人成績トップクラスで2位進出の原動力になりました。
このチームはやはり優勝請負人と言われるまちゃぼー選手を迎え入れた効果が非常に大きいです。
初参加ナウマン選手は今年行われたEVOJapan2020優勝の若手強豪筆頭格で、レアキャラのさくらに加えサブキャラに攻めっ気の強いララを使いこなし名実共にトッププレイヤーといっていい活躍でした。

カワノ選手は大会期間中に自身の使うコンソールであるHit Box社から初のスポンサードが決まりました。

3位:ネモオーロラ
リーダーのネモ選手のオーダー戦略と参謀役sako選手のキャラ対策が効果的だったチームで、結果は手堅く3位にまとめましたが、後半はかなり失速しました。
それでも3位に滑り込んだので、GFまでに立て直したい所です。
選手個人ではCPT2020本大会を決めたガチくん選手の活躍が光りました。

4位:フードガイア
序盤は波に乗っていたものの、後半に連れて失速しネモオーロラと3位を争ったものの敗れました。
リーダーふ~ど選手のポイズン、どぐら選手のベガ、ぷげら選手のセス、Shuto選手のユリアンとキャラパワーは強く、選手個々もBANルールに強いメンバー構成だったと思うものの、勝負所でポイントを取れなかった印象。チーム練習を相当やり込み、チーム内の雰囲気も良い雰囲気だっただけに、何が悪かったのかは分かりません。

5位:マゴスカーレット
リーダーマゴ選手は昨年は絶好調だったものの、SFL2019では個人成績はそれほど良くありませんでした。(第10節終了時点の成績は獲得ポイント5で12位)
昨年と比べると本人の調子やテンションと、下方修正されたキャラパワー的にもやや苦戦し、初参加2名の選手もいたため苦しいチーム編成だったかもしれません。もけ選手の活躍等で後半は巻き返したものの、時既に遅く5位で終えました。
ただ、第9節に行われたMOV選手対ウメハラ選手でMOV選手が見せた春麗は芸術的な動きでウメハラガイルを苦しめました。大会のベストバウトだと思います。

6位:モモチスプラッシュ
初参戦のモモチスプラッシュは忍ism Gamingメンバーで固めた編成で臨みましたが最下位となりました。
ももち選手のセスは前評判通りの活躍でしたが、藤村選手はSFL2019で個人成績12位と相性が悪い大会なのかキャラ変えしたばかりの春麗で苦戦が続き、若手のジョニィ選手はいい試合もあったもののポイントは取りきれませんでした。
第一線から離れているハイタニ選手は試合勘の無さからかほとんど起用されず。ライセンスの関係でメンバー外となったひぐち選手が参加していたら結果がどうなったのかが気になります。
ジョーカーとしてのハイタニ選手を効果的に使えなかったのもありますが、本来は大将を張る実力を持つ藤村選手の大会との相性の悪さが結果に大きく出てしまった感があります。

大会レギュレーションの問題点やCapcom Fighters JPの動画編集に関して

Capcom Fighters JP配信(動画)については編集が凝っており、非常に良かったと思います。各試合のポイントを解説するhameko's Eyeも一般視聴者層にトッププレイヤーが如何に凄いプレイをしているかのスロー解説が分かり易く良かったです。

良くなかった点としては、動画のサムネイルで毎回結果がネタバレしている事があったので、見る前から結果が分かってしまい興ざめする事もありました。
次回以降ではサムネでネタバレを避けて頂くように改善して頂きたい点です。

実況者は従来通り一人で良かったのでは

また、格ゲー試合の解説は通常実況一人と解説一人で行いますが、
Capcom Fighters JPでは一般視聴者を考慮してか、1Pと2Pで各選手ごとに実況を付ける形式(解説ハメコ。氏・実況がアール氏と大和氏の計3人)で行っていましたが、自分の選手担当という縛りがあり、逆に実況者がやり辛そうでした。実況者は従来通り一人でいいと思います。
実況者の顔も特に配信に映さなくていいと思います。それよりも、選手の顔とコンソール(パッド)操作の手元の映像を同時に映す方がいいのではないでしょうか。

毎回同じサポートメンバーはファンからすると寂しい

他には、上に書いたようにSFL2020からチームメンバーが4名になりましたが、ほとんど起用されない選手が出てくるチームが複数あったのが気になります。

スト久保選手(10節中2試合出場)、Shuto選手(10節中2試合出場)、ハイタニ選手(10節中2試合出場)のようにほとんど起用されない選手が各チームに出てきました。

毎回サポートに回った選手や、選手を応援していたファンや視聴者は、毎回サポートと紹介される選手にどう感じていたのでしょうか。
野球やサッカーのように明確にスタメンとサブスティテューションがある競技なら仕方ありませんが、SFLでは4人の選手全員を出す試合形式は可能だったはずです。次回に向けて検討や改善してもらいたい点です。

Pro-USのレギュレーションと異なるメンバー数

また、アメリカで行われているStreet Fighter League Pro-USではチーム3名で試合を行っているので、日米で違うレギュレーションの調整をどうするのかという事もあります。
アメリカ側から見ると「日本は4人のうち3人を選んで出せるのでオーダーが有利」という見方が出来ます。

以下はSFL Pro-US第1節の映像ですが3対3で戦っています。

SFL Pro-USサイトの説明も3対3と明記されています。

「ストリートファイターリーグPro-US 2020」は、「ストリートファイター™V:チャンピオンエディション」を題材にした3対3のチームバトルトーナメントシリーズです。
各3人のプレイヤーで構成された6つのチームが1年間をかけて競い合い、「ストリートファイターリーグ」の優勝者を決定します。Pro-US 2020 チャンピオンシップ」の優勝者を決定します。」

Street Fighter League: Pro-US 2020 is a new 3-on-3 Team Battle tournament series featuring Street Fighter™ V: Champion Edition. Six teams comprised of three players each will compete over the course of one year to determine who will take home the Street Fighter League: Pro-US 2020 Championship.
(引用元:https://streetfighterleague.com/)

グランドファイナル(GF)優勝予想と視聴方法

GF優勝予想

1位:ウメハラゴールド(日米決勝進出)
2位:トキドフレイム(日米決勝進出)
3位:ネモオーロラ

GFについては、2位と3位のチームが戦って勝った方が1位と戦うルールになっているため、現状では1位のトキドフレイムが少し有利です。
ただ、1位のチームも2位と3位どちらが抜けてくるか分からないので、結局2チーム分のキャラ対・プレイヤー対策が必要になるのは変わりません。

GF優勝予想については、短期リーグでは勢いが重要なので、爆発力があるウメハラゴールドを優勝候補に挙げます。ウメハラガイルが使える(BANされない)事が前提ですが、GF優勝は一番可能性あるチームだと思います。
ポイントはプロ間で使い手がほとんどいないレアキャラ使いのナウマン選手になるでしょう。GFまで他チームがナウマン選手のメインキャラ「さくら」対策を詰める期間があるので、そこでナウマン選手が対策を上回れるかが鍵になりそうです。

トキドフレイムは好調のときど選手とりゅうせい選手の二人が大きく星を落とすのは考え難いので日米決勝進出は間違いないと思います。
GFに向けてはリーダー含めて初出場ですが、「板ザンオーシャン」を率いてGF優勝経験がある板ザン選手の存在が大きいです。

ネモオーロラはリーダーネモ選手はGF経験3回と最もGFの経験がある選手ですが、下降気味のチーム状態からするとやや苦しいです。
ネモ選手個人では、ユリアンBAN時の出すカードはギルですが、SFLを見る限り、プロ間の対戦でギルで勝ち星を挙げるのは難しそうです。
プロゲーマー兼業社員のネモ選手にとって年末年始期間を挟むため、対策や練習時間が取れることは大きそうです。
GF上位はメナト・影ナル者・セスを高次元で扱えるsako選手の調子にかかっていると思います。

アップデート調整と新バトルシステムの影響

また、GF開催が2021年ということですが、シーズンV ロードマップによるとその前にバトルバランス調整と追加のバトルシステムが予定されています。
キャラクター間のバランス調整に加え、新システムがどのようなものになり、どのキャラが有利になるのか。
これがGFと日米決勝にどう響くかも今後の見所です。

ストリートファイターV シーズンV ロードマップ

GF視聴方法

SFLPro-JP 2020 GFですが2021年1月30日に無観客ライブにて行われます。
大会の様子は「ZAIKO」というサイトで生配信されるとの事ですが、こちらについては視聴チケットの購入が必要となっています。
アーカイブでは2021年2月5日から視聴可能になるとの事です。
またCAPCOM FIGHTERS JPでは2021年2月6日から一部のみ公開されるようです。

本イベントは2021年1月30日(土)正午頃より配信開始を予定しております。配信時間が確定しましたら改めまして告知させていただきます。
※先行視聴チケットを購入いただいた方は2021年2月5日(金)23:59(JST)まで何度でもアーカイブ視聴可能です。
※YouTube、Twitch、Mildom、Periscopeの「CAPCOM FIGHTERS JP」チャンネルでは2021年2月6日(土)より本イベントの模様(一部編集予定)を無料公開予定です。
(引用元:https://sfljp2020gf.zaiko.io/_item/333602)

SFL2020の日程

SFL2020の日程は以下です。

2020/9月
SFL: Pro-JP 2020開幕
・約2ヶ月間に渡り全10節の総当り戦を行う。

2020/09/25 第1節

2020/10/02 第2節

2020/10/09 第3節

2020/10/16 第4節

2020/10/23 第5節

2020/10/30 第6節

2020/11/06 第7節

2020/11/13 第8節

2020/11/20 第9節

2020/11/27 第10節

2021/1/30
SFL: Pro-JP 2020 グランドファイナル(GF)
・上位3チームで試合を行い国内優勝チームと2位を決める

2021年
・日米の上位2チーム同士で日米決勝試合を行い総合優勝チームを決める

以下のnoteにも参考記事を投稿しています。

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