第2回 実際にGMをやる準備をしよう!

今回も最初に言っておきます。STARRY☆EPIC(以後S☆E)のルールブックを読め。それであなたの悩みの9割は解決するから。

「宣伝乙」「いいから本編はよ」そんなあなた、後悔しないでね?S☆Eのルルブのがこの記事の数倍分かりやすいですよ。

☆そもそもGMは何を用意したらいいの?

さて前回の続きです。
具体的にセッションをやるにあたってGMが準備すべきものとは何か?
今回はどのシステムでも絶対必要なものに絞って解説します。

・筆記用具
・ルールブック
・システムで必要なシート類
・シナリオ
・サイコロ/トランプ等(判定に必要なもの)

以上。(オンラインセッション派の方は筆記用具やシート、サイコロ類はテキストエディタとか別のものを使ってるかもしれませんが、メモをとったりデータ管理のツールという観点でお願いします)

「真面目にやれ。そんなん俺でも知ってるわ」

と思ったあなた。逆に聞きます、他に何が必要でしょうか
普段PLとして参加するセッションで筆記用具を持ってないGMは居ないでしょう。ルールブック無しでセッションするGMだって居ないはず。
日頃あなたとセッションするGMは上で挙げたものを持ってないということは無いはず。逆を言えばそれ以外に絶対必要なものって無いんです。

「いや、ほら・・・GMとしての心構えとかは?」

そんなのが気になるあなたは前回の記事をもう1回読み直しましょう。あなたが好きなGMの真似をすればそんなもんは勝手に解決してます

☆でもシナリオ用意はちょっと敷居が高いよ・・・

「でもGMってシナリオ自作しなきゃダメなんでしょ?私の好きなGMさんいつも自作してるし」

という人。それはあなたの勝手な思い込みです。

勿論自作シナリオを回したい!という人も居ると思います。これについてはシナリオ作成方法を次回取り上げますので、お待ちください。「そんなの待てないよー」という人は是非S☆Eのルルブを読んでください。そこにシナリオ作成方法が書いてあります

最近のルルブなら大体はサンプルシナリオが付いてるでしょうし、ネットで探せばいくらでもシナリオはあります。
自作シナリオが必須なら何故これらはあるのでしょうか?。それは勿論使うためにあるんです。

「でも既に公開されてるシナリオはPLが中身知ってて面白くないかも・・・」

そう思ったあなた、これもあなたの中にある勝手な思い込みです。
逆にあなたがPLの立場の時に知ってるシナリオを遊ぶとしましょう。知ってるシナリオだから全然面白くないってことはあるでしょうか?

例えばかの有名な悪霊の家のシナリオをあなたがPLとして遊ぶとします。これは動画やリプレイが沢山公開されてるシナリオの1つでしょう。勿論既に遊んだことがある人も居るでしょうし、やってないけどネタバレを知ってる人も居るでしょう。

中身を知っているシナリオは遊んで面白くないのか?だったらあんなに動画やリプレイは公開されてないでしょう。
そう、大事なのはシナリオが自作かどうかではないのです。GMやPLの皆で遊んだ結果が楽しかったか・それらを参加者間で共有出来たかどうかなのです。


☆必要なものは分かった。では次は何をすればいいの?

では用意すべきものは分かったので次は何をするのか?。
これもそう多くはありません。

・ルールを覚える
・シナリオを読む
・セッションを一緒に遊ぶメンバーを揃える

これだけです。

「それだけで良いなら苦労してないって」

そう思ったそこのあなた。繰り返しになりますがあなたが真似したいGMはルールを知らない、シナリオすら読んでないGMでしょうか。セッションやるあたりメンバー募集をしない方でしょうか?。そのGMがやっていることを真似してみる。それだけであなたはGMをやれるのです

「でもどれぐらいルールを覚えてたらいいの?」「シナリオ読むのってなんか難しくない?解釈違いあったらどうしよう・・・」「メンバー揃えるの難しいよ。初GMの卓なんて参加してくれる人居るの?」

まだそんな不安に駆られているあなた。そんなあなたのためにもう少し話を続けます。


☆ルールってどれぐらい覚えていればいいの?

まずはルールについてです。これですが、「あなたがそのシステムを遊んでいて困らないレベルであれば問題ない」のです。全部を暗記している必要はありません。

「え、じゃあGMとして覚えなきゃいけない特別ルールは?」

これですが、GMをやろう!と意気込んでいるあなたがそのルールを全く読まないことは無いと思います。暗記出来なくてもルルブのどのページにそれが書いてあるかぐらいは付箋を貼ったりすれば実際にやる際にそこを確認出来るのではないでしょうか。
そう、別にGMだからって全てを覚えてる必要はないのです。あなたの好きなGMだってルルブを見ながらセッションしてると思います。それで良いんです。

☆シナリオを読もう~ただし読むべきはシナリオそのものではない~

さてルールへの不安が無くなったところで実際にあなたがやりたいシナリオを読んでみましょう。
ここで大事なことは「シナリオを覚えるためにシナリオを読むのではない」ということです。

「どーゆーこっちゃ。お前今シナリオを読めって言ったやん」

これですが、シナリオは決められた物語ではないのです。なので全体全てを把握したり、丸暗記する必要はありません
もうちょっと噛み砕くと読むべき点は「そのシナリオで必要なデータに抜けていると感じるところはないか」「シナリオ進行上致命的な誤植はないか」この2つが確認出来ればでOKです。
もしそれらがあった場合、あなたはそれを自分の手で補うことで当日のセッションをスムーズに進められるのです。

「でもシナリオ覚えないと解釈違いにならないかな?」

これですが、シナリオを用意するセクションでした話の繰り返しになります。「同じシナリオでも毎回同じセッションにはならない」「GM1人で話を進めるのではない。皆で共有しながら楽しんで進めるのだ」だからシナリオの暗記とか全体把握は不要なのです。
でもその楽しさを実現するためには事前にシナリオを読んで、不足してる部分を補う必要があります。
だから1度シナリオを読みましょう。そして自分の中でそのシナリオで足りてないと感じる点が無いかを確認しましょう。これだけで良いんです。

☆セッションを遊ぶメンバーを揃えよう

さて最後にGMの大事な作業、「メンバーを揃えよう」です。これはもう単純に「初心者GMであることを告げた上でメンバーを誘う(募集する)」これだけです。

「初心者GMの卓に人来るの?嫌がられない?」

そろそろ察してる人も居ると思いますが、あなたがPLの時にGMが「今回初めてGMやるんです。それでも良かったら参加してくれませんか?」と言って誘ってきたら(募集してたら)どうしますか?

「えー。そんなGMの卓とかゴメンだわ。参加しない」って方、その初心者GMがあなたの知ってる人でもその反応になるでしょうか?その人が余程憎いとかじゃなければ「へえ、初めてGMやるんだ」とならないでしょうか

TRPGを遊んでいる人なら、初心者GMですと告げられた時の反応は

「お。初心者GMなんだね、了解」

ぐらいの反応になると思います。
そう、あなたが募集する時もこれと同じです。相手から見ればあなたも「GMとしての道を歩みだした人」の1人なのです。だから素直に「初めてGMやるんですけど良かったら卓に参加してくれませんか?」と伝えれば良いのです。

「でもメンバーを揃えるのって結構大変・・・やりたくないなぁ」

と思う方も居ると思います。そんな時はあなたが好きなGMを思い出してみてください。その人は

「GMやりたいんだけどー、メンバー揃えるのだるいから誰か揃えるのやってくんね?」

と言う人でしょうか?仮にそんな人だった場合、あなたは

「じゃあ代わりにメンバー揃えるね!」

となるでしょうか?
あなたが好きなGMはきっと自分で誰かに声を掛けたり、SNSなどでメンバーを募集してるんじゃないでしょうか。
そう、あなたもそれを真似すれば良いんです。(幸い今はTwitterやらLINEやら連絡ツールはいっぱいあります。オンセもオフセも好きなのを選ぶ事が出来るでしょう)

☆さああなたもGMやってみよう!~次回はシナリオの書き方講座です~

さてここまで長々とお付き合いしてくれたあなた。

「おし、GMやるためにまずはあれから始めよう」

と思って頂けたでしょうか?

もし「ピンと来ない・・・」となってるそこのあなたはS☆Eを読むんだ。この記事にはない分かりやすさがそこにある

「でも準備は分かったけど当日何したらいいか分からないよ」なあなたにはくり返しになりますが「あなたが好きなGMのしてる事を思い出してみてください。それを実際にやるだけだ」です。ルールの説明、キャラ作成のやり方、セッション中の進め方。全ての答えはあなたが「GMをやってみたい」と思った先人から既に学んでいるのです。

「うーん、でもやっぱり不安だな」

そんなあなた、GMをやってる先人達を少し思い出してみてください。

実際にGMをやっている先人達は(色々愚痴とかもあるでしょうが)

「GM楽しいよ!」

とニコニコしながら言っていると思います。別にそれは不安が無いという訳ではありません。

これを書いている私もGMの度に「どうなるかな。皆面白いと感じてくれるかな」と悩んでることは多々あります

でも先人達はセッション前の不安より、セッションを実際にやったら分かる楽しみが沢山あるのが分かっているからGMをやっているのです。
あなたもその楽しさを味わいたくはありませんか?ならばまずは行動するのです。案ずるより産むが易しというやつなのです。
そして実際にGMをやれば、PLをする時にも今までとは違う素敵なTRPGの楽しみ方が生まれてくるのです。この記事を読んだあなたが、それを体験するのを私は楽しみにしています。

さて次回3部立の最後の記事は「シナリオってどう書くの?」をばっちり解決する内容でお送りいたします。 

「いやいや、シナリオは書くの大変だから」

そう思っているGM経験者のあなたにもピンとくる内容になる予定です、が。

その内容についてはS☆Eのルルブにて既に解説済みのものを焼き直したものとなります。なので

「ええいゴタゴタ言わずはよ教えるヨロシ!」

なせっかちさんは是非S☆Eのルルブをダウンロードして内容を先取りしてみてください。何せこのルルブ、5年前に公開してて無料なんですよ。しかもあなたがGMをする際に欲しい中身が全て詰まってる。記事の更新を待ってるより数倍時間を有益に使えるってもんです。

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