【私を駆け抜けていった(小田原の)ゲーセン達(1)】忠実屋 鴨宮店 2階タイトーゲームコーナー(正式名称不明)

(2016/05/01 追記)

【基本情報】

住所:神奈川県小田原市鴨宮636−1
経営:タイトー直営?
通っていた時期:1986年頃~1991年頃

「忠実屋」とは関東地域でかつて存在していたスーパーマーケットのチェーン店です。現在は会社自体がダイエーに吸収されてなくなりましたが、この忠実屋鴨宮店も、忠実屋→ダイエー→グルメシティと変遷を繰り返し、どうやら2015年には完全閉店となったようです。Googleストリートビューでは、柵に覆われた建物の姿を見ることができました。

私が小学生のとき、休日に親に連れられて来たのが初めてだったと思いますが、以後、自分の意思で行くようになったゲームセンターとしてはここが初めてだと思います。兄の友人に連れられたり、同級生と何度も通ったのを覚えています。

特徴的だったのは、ゲームコーナーの結構大きな面積を占めていた線路式の電車の乗り物です。8の字状だったか、線路が敷いてあり、その上を実際に電気式の小型の電車が走ります。ネットで調べると、今でも「きかんしゃトーマス」や新幹線の車両になっているものがあるようで、今も同じ技術が脈々と進化し続けているようです。その電車のアトラクションが発していたBGMをあまりにも何度も聞きすぎたせいで、今でも耳コピ余裕なんで誰かに聴かせて曲の正体を知りたいところではあります。

上記のように、スーパーマーケットの中のゲームコーナーということで、子供向けのエレメカ的なものや、「ジャンケンマン」のようなメダルゲーム機も置いてあったのですが、どうもタイトー直営か、あるいはフランチャイズだったのか、ダライアスの3画面筐体が置いてあったり、筐体もタイトー製のテーブル筐体が多かったと記憶しています。当時はテーブル筐体からアップライト筐体への移行期だったように思います。

スーパーマーケットの中にあるゲームコーナーの割にはかなり本格的なゲーマーのたまり場になっていたようで、コミュニケーションノート(中を見たことはなかったですが)が置いてあったり、ゲーメストも置いてありました。それまでゲーメストの存在は知らなかったので「アーケードゲームの専門誌なんてあるのか!」と驚いたものです。未確認ではあるのですが、どうも雰囲気からして、ゲーメストのハイスコア登録店舗だったようです。

初めて自分で遊びに行くようになった頃には、タイトーの「火激(1986)」や「ダライアス(1986)」が流行っていて、高校生か、あるいは社会人の人がこぞって遊んでいたのを覚えています。後で知ったことですが、ちょうどこの頃のゲーメストの記事にて「コスり連打は筐体の寿命を縮めるのでやめよう!」的な啓蒙活動があったようですが、ここの筐体はダライアスも含めてどれもコンパネの塗装が銀色に禿げ上がっており、コスり連打の激しさを物語っていました。

ビデオゲームだけでなく、エレメカ系としては、ガンダムのすごろく風ゲーム(正式名称は不明ですがレジャック製らしい)や、「国盗り合戦」もありました。国盗り合戦の方はかなり有名のようですね。90年前後の格闘ゲームの一大ブームによって、エレメカスペースは徐々に減っていき、アップライト筐体の数が増えていきました。

結構マイナーだと思うのですが、タイトーの「バギーチャレンジ(1984)」というレースゲーム筐体がずっと長く置いてあったのを覚えています。1ゲーム4ステージで比較的難易度の低いゲームだったので、当時小学生だった兄の友人が毎回遊びに行くたびにエンディングを見せてくれました。ゲーム内容は覚えていたのですがゲームタイトルが思い出せず、レトロゲームに詳しい知人にゲーム内容を話してようやくゲームタイトルを知ることができたのは割と最近です。Googleで筐体画像を検索しましたが、海外の個人売買サイトで見つけることができました。(http://www.usedregina.com/ReportSelectUsedAdPhoto2?used_ad_id=22958979&position=4&hb=3

また、小学校に入ったばかりの時分で記憶も定かではないのですが、その当時にLDゲームが何台か設置してあったと記憶しています。タイトーの「宇宙戦艦ヤマト(1985)」があったのをかろうじて覚えています。先の兄の友人がデータイーストの「ロードブラスター(1985)」が好きで、よく遊んでいるのを見ていた思い出があります。

「餓狼伝説(1991)」や「プリルラ(1991)」が稼働していたくらいの時期までは覚えているので、91年頃までは通っていたと思うのですが、その頃から私の活動範囲が広がってきて別のゲームセンターに行くようになったことと、NEOGEOの一大ブームで近所のあちこちにMVS筐体が設置され、近場でもアーケードゲームで遊べるようになったため、それらで遊ぶようになったことで足が遠のいていきました。そうこうしているうちに忠実屋の経営が低迷、店舗がダイエーに変わった(いつ頃だったかは覚えていないのですが)タイミングで運営に積極的だった店員も辞めたのか、ゲームコーナーは閉鎖され別の売り場に変わりました。(一度リニューアルを挟んだ気がしますが、そのときにビデオゲームの大半が撤去されていたようにも記憶しています)

スーパーマーケット内のゲームコーナーでありながら、新作の回転も早く(特にタイトーのゲームはほとんど入荷していたようです)、ゲームの上手いスコアラーの方々が通う店として長く親しまれたお店でした。ダライアス、サイバリオン、パロディウスだ!など、スコアラーの人達に愛されるゲームが多く、そういった方々のプレイを見ているだけでも楽しめた(そして自分で遊んでみると存外難しいことを思い知らされる)お店です。

【その他、よく遊んだ(見かけた)ゲーム】
・ドラゴンスピリット(1987)
・ニンジャウォーリアーズ(1988)
・T.M.N.T. 〜スーパー亀忍者(1989)
・クライムファイターズ(1989)
・チェイスH.Q.(1988)
・ワードナの森(1987)
・功里金団(1988)
・カダッシュ(1989)
・キャメルトライ(1989)
・クライムシティ(1989)

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