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日常の物理学Part4!なぜ消毒用アルコールはすぐ乾くのか??

どこか施設に入る前に消毒用アルコールをするのは当たり前になってきましたよね?だいたいどこでも置かれていますし、自分用のアルコールを持っている方もいます。
このアルコールですが、手につけてもすぐに乾きますよね?
なぜ気化(蒸発)して乾くのか、不思議に思ったことはありませんか?
アルコールは揮発性の液体と言われても、よくわからないですよね。。。

沸点が低いから?
大気圧では、水の沸点が100度で、アルコール(エタノール)の沸点が78度です。
水と比べてアルコールの方が沸点が低いから、アルコールの方が蒸発しやすいというのもありますが、これは直接的な理由ではないですね。
蒸気圧という言葉は聞いたことがありますか?
液相と気相が相平衡になるような圧力のことです。
20度での水の蒸気圧は約18mmHGで、アルコール(エタノール)の蒸気圧は約45mmHGです。
沸点が低いアルコールの方が、蒸気圧が高くなります。蒸気圧が高い方が蒸発しやすいです。

空気中のアルコールの濃度!
先ほど、蒸気圧の説明をしましたが、気相と液相が平衡になるまで蒸発しようとします。ここで空気中に含まれるアルコールですが、大気中にはほとんどアルコールは存在しませんね。アルコール濃度が低いので、アルコールは気化しやすくなります。
例えば、雨の日より晴れの日の方が洗濯物は乾きやすいですよね!?
これは、空気中の水分量の差で、晴れの日の方が空気中の水分が少ないため、水が気化しやすくなっています。
飽和蒸気圧などを知っていると、もっとわかりやすくなります。

普段何気なく使っているものでも、奥が深いですよね♪

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