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ゲームの思い出:スーパーロボット大戦

僕はスーパーロボット大戦シリーズが大好きだ。

多分ガラケー時代に移植されたスーパーロボット大戦R以外は全てクリアはしているはずだ。

そんなスーパーロボット大戦シリーズとの出会いはゲームボーイを初めて買ってしばらくたった頃のことだ。

ゲームボーイ発売からしばらくたって、お年玉でゲームボーイ本体とソフトをようやく買えた。
最初に買ったソフトは魔界塔士Sa・Ga、あやかしの城。そしてジェムジェム。箱も説明書もついていない裸ソフトだったが全て480円だった。

この中でもSa・Gaはお気に入りで何周もプレイしていた。

ある日のことだ。友達の家で遊んでいた僕はなんとなく友達のゲームソフトを眺めていた。

すると見慣れないゲームソフトを見つけた。

ガンダムとマジンガーZ、そして赤いロボットが描かれたパッケージ。

当時の僕は赤いロボット……ゲッターロボのことを知らなかった。

スーパーロボット大戦、という文字が書かれたその箱を手に取る。

どうやらタイトル通りロボットで戦うゲームらしい。

 「なにこのゲーム?」
 「お兄ちゃんに貰ったんやけどなんかよーわからんゲームやった」
 「へー、やらないなら少し貸してくれない?」
 「ええで」

そんなやり取りをして僕はスーパーロボット大戦を借りて家に持ち帰った。

家に帰ると僕はさっそくソフトをゲームボーイに差し込んでプレイを始めた。

スーパーロボット大戦は多種多様のロボットが戦うシミュレーションRPGゲームだ。今ではパイロットがいて、原作の物語をクロスオーバーさせた物語がウリだが、初代スーパーロボット大戦は、その当時人気のあったコンパチヒーローシリーズ、デフォルメされたガンダム、ウルトラマン、仮面ライダーなどがいろいろなことをするゲームの一つとして発売されたものだった。

コンパチヒーローシリーズはガンダムなどでもパイロットなどは乗っていない、一つの人格を持ったキャラクターとして扱われていた。ウルトラマンや仮面ライダーなども変身前の姿は基本的にいない。

そのシリーズの派生作品として生まれた初代スーパーロボット大戦は、最初に好きな陣営、ガンダム、マジンガー、ゲッターのチームから一つを選び、ステージをクリアしていくものだった。ストーリーらしきものは一応はあるのだが、合間に少し出るだけなのでほとんどないも同然だ。最も当時のシミュレーションゲームはそういうものばかりだった。


 当時僕たちの間でガンダムといえばもっぱらSDガンダムのことを指していた。武者頑駄無(むしゃがんだむ)、騎士ガンダム(ないとがんだむ)、コマンドガンダム、ガンドランダー、オリジナルガンプラを戦わせる超戦士ガンダム野郎(はいぱーせんしがんだむぼーい)……。多種多様な世界でSDガンダムが活躍していた。僕が今もガンダムが好きなのは間違いなく、この頃SDガンダムが好きだったからだ。

 そんなわけで勿論僕はガンダムチームを選んだ。ヒーローユニット、主人公のようなユニットにはガンダムF91を選ぶ。少し前に映画館で観たガンダムだった。

 当時の最新ガンダム、ということでF91は使いやすく、強く調整されていた。僕は難なくステージを進めていく。全体的に射程が長いので戦いやすかった。

 初代スーパーロボット大戦は今のものとは違い、武器の追加変更は強化パーツで行う。マジンガーZにアイアンカッターを使えばロケットパンチがアイアンカッターに強化変更される、という感じだ。

このシステムでメガバズーカランチャーを百式だけではなくガンダムやガンキャノンも装備できたため、僕はガンダムを最後まで使った。

 さて、このゲーム、満遍なくレベルを上げていくと後半につれて辛くなっていくゲームである。敵が限られている為、獲得経験値も限られているのだ。

そこで戦力を強化するにはどうすればいいのか。

敵を引き抜くのである。

初代スーパーロボット大戦では一部の機体を除きほぼすべての機体を自軍に迎え入れることが出来る。

説得をして成功すれば即味方になるのだ。モビルスーツならともかく、マジンガーの敵の機械獣を使えるスパロボなんて他ではなかなか見られない。

 一周目は難なくクリアした。F91、ZZガンダム、νガンダム、ガンダムを主力に他のメンバーを都度入れ変えていき、ラスボスのギルギルガンを倒した。

二周目が問題だった。ゲッターチームを選んだのだがガンダムチームに比べメンバーが少ない。

どうやらゲッターロボは得意な地形に合わせて変形させて戦うロボットらしかった。

メンバーが少ないということは単純に手数が少なくなる、ということだ。

これがシミュレーション初心者だった僕には非常に辛く感じた。

 システム的なことを考えればメンバーが少ないということは最初きついが経験値が無駄になりにくいということで、苦手な地形がないゲッターロボは非常に優秀なユニットといえる。

そんなことに気が付かずに難易度高いなと思いながら僕はステージを進める。中盤に入ったころにはゲッターロボ、とりわけゲッタードラゴンがお気に入りになった。

必殺武器のシャインスパークがとても強かったため、このユニットを軸に戦えば非常に楽になることに気が付いた。また、得意地形だからといって先に進むのではなく、待ち伏せして敵を叩いていくと味方の損害が少なくなることに気が付いた。

そして二周目をクリア。

次はマジンガーチームだ。

このようにして僕は結局5周ほどこのゲームをクリアした。貸してくれた友達があまりに僕が面白そうにプレイの話をするため、やりたくなり、返してくれと言われるまで僕はこのゲームを存分に楽しんだ。

僕のシミュレーションゲームの基本戦略はこのゲームで培ったと言っても過言ではない。

このゲームを友達に返した後、僕はゲームショップで一本のゲームと出会う。

第2次スーパーロボット大戦。

中古でも3980円と非常に高価で、買えたのは随分と後になってしまったが、このゲームをプレイしたことで僕はスパロボ沼にズブズブと沈んでいくことになるのである。



スーパーロボット大戦

ハード:ゲームボーイ

1991年4月20日発売。

発売:バンプレスト

※見出し画像は公式の物をお借りしています。問題があれば連絡をくださればすぐに消去します。 






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