【ゲームレビュー】AQUANAUT’S HOLIDAY～隠された記憶～ーーランダムのように見えて固定されたスポーン
ゲーム名：AQUANAUT’S HOLIDAY～隠された記憶～
プラットフォーム：PS3※
発売日：2008年9月25日
開発元：株式会社アートディンク
AQUANAUT'S HOLIDAY～隠された記録～ (artdink.co.jp)
海洋探索アドベンチャーゲーム
【いきもの収録項目数】
全340
動物15 魚276 水39 ハ両3 鳥0 虫0 古生7
5月に『FOREVER BLUE LUMINOUS』が発売されたことでダイビングいきものゲームに関心が集まりましたが、その勢いも落ち着いてきた今日この頃。このタイミングになってしまいましたが、PS3で発売され、今もがんばればプレイすることができる『AQUANAUT’S HOLIDAY～隠された記憶～』について紹介していきたいと思います。
このゲームはPlaystation（俗にいう初代プレステ）で発売された『アクアノートの休日』『アクアノートの休日2』の続編とも言えるタイトルですが、ストーリーの追加やグラフィックの向上など前作に比べると大きく変わったところの多い作品となりました。
ゲーム内容ですが、主人公がAIが搭載された海中探査機に乗り込み、海の中の不思議な現象について調査するという話です。
海中はスポットが多く、海底遺跡や謎の穴に潜っていくなど冒険心が踊ります。ただ海の中を探索しているだけでも楽しいでしょう。海の中の神秘や謎を解いていく感覚を楽しむこともできます。
いきものについては魚が多いですが、イカやウミウシなどの水のいきもの、クジラやイルカなどの哺乳類にも出会うことができます。『FOREVER BLUE』シリーズと被るいきものもいますが、かゆところに手が届くようにそれ以外の、目新しく感じるような魚も多くいました。
300を超えるいきものを注目・拡大などのモーションなしに探すことはけっこう難しく感じました。海底や海面近くなど幅広く探すこともあり、詳しくは後で記載しますが、いるタイミングといないタイミングがあるため、全てのいきものを探すことはなかなか難しいです。
このいきもの収集のための攻略についてですが、とても面白いことがわかりました。RTAや攻略情報を調べた結果です。いきものが出現する／しないについては自分が入ったタイミングがどのルートであるかを把握することが大事だというのです。
例えば、神殿内にクサビフグとテングギンザメがいればAルート、神殿内にミツクリザメとテングギンザメがいればBルート……など、海に入る度にどのルートであるか分かります。そのルートによって、登場するいきものが違うため、目的になるいきものがどのルートで登場するか分かれば、そのルートになるまで海を出入りすればいいということです。昨今の『FOREVER BLUE LUMINOUS』のような、完全ランダムの登場ではなく、ルートと出現いきものと出現場所が８パターンに分かれている固定スポーンであることが分かります。
このゲームは『FOREVER BLUE LUMINOUS』で足りないと感じていたものを補うにはうってつけの、素晴らしいゲームです。しかし、「ぜひやってね！」とオススメするには難しい事情があります。
まず、このゲームはPS3が発売されたときのローンチタイトル（ゲーム機発売と同時に発売されるソフト）の一つです。そのため、プレステでしか遊べません。『FOREVER BLUE』シリーズはNintendoのゲーム機でしか遊べないように、『アクアノートの休日』シリーズはプレステでしか遊べません。そして、Steamに登場することは今のところないということです。
『AQUANAUT’S HOLIDAY～隠された記憶～』は現行機のPS5で遊ぶには一月1550円のPS Plusのプレミアムプランに入らなければなりません。そのプランを入れることに前向きな人はこのゲームを遊ぶことができますが、そうでない人にとってはかなり難しく感じます。プレミアムに入るか、PS3を中古で購入してセッティングするか。研究所は後者を選びました。
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