【レポート】パラサウロロフス――頭のとさかはなんのため?

いきもの名:パラサウロロフス
学名:Parasaurolophus

【登場するゲーム】

Paleo Pines
Earthpedia
Hidden Through Time
ことばのパズル もじぴったんDS
発掘!恐竜パズルDX
発掘!恐竜パズルDX
ボクと博物館
ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!

 鳥脚類ハドロサウルス科のパラサウロロフス。属名は「サウロロフスに近い」という意味らしいが、サウロロフスよりもパラサウロロフスのほうが有名である。この恐竜が人気であることは、ゲーム世界の登場回数が多いことからもわかるだろう。しかも、最近発売されたゲーム『Paleo Pines』では、主人公のパートナーとしてストーリーのメインに関わってくる。
 パラサウロロフスは頭の長い管のようなとさかが特徴だ。そのとさかはどういう役割かというのは諸説あるが、大きな声を出すことができると言われている。

トロンボーンをもっていた恐竜
白亜紀後期の恐竜で、ハドロサウルス科として分類される、植物食の恐竜たちがいる。口の形が、カモのくちばしに似ているので、カモノハシ竜ともよばれている。彼らは何と、多い種類で2000本もの歯をもっていた。密集した歯が1枚板のように連なっているため、植物をそしゃくする力は恐竜界で突出していたと思われる。すり減っても、次の歯に歯列ごと生え変わる、いわゆるデンタルバッテリーというしくみもそなえていた。
パラサウロロフスも、このハドロサウルス科に属す。全身は、約13m。名の意味は、「隆起のあるとかげに似ている」である。隆起とは、頭のとさかを指す。長いもので1.8mあったというが、大して重くはなかったはずだ。中が空洞だからだ。
この巨大なとさかは、鼻孔(びこう)の表面積を広くすることで、嗅覚(きゅうかく)が増したり鳴き声が増幅されたりすることに役立っていたと考えられている。
アメリカのニューメキシコ自然史科学博物館では、コンピュータ上で、パラサウロロフスの鼻からとさかに息を吹き込み、トロンボーンのような大きな音を出すシミュレーションが行われた。

『Earthpedia』

 ゲーム世界のパラサウロロフスは大きな声をしているか、ということについては現在確認できていない。生き生きとしたパラサウロロフスがの数が少なく未調査であるため、頭のとさかを有効につかっているパラサウロロフスもどこかのゲーム世界では出会えるかもしれない。

※このレポートは現在研究員がプレイ・収録した情報を元に書かれている。そのため、新たな情報が更新される可能性がある。

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