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ミームとカタツムリの関係

こんにちは、スゴロックスです!
今年は本州の梅雨入りが遅れていますね。

(6月20日時点で)まだ梅雨入りしていませんが、
数年前に『きょう梅雨明けたんですか!もう雨降らないんですか!
と言っている若者の画像がSNSに多く拡散されたのを覚えていますか?

google検索より

古いものでは約15年前の高校サッカー試合後に、当時、鹿児島城西に在学していた大迫選手を相手に敗戦した滝川二の選手が発した「大迫、半端ないって‼」というセリフと当時のニュース映像。
最近では、さまざまなネコ動画を切り取り、加工して拡散するものが人気になっています。

google検索より

今日はそんな面白い画像や動画がSNSに多く拡散されていく現象「ミーム(meme)」についてお話します。

そもそもミームとは?

イギリスの科学者リチャード・ドーキンスが、1976年の著書『利己的な遺伝子』の中ではじめて使った言葉。
遺伝子進化の過程で、複製され、伝達される情報が必要であるとし、ギリシャ語の「模倣」を意味する「mimeme」を起源にした造語だそうです。

それが「Buzz(バズ)」や「Viral(バイラル)」などと並んだSNSマーケティング用語に用いられるようになってきた感じです。

じゃあ、バズやバイラルとミームはどう違うの??

「バズ(る)」と「バイラル」は、どちらも興奮と関心を多くの人に喚起させることを目的とした点で共通ですが、そのメッセージがターゲットに届く方法が少し異なります。
「バズ(る)」が、メッセージが一度に大量のユーザーに届くのに対して、「バイラル」は、徐々にメッセージが人々に届き、ゆっくりと勢いを増していきます。
まさに文字どおり、「Buzz」はハチがブンブンと群がる羽音を意味し、「Viral」はウィルスがじわじわ浸透してく感じです。

一方のミームは、だれでも簡単にユーモアあるアレンジを楽しみながら自分オリジナルを発信していくこととで、それを見た人がさらにアレンジして自分オリジナルに改変して発信していくこともできるのが特徴です。

スゴロックスでも、いまミームについていろいろと調査しています!

あるニュース記事では、米国のZ世代は映画を観るよりもミームをチェックすることを楽しみと感じ、その55%がSNSでミームをチェックしている瞬間が最高だと答えています。

こんな具合に、いまZ世代を中心にミームは欠かせない情報伝達手段だということがわかります。

カタツムリもミーム??

ミームは、だれでも簡単にユーモアあるアレンジを楽しみながら自分オリジナルを発信していくと言いましたが、これって「カタツムリ」にも通じる点があるんじゃないかと思います。

何を言っているかというと、民俗学者・柳田國男 (著)の「蝸牛考(かぎゅうこう)」です。

<蝸牛考(かぎゅうこう)>とは
カタツムリは都のあった京都や近畿地方を中心に「デデムシ」(デンデンムシ)と呼ばれ、それが東海地方や福岡では「マイマイ」さらに東西では「カタツムリ」。そして都から遠く離れた東北と九州の一部では「ナメクジ」と呼ばれていたというカタツムリの地域別の呼称について、柳田国男氏は「デンデンムシ」が一番新しく、都から遠く離れた地の「ナメクジ」が古い都の言葉と仮説しています。

まさにナメクジという古い都言葉が、離れた地に辿りつく間に、さらにアレンジされながら進化していく様子は、現代のミームと同じのように思えてきます。

閑話休題。

これからのミームって…

カタツムリという言葉が、日本中を旅した時代の情報伝達速度は年速930m、時速にすれば約10cmと言われています。
そして5Gなどネット回線が普及している今のインフォデミック(SNSなどを通じて、不確かな情報と正確な情報が急激に拡散される現象)は100年前の150万倍のスピードに変わったと言われています。

インフォデミックと同調し、いまある形のミームも今後、どんどん進化していくと思います。

ミームの進化形のひとつがNFTミームかと。

ミームの代表的なひとつとして有名な「Disaster Girl」の元ネタ写真が2021年にNFTとしてオークションに出品され、約50万ドル(約7,900万円)で落札されたことをキッカケに、

記事参照 The New York Times

暗号通貨Dogecoinのモデルで有名な柴犬の「カボス」のミームもNFT化され、400万ドルで落札されています。

記事参照 Investing.com

このような単なる拡散としてのミームが、NFTを通じて趣味と実益を兼ねた形になっていくのは、至極真っ当な進化と思います。

またより簡単に誰もがミームを作れるようにということで、AIを使ったジェネレーターもたくさん出てきています。
<気になる無料のAIジェネレーター>

  1. Simplified

  2. Magickimg

  3. CapCut

  4. FlexClip

  5. Imgflip Meme Generator

これであなたもミームで一攫千金が狙えるかも…。
ちなみに今回のタイトル画はジェネレーターで作成したものです。


いまは画像や動画を中心としたミームが多いですが、近い将来、ゲームの基礎プログラミングがテンプレート化され、それを自由に加工したゲーム版ミームも多く出てくるようになるかと考えてます。

その時に備えて、スゴロックスも今から準備できることをコツコツやっていますヨ‼

最後に、今回のテーマ「ミーム」について思ったこと

毎日、毎日、たくさんのミームがネット世界で拡散されています。
瞬く間に何千万人に刺さるミームが出てくる一方で、ほんの僅かな人たちにしか届かないミームも存在します。
そこにはあえて拡散目的で刺さるミームを作る人もいれば、日ごろのモヤモヤした閉塞感を打開する意味合いの”ガス抜き”として楽しんでいる人も少なくないと思います。
そんな元々は内輪ネタ的な感覚が強かったはずのミームが、SNSを通じて爆速で進化していくさまをしばらくは目が離せないと強く思いました。

このnoteで取り上げて欲しいトピックやキーワードがありましたら
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スゴロックスでは、ゲーム企画・制作・運営のほかにも、ゲームに関わる
マーケティングやリサーチ業務も行っています。
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