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FEVER333というモンスター慈善活動家。BURN IT[和訳]

 FEVER333はletlive.のJasonとTHE CHARIOTの元ギタリストのStephen、NIGHT VERSESでも活躍するドラマーのAricで、2018年に結成。

 Stephenの趣味が色濃そうなFEVER333.
letlive.もクールで格好良いけれど、NIGHT VERSESのテクニカルロックは最高に格好良い。あまり知られていないバンドなのでこの機会に是非。

 FEVER333の333はCCCの意味で(TSUTAYAじゃないよ)、それぞれにCommunity(地域),Charity(慈善),Change(変化)の意味がある。"Walk in my shoes"という基金を立ち上げ、慈善団体活動も行っているバンド。
そんな中でもスラングが最高に格好良い、黒人差別や銃社会などをテーマにしたBurn itの和訳。

Burn it

[VerseA]
For all the homies doin' time, look alive
全ての同胞の為に、ぐずぐずするな
For every day your mama cried, look alive
毎日泣いている母の為に、しっかりしろ
When the five-0 arrive, look alive
5,4,3,2,1,0を迎えた時、気をつけろ
Everybody look alive, look alive
誰もが気をつけるんだ、ぐずぐずするな

You ain't ready
お前は準備ができていない

[VerseB]
See we always on the run
俺たちが走っているのをいつも見ていろ
Cause they be chasing us for fun
奴らは楽しみの為に俺たちを追いかけ続けている
When the neighbourhood in pieces
近所がばらばらになった時には
They say to pray and look to Jesus
彼らは祈り、イエスを見ろと言う
Light a candle with the sun
太陽でキャンドルを灯せ
'Cause we lost another one
俺たちが別のものを失ったから
Got us pledging our allegiance
忠誠の誓いを俺達は手にした
To a hand that doesn't feed us
俺達を養わない手に
Preach
説く(神父の説教の意味)

[Pre Chorus]
I got a mouth like Malcolm
マルコムみたいな口を手にした(黒人公民権運動活動家)
And hands just like Ali
そしてちょうどアリのような手(伝説のボクサー)
Black Panther, white mother
黒い豹(極左過激黒人団体)に、白い母(白人至上主義)
You better not try me
お前は俺を試さない方がいい
I got a mind like Martin
マーチンのような心を手にした(キング牧師、活動家)
Visions of Rodney King
ロドニーキングの幻想(ロス暴動のきっかけになった被害者)
My city's on fire
俺の街は燃えている

[Chorus]
You know sometimes you gotta burn it down
お前は時々それを焼き払わないといけない事を知っている
To build it up again
それを再構築するには
Lights go out in the town we're living in
俺たちが住んでいる街の灯りが消える
Burn it down when no-one's innocent
誰も無実ではない時それを焼き尽くす
Burn it down
焼き尽くしてやる

I am a gun on the run
俺は逃走中の銃だ
I am a gun on the run
俺は逃走中の銃だ
I am a gun on the run
俺は逃走中の銃だ

[VerseC]
We live behind the lines
俺達は路地裏に住んでいる
That they be keeping us inside
奴らが俺達を中に閉じ込めている
And if red denotes the devil
そして赤が悪魔を指し示しているなら (red :革命の赤旗?)
Then in hell is where we'll settle
その時地獄は俺たちが住み続ける場所だ
If I had to pick a side
片方を選ばないといけないのなら
It's Inglewood until I die
死ぬまでイングルウッドにいる(ロスで一番治安が悪い街)
We the necessary evil
俺たちは必要悪
For all these fake angelic people
偽もんの天使みたいな奴らの為に

[Pre Chorus]
I got a mouth like Malcolm
マルコムみたいな口を手にした(黒人公民権運動活動家)
And hands just like Ali
そしてちょうどアリのような手(伝説のボクサー)
Black Panther, white mother
黒い豹(極左過激黒人団体)に、白い母(白人至上主義)
You better not try me
お前は俺を試さない方がいい
I got a mind like Martin
マーチンのような心を手にした(キング牧師、活動家)
Visions of Rodney King
ロドニーキングの幻想(ロス暴動のきっかけになった被害者)
My city's on fire
俺の街は燃えている

[Chorus] ×1

I am a gun on the run
俺は逃走する銃だ

(Fight for survival but we was dead on arrival
So we gon' fight for survival until we)
生き残る為に闘うが、到着した時には死んでいた
だから俺たちは生き残る為に闘い続ける
Put me in front of the gun
銃を俺に突き付けてみろ
(Fight for survival but we was dead on arrival
So we gon' fight for survival until we)
生き残る為に闘うが、到着した時には死んでいた
だから俺たちは生き残る為に闘い続ける
Put me in front of the gun
銃を俺に突き付けてみろ

[Chorus]×1

We point our fingers while they point their guns
奴らが銃を向けている間、俺たちは中指を立てる
Bullets, they miss us, we're guys on the run
銃弾、恋しがっている、俺たちは逃走中
So burn it down and built it up again
だから焼き尽くして、それを再構築して
Burn it down
焼き尽くす

I am a gun on the run
俺たちは逃走中の銃だ
Oh, we still killers
ああ、俺たちはまだ殺人者
I am a gun on the run
俺達は逃走中の銃だ
I am a gun on the run
俺達は逃走中の銃だ

Ж忠誠の誓いとは、米国の公式行事で暗唱されるもの。
アメリカ人共通の選手宣誓的な。
"I pledge allegiance to the Flag of the United States of America, and to the Republic for which it stands, one Nation under God, indivisible, with liberty and justice for all."
"私はアメリカ合衆国国旗と、それが象徴する、万民のための自由と正義を備えた、神の下の分割すべからざる一国家である共和国に、忠誠を誓います"

Жred の意味だけ分からなかったが、政治的革命や革命思想である社会主義や共産主義を象徴する赤旗の事ではないかと推察。

 アメリカの人種差別を語る上で絶対に外せない、活動家のキング牧師や、黒人解放指導者のマルコムの話まで出てきて、非常に考えさせられつつも、勢いあるハードコアのサウンドは気持ちよい。
 
 ロス暴動(1991)は黒人差別や裁判のあり方をテーマに起きた大規模暴動。スピード違反をした黒人男性(ロドニーキング)を20人の白人警官が暴行した様子を通行人がビデオ撮影した、という事件が発端。しかし裁判では白人全員無罪になった(陪審員に白人しかいなかった)事をきっかけとし、加えてラターシャ・ハーリンズ射殺事件における韓国人店主への異例の軽罪判決が引き金となり、黒人の不満が暴動になったらしい。たった30年くらいまで、アメリカにおいて黒人差別は異常なものだったようだ。今だに真相は分からないことも多い。

 小さい頃にロドニーキング事件の動画と裁判映像を見て衝撃を受けた。今でもYoutubeなどで見られるものが残っていたが、人間の所業とは思えない(人間だからこその所業かもしれないが)映像で胸糞悪すぎるので割愛。だが忘れてはならない大事な事件だ。

 BURN ITのMVに白い三角帽を被った人たちが出てくるのは、秘密結社、白人至上主義団体のKKK。久しぶりにKKK思い出したな、と思って調べてみたら今だに8000人近い会員?がいるらしく衝撃。KKKは外出する黒人を無差別に暴行、殺害するなどした異常集団(判明しているだけで4000件以上)。今だにいるらしいが、最近は事件の話などは聞こえてこない。KKKの事件関連はナチス並みに衝撃が多いので偶に記憶から抹消したくなる(差別問題を考える時に一通り調べた記憶がある)

 黒人差別をしていた人が、恋人に愛を語ったり、子供に平和を説いたりしていたら胸糞悪すぎてなんだかなぁ、という悲しい気持ちになるので、FEVER333のこの曲の気持ちは理解できる。けれど当時の黒人の人達や優しい白人の人達とかの想いや空気感は聞いてみないと分からないのでそれもいつかやりたい、知りたい事。

 先日のBLARE FEST.で来日していて、ステージ壊しに来ただけなのかな、というパフォーマンスなのに凄く良い事を歌っているギャップに圧巻されてから魅了されている。
本人達曰く「世界を変える為につくったバンド」と言っているので、今後のバンド活動も慈善活動にも期待している。

DrumsのAricが所属しているNIGHT VERSESも格好良い。


Oh, we still killers の訳だけしっくりこない。どういう意味なんだー!

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