Case4.ゲーム障害は治るのか?

すっかりご無沙汰しておりました。(というかちょっと存在を忘れていました)2年ぶりくらいの記事です。
インスタでもスライドの画像あげたりしているのですが、画像作成が時間がかかりすぎて。
先輩に「Note書けばいいんじゃない?」っていわれたので久々に。

ゲーム障害の回復の例

8年大学に在籍した末に大学を中退し、家の炊飯器にキノコをはやしていた知人は、その後3年ほどゲーム障害でひきこもり、月々20万課金をしている生活。サポートステーションや病院でのカウンセリングを経て、ようやく専門学校に入り、就職先も内定が出ました。いつ勉強していたかは謎すぎるけど資格試験も受かったみたい。

完治はないけど回復はする

依存症や行動嗜癖が良くなっているかどうかは、「やめ続けられているかどうか」。
ゲーム障害は、完全なゲーム断ちは難しいでしょ、っていうのが通説なので、「できていることが増えていくこと」が回復の指標でしょう。

ひきこもりの場合の回復の指標

よく、皆さんに「できていることを褒めていきましょう」って伝えるんだけど「褒めるとこなんて全然ない!!!」ってみなさん口を揃えておっしゃる。
全然学校にいけなくて部屋に鍵をかけて過ごしていた子が、
親に挨拶はするようになった。
こちらは最初の「悪い状態」を最初にみているので良くなってきたな、って思うのだけど、親御さんとしては元気に学校に行けていた状態と比較するから、「学校にも全然行かないし、ゲームもやめないし」って。

じゃあできていること、って具体的に何をみればいいのか?

島根県の先生が作成した、「島根県版ひきこもり適応行動チェックリスト」をよく参考にさせてもらってます。

相手への期待値を下げる

親御さんの多くは、いい学校にいって、いいところに就職して、将来食うに困らない生活を送って欲しい、という願いを持っている方が多くいると思います。でも、そのプレッシャーが結構しんどいときも。
「正規ルートを外れてしまった」っていう思いは、親御さんだけではなく、当事者もそれは強く思っていて。

社会人になると、1年なんてあっという間だけど
10代の頃の1年ってとてつもなく長く感じたもの。
その間周囲に遅れをとっている、と認識すると、もはや挽回の手立てはない、なんて思い込んでしまう。もうどうすることもできないから、このまま死んだほうがまし、とか言い出す。

でも、ほんとに死んじゃったら、親御さんとか周りのひとはたぶん悲しむわけで。ひきこもりでもなんであっても、死んじゃったらきっと、「生きているだけで良かったのに」と思う人はたくさんいるはず。(いろんな家庭環境の人がいるから、一概には言えないけど。)

ひとまず、「生きてて楽しく過ごしてくれたらいいな」というハードルからはじめてみると、期待値とのギャップから生まれる苦しみからは開放されると思います。それは決して「見切りをつける」とか「見放す」わけじゃなく、第一歩はそこから始めてみましょう、というお話。

一進一退を覚悟する

よいかな、とおもったら「またこんなことして!!」みたいな、周囲の感情の振れ幅も大きくなるのはよくある話。
経過は一進一退、悪くなったら、「なんで期待を裏切るのか!」ではなく「なにかできることはあるかな」と考えられると良い。

偉そうなこと言っているけど、つい最近までその知人の親御さんとはこんなやりとりをしていました。
山口達也さんも言っているけど、何より「継続すること」が大切。


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