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板野サーカスinパルシネマしんこうえん(舞台挨拶付き)の感想

6月22日(土)、パルシネマしんこうえんにて開催された標記のイベントに参加してまいりました。

パルシネマしんこうえんは神戸にあるミニシアターですが、行くのは初めて。とはいえコロナ禍で開催されたクラウドファンディングのTシャツにも名前の入っている映画館で、スタッフの中にはそれを着て参加されていた方も多く、私も一口参加した人間だったので、しまったこのタイミングで着ていくべきだったと後悔しました。

湊川公園の下という、一風変わった所に立地しており、神戸駅から徒歩で向かいましたが一瞬迷ってしまいました。
昔ながらの雰囲気も漂わせながら、小綺麗で良い雰囲気の映画館だと思いました。

さてプログラムは、マクロスプラスの35mmフィルム上映から幕を開けます。
フィルムがスクリーンに映る時のパチパチという音も懐かしく(今月行った安彦展でのヴイナス戦記でも堪能したばかりですが)、冒頭から印象的に映し出される惑星エデンの青空も、フィルムならではの発色を体感できました。
マクロスプラスは本当に好きなアニメ映画で、Blu-rayも持っているのですが映画館で鑑賞するのは初めてで、本当なんで当時見に行かなかったんだと後悔していましたが、こんないい環境で鑑賞できて最高でした。

その後に登壇された板野一郎さんの舞台挨拶というかトークショーも最高で。
板野さんはTVや雑誌のインタビューから感じられる雰囲気そのままの、気さくだけど技術に裏打ちされたプライドを感じさせる素晴らしい方で、動画の取材も入っていないということで、ぶっちゃけたトークも盛り沢山の楽しい時間でした。
特に「ガンダム1話の◯◯を俺にやらせてくれれば」とぶっちゃけた話は、会場も笑いに包まれますし、あの名シーンをそう切って捨てる事ができるのは世界広しと言えど板野さんくらいでは?と仰天しました。
会場からの質疑応答で、現在「描く人、安彦良和」展に絡めて康彦さんとの思い出を聞いていただいたのも良かったです。

後半は怒涛のイデオン祭り。
劇場版接触編にはじまり、板野サーカスにちなんで、TV版第29話「閃光の剣」上映を挟んでの発動篇と、イデに取り込まれそうになるほどの熱気に包まれました。

イデオンはTV版を全話は見ておらず、閃光の剣も未見だったのですが、直前の発動篇クライマックスと同じようなシーンを使いつつ、別のストーリーに仕上げていることもわかり、改めて富野監督のコンテ力、編集力に舌を巻く思いでした。

そして映画館で鑑賞する発動篇の素晴らしいこと。こちらも複数回見ているものの、劇場での鑑賞は初めてでした。こちらの理由はシンプルで、当時イデオンは私が住んでいた地域で放送されていなかったので興味を持てなかっただけなのですが。
ほぼ全編凄惨な戦闘シーンながら、とにかく映像が美しく。有名な全裸で集まるシーンは神々しくさえありました。

新作映画を観に行くことが多いこのアカウントですが、6月は安彦展でのヴイナス戦記といい、イベント上映に続けて行くことができて、とても貴重な体験をすることができました。

コロナ禍自体は終わってないものの、かなり人の流れは以前に戻っている様子で、こうやって東京からゲストを招いての上映会も増えてきており、私もできるだけ機会を見つけて参加していきたいとの思いを強くする1日でした。

パルシネマしんこうえんさんにもまたお邪魔したいと思いますので、これからも魅力的な上映を楽しみにしています。

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