雀荘経営時代の話part2

たまらない。
このスリルと、完全自己責任の歩合制。

楽しい。本当に生きている実感が湧く。

でも後になって知る事になる。
うまくいっている時は気づかないが
その日は突然やってくる。

と言うわけで続きを書きたいのですが、
実は昨日の夜事件が起こりました。

FXで7万円入金し、
なんとわずか１時間ほどで

　　　
　
　　　　　　『95万円勝利しました！！』

急いで給料未払いの業務委託２名に連絡して
振り込む約束をしたのち、全額出金申請をしました。

Twitterでも沢山の方から
『おめでとう』の言葉もいただけました。

エクスネス（証券会社）は出金まで３〜５日程度。
週明けにはすぐ振り込めるので凄く安心しました。

そもそも、なぜFXに7万円を入金したかと言うと
作業車を売った際の話に戻るのですが、

本来なら40万円にしかならなかった作業車を

うちの社員の交渉と頑張りで査定額を60万円まで
上げてくれていたので、
その社員に寸志として10万円をあげたのです。

するとその社員はマジギレして

『こうやってすぐお金を渡すから給料未払いになる』

と言ってお金を受け取ってくれませんでした。

それでも、頼むからと言って3万円だけ受け取ってもらい
残りの7万円はFXに使うということで、話は終わりました。

言ってる内容がよく分からないと思いますが、
僕もよく分かりません。

とにかく、そうやって生まれた7万円で今回
奇跡的に勝つことができました。

（用途がFXで許してくれたのは、僕が去年380万円勝っていて
　全額会社の設備に投資しているからと思います）

結果的には作業車を売ったお金も使わずに、
未払いを清算できて、尚且つ300万円の融資も通って
一旦ですが、完全になんとかなりました。

あまりに嬉しくて昨日全然寝れずに今日一日
仕事をしたのはここだけの話です・・・笑

雀荘経営時代の話に戻ります。

雀荘経営は完全に軌道に乗り、
少ないと言われるかもしれませんが純利益で
約４０〜５０万円ほど有りました。

サラリーマンの時は手取り18万程だったので
こんなに楽しく大金を稼げることに興奮していました。

僕らの時代にはもう、みかじめ料は無く
地元の有名なヤクザ屋さんも解散した後でした。

知り合いだったヤクザ屋さんもみんな
組を解散して一般人になっていたし、

酔っ払いや態度の悪い客は容赦無く出禁にしていたので
本当に平和な雀荘になっていました。

昔は、北九州にある雀荘が本当に治安が悪く、

店の中で包丁を振り回す奴もいたし、未成年もいたし、

ジッポオイルを腕にかけて火を付けてゲラゲラ笑っている
シーンにも遭遇した事があります。

イカサマ（反則やズルのこと）を使っていた爺さんが
ぶん殴られて吹っ飛ぶのも目の前で見た事があります。

毎日ほぼその筋の人と麻雀を打っていたし、

そもそもお店を経営しているのが〇〇組の誰々さん・・・
とかでした。

当時はまだ若かったので、そんな場面も怖くありませんでした。

むしろ非日常として、自分も一般人じゃ無くなっている様な
感覚になっていたのを覚えています。

今では考えられません。
普通に怖いし、そんな店は絶対に行かないです。

それに比べ、最近はMリーグとか色々明るいイメージに
なってきていて昔とは大違いです。

僕の店も店内はアニメのポスターを貼りまくってましたし
フィギュアもいっぱい並べてました。

そんなある日、凄く派手な柄の手紙が届きました。

こんな感じのやつで、要は『差し押さえ予告書』でした。

流石に怖くなって開封してみると、

市県民税・住民税・厚生年金・国民健康保険・・・

総額150万円分くらいの支払いを命ずる的な内容の
手紙が届いていました。

サラリーマンしかしてなかった僕には
一体何のことか分からず、まさか払えって事
じゃないよね・・・と思いながら市役所に電話をしました。

お気づきとは思いますが当然、『今すぐ払え』との内容でした。

当時僕は借金まみれで毎月サラ金の返済に
約10万円程払っていたし、こんな訳のわからないお金は
払いたくないと思って無視していました。

すると今度は北九州市長から僕宛に手紙が届きました。

　　　　『差し押さえ完了通知書』

なんのことだろうと思い確認してみると、
今まで子供にかけていた
　　　
　　　『学資保険を差し押さえました』

と言う手紙でした。

人生で初めての差し押さえは、まさかの
学資保険。

子供が大きくなって大学に行きたいとかなった時に
行けせてあげれるように入っていた保険。

ショックを受けましたが、
この時にようやくコトの重大さを知りました。

そして、
確定申告、住民非課税、厚生年金免除、等の勉強を
始めました。

こんなこと学校では教えてくれません。

税金の勉強はすればする程、なんでこれが義務教育に
入ってないんだと思う様になりました。

無知がこんなに怖い事だと気付かされた1年目。

その後は節税や、確定申告、青色、白色、
柄にもなく、たくさん勉強しました。

そうしてなんとか税金の怖さを知る事ができました。

まあ結局この後、任意整理して返済を始めますが・・・

税金の話ばかりになってしまいましたが、

要は会社員を辞めたり起業したりする人は
本当に気をつけて下さいと言う事です。

せっかく事業が順調でも税金で一瞬にして転けます。

まあそんなこんなで差し押さえされたりしながらでも
雀荘は経営出来ていました。

ですが
見えないストレスや、いつしか下がってくるモチベーション。

自分一人で店をする売上の限界。

家に帰らずに働き続ける日常。

段々雲行きは怪しくなっていき、そして体に異変が訪れます。

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