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青くさい情熱を感じたい。松波体制継続に思うこと

【前書き】

松波正信監督の続投が、1日夜に発表となりました。

報道では大岩剛氏へオファーを出し、就任へ近づいているような情報がありましたが、結局は破談となったとのこと。

鹿島でACL優勝など、実績のある大岩監督ですので、おそらくガンバは好条件を提示して、招へいに動いたのでしょう。

それでも今のガンバ大阪は、リスクを背負って就任する魅力がない、と判断されたのではないか、と推測しています。

【クラブの言い分】

クラブが発表した小野社長のコメントを抜粋しつつ、突っ込みどころを整理します。

松波監督続投の理由として

・現時点において、条件面含めガンバ大阪が求める監督がマッチしなかったこと

→ガンバが求める条件ってなんやねん。なんでこの後におよんでACLの経験にこだわるねん。

・今シーズン過密日程の中、外部からの監督招聘による新体制でのチームづくりに時間的余裕がないこと

→そんなこと、宮本監督を解任したときにわかってたやろ。そもそも、準備なく解任する? その気持ちがわからん。

・松波監督体制におけるチームの団結力が日々向上していること
・松波監督体制において、チャレンジングな試合内容へと変化しつつあること

→下位チームに2試合勝って、それで判断するの? 

以上により、現状を十分把握している松波監督体制において必ずや巻き返しを図ることができると信じ、松波監督体制の継続を決定しました。
なお、松波監督にはトップチーム監督に専念していただき、強化アカデミー部は和田昌裕取締役 兼 普及部長に統括していただきます。

【フロントの問題点】

これまでのnoteでも書いてきましたが、宮本恒靖監督の指揮下で、チームが問題を抱えていたことは事実だと思います。

しかし解任するとなれば、準備が必要なのは当然です。

今回の経緯を見ていると、宮本監督を解任する前に、ガンバ大阪が次期監督候補を絞り込んでいなかったことはよく伝わってきました。

ここで、私が疑問に思っていることをいくつか羅列しますね。

・昨オフに山口ヘッドコーチを解雇し、依田氏を新たにコーチに迎えた点。

→S級ライセンスも持つ山口氏は、宮本監督の後任になりえた存在。昨季2位という結果は、宮本監督ひとりではなく、スタッフ陣全員の功績。にもかかわらず、山口氏だけを外して依田氏に入れ替えた理由が見えない。

ちなみに他クラブでの目立った実績もなく、みなさんもあまり知らないであろう依田氏を調べてみると、まさかの帝京高校出身(松波監督の後輩)。。。

S級ライセンスを取得したのは宮本監督と同年の2015年でした。就任には宮本監督とのかかわり、さらに帝京ラインでのコネクションがあったのでは、と推察してしまいます。

この段階で依田氏を監督にできない点においては、リスクマネジメントとして甘かったのではないかと感じています。

・大岩監督との交渉は誰が?

現場からの内部昇格がかなわず、松波強化部長が代行監督を務めていた際は、誰がフロントのトップとして新監督招へいに動いていたのでしょうか。

ここで名前が挙がるのが、和田昌宏取締役です。

オールドサポにはおなじみ、元ガンバ選手の和田氏ですが、どちらかと言えば神戸監督のイメージが強く、もはや『神戸の人』というイメージでした。

それもそのはず、引退後は98年から2013年まで、監督やGM、さまざまなポストで神戸に関わっています。

その後はタイのクラブで監督、さらにJ2の金沢でGMを務めていました。

1995年にガンバを離れて以来、関わりがなかった和田氏が、なぜ帰ってきたのか。

以前こんな記事が出ていました

スポニチより抜粋

今年4月に社長に就任した小野氏との出会いは松下電器(現パナソニック)時代の87年。PL学園野球部で全国制覇した小野社長と、順大で大学日本一になった和田氏は馬が合った。

 信頼を寄せる先輩からのオファーはうれしかったが、当時J2金沢の強化アカデミー部長を務め、すでに20年シーズンに向けた契約延長にもサイン。道義上、1度目は断った。だが関西に残している家族のことも考え、金沢サイドに相談。すると「任せるよ」と背中を押してくれた。「金沢にもG大阪にも感謝しかない」。自らの経験を惜しみなく古巣に注ぎ込む決意を固めた。とはいえ、そこは和田氏らしさが凝縮されている。

 「GM的な立場の人と強化部長の両者がいるクラブはある。でも強化部長こそがチームとして向き合って、管理していくのが大事だと思っている。僕がしゃしゃり出ていくのではなくチームは松波(強化アカデミー部長)が見て、僕はサポートしていくようにしている。ミスはナンボでもしてくれていい。僕が支えるから。そういう思いでやっている」

つまり・・・

小野社長と仲が良かったため、ガンバに復帰。2017年から籍を置き、契約延長をしていた金沢を捨て、ガンバに戻ってきた人物、となります。

松波強化部長を支えるための立場でありながら、新監督は見つけられず、松波監督という道に突き進ませたフィクサーに見えてしまうのです。

もちろん、内部の細かいことはわかりません。

ただ、新監督を探しながらも交渉に失敗。

監督経験としては

2012年途中 ガンバ J1 17位でクラブ史上初のJ2降格

2014年   鳥取  J3 4位

2015年   鳥取  J3 6位

という実績しか持たない松波監督に託すしかなかったフロント力を、疑問に思ってしまいます。


【あとがき】

ごめんなさい。

松波監督が決まり、さあ、というタイミングにも関わらず、かなり愚痴っぽい話になってしまいました。

愛する女は変えられても、愛するクラブは変えられない。

サポーター心理をうまく表している言葉だなあ、と、いつも思っています。

私たちサポーターと違って、ガンバ大阪というクラブに所属する選手、スタッフは、クラブからお給料をもらい、それで生活をしています。

つまり、無償の愛ではないのです。

労働に対する、対価を受け取っているのです。しかもかなり高額であろう。

その彼らが、クラブへの愛を示すのは、選手ならピッチでのふるまい、フロントならこういった有事の際にどれだけクラブの力になれるか、ではないでしょうか。

なんか文句ばっかり書きましたけど、僕は今のフロントでは

松波正信さんに、一番青くさいガンバ愛を感じます。

2012年もあの状況で監督を引き受け、今回も。

強化部長という立場を守るためだけなら、自分が監督を受けない方が得策だと思うからです。だって結果が出なければ、監督が責任を取ることはサッカー界の常ですから。

つまり、こうなった以上は松波監督を応援しますし、これからはいいところを見つけて記事に書いていきたいと思います。

2012年に見たような顔は、もう見たくないんです。

キラキラと輝いていた、Jリーグ初期のような松波監督の笑顔を見たいと思います。

【おすすめ】

最後に。

襟と言えば松波、松波と言えば襟。


襟つきポロシャツ、しかもアンブロの商品を探してみたら、ユニクロなどとそれほど変わらない値段で見つかることが判明しました。

これを着て襟を立てて応援したいと思います。

また前回の記事でもサポートをいただきました。

すごく励みになり、今回も仕事を合間を縫ってこの記事を書かせてもらいました。

もしこの記事が気に入った方がおられましたら、サポートをお願いいたします。

きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





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