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【忖度なき採点&寸評】襟兄カラーがにじみ始めたACL初戦 タンピネス・ローバーズ戦

【前書き】

おはようございます。

23時キックオフのACL初戦から一夜明け、すがすがしい気持ちで土曜の朝を迎えました。

DAZNのおかけで、ACLも数多くのサポが金曜夜に試合を楽しんだのではないでしょうか。

まあ試合内容はやや眠気を感じさせるものではありましたが、小さな変化にも喜びを感じるサポとしては、これまでの試合からチームが進んでいることを実感した試合だったように感じます。

【試合総評】

まずフォーメーションがリーグ戦とは異なり、4-4-2に戻してきました。

これは藤春含め、サイドバックの選手たちが次々と負傷から復帰してきたことも関係しているのかな、とは思います。

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見慣れた4-4-2ではありますが、先発布陣ではボランチに倉田、左MFに矢島という並び。

合流が遅れたヨングォンはベンチ外。これでおそらくACLの外国人選手は、パト、ペレイラ、シウバ、ヨングォンですね。セジョンとチアゴは登録外でしょう。

立ち上がりは、高い位置からプレスをかけて、相手を押し込もうとする狙いは感じました。

前からはめ込んで、ボールを奪ったらまず第一優先はFW、という意識が随所にみられました。

タンピネスはしっかりと後ろからつなごうとするチームでしたが、やはり序盤は力の差というか、そう簡単にはつながせずに押し込むことができました。

立ち上がりにはパトのシュートがポストに嫌われたり、小野瀬のラストパスから宇佐美が決定機を迎えたり、と楽勝ムード。

そんな中で26分には、左サイドで一度はクロスを上げきれなかった藤春が、そのまま強引に縦に運んでふんわりクロス。

これをパトが相手CBの上から叩き込みました。

相手との個人能力の差をついた先制点でした。

しかしこの後が続かない・・・

タンピネスはアンカーに日本人プレーヤーのMF仲村、その一列前に10番のMFメヒメドビッチ。このふたりがパスワークの中心で、そこから両サイドに展開、特に左のボスニャクからの攻撃が印象的でした。

アンカーの仲村を誰が見るのか、という布陣のかみ合わせが悪く、前半途中からはタンピネスにリズムを作らせてしまいました。

前半30分に、その仲村のシュートを井手口と三浦が何とかブロックした場面などは、失点しても全くおかしくないシーンでした。

それでもボールを奪えば、できるだけ早く攻撃に、という意識を持っていたガンバ。攻められる中でも、少ないパスで決定機は作り出していました。

なかなか追加点は奪えませんでしたが、後半41分には倉田のクロスからペレイラが決めてダメ押しの2点目。

なにより結果が求められる初戦としては、及第点だったのではと感じます。


【みえたチームの変化】

まず前半みせたボランチ倉田、左MF矢島という部分の意図を考えてみました。普通に考えれば逆ですもんね。

矢島は頭のいい選手ですので、後ろの陣形を見ながら、前から守備のプレスをはめるのが上手な選手です。運動量や激しさでは倉田が上ですが、ハイプレスの起点としては矢島を前に使った方が効果的なのかな、とは感じます。

取って早く前に運び、そこからラストパス、というチームの狙いを表現するうえでも、パスセンスに長けた矢島の2列目起用は理解できました。

また倉田は最近、2列目でインパクトを残せていませんでしたが、もともとはボランチの選手。ハードワークに加え、一列下がった位置からのパスのビジョン、特に藤春の動きを常に見ている当たりなどに、彼の良さは感じました。

ただ後半は倉田を左MF,矢島をボランチに戻しました。これは前半の終盤から、相手に主導権を握られていた中で、ボールポゼッションの時間を増やそうとしたのではないかな、とは思います。

しかしそれがうまくはまらず、前からの守備圧力も下がってしまったことで、どこかぼんやりとした試合展開になってしまいました。

それでも、相手にボールを持たれた中で、奪ったら早く攻撃、という意識はチームに浸透していました。

特にセンターバックの三浦は、相手がFWにつけてきたパスをカットし、ダイレクトで最前線まで届ける意識が素晴らしかったです。

これがよりレベルの上がる相手に、どこまで発揮できるか。

これが次の段階ではないでしょうか。


【採点&寸評】

【GK 1 東口 順昭】6・0 

大会、国、ピッチが変わっても、安心感は相変わらず。おいしいシュートは少なかったですが、きっちりと1本止めてくれました。


【DF 3 昌子 源】6・0 

Jリーグでは毎試合、しょうもないミスを披露されていましたが、大事なアジアの初戦ではミスなし。さすが歴戦の雄というところです

【DF 4 藤春 廣輝81’】6・5 

4月3日の広島戦以来、2か月以上ぶりの出場。競技は違えど、故・野村克也監督の言葉を思い出しました。「足にスランプなし」と。さすがです。


【DF 5 三浦 弦太】6・0 

カットしたボールを次々と前線へ。やれと言われたことを忠実にこなす、彼の素直さがプレーににじみ出ていたように思います。


【DF 27 髙尾 瑠】5・5 

対面のサイドアタッカーにやや手は焼いていましたが、大きな破綻はなし。左の攻めが多かったこともあってか、攻撃参加はおとなしめでした


MF 8 小野瀬 康介74’】5・5 

解説のキング・カジも驚く無回転ミドルはバー直撃。そんなん持ってたんかい、と言いたくなりました。


【MF 10 倉田 秋90+1’】6・0 

ボランチ起用の出来は評価しづらい試合でしたが、藤春へ送ったふんわりラストパスには、ヤット先輩を思い出しました。後半は2列目に戻り、正確クロスで1アシスト。う~ん、どっちがいいんでしょうね。相手によって使い分けられるようになれば、ベストなんでしょうが


【MF 15 井手口 陽介】5・5 

前半はチームがハイプレスを敢行すれば、中盤で彼の追い足の圧が効いた場面もありました。彼も三浦と同じく、奪ってからすぐに前へ、という意識は各段に上がったように感じます。宇佐美ばりの振り足鋭いミドルは惜しかった。。。能力が高いのは間違いないので、早くめいっぱい引き出してほしいっす


【MF 21 矢島 慎也74’】6・0 

2列目に入ると、ラストパスへの意識が各段にアップするように見えました。斜めに走った宇佐美に出したパスなど、得点に直結しそうな予感ありありでした


【FW 18 パトリック81’】6・0 

先制ゴールはさすが。でも決定機外しすぎでしょ。速く攻めたいチームの狙いとして、攻撃の起点となることも求められるだけに、彼のボール扱いの粗さは気になるところです


 【FW 39 宇佐美 貴史】5・0

らしいシュートは何本かありましたが、この相手なら最低1本ぐらいは決めないと。終盤は足も止まり、エースとしては物足りないっす。昔は弱い相手にはイケイケで点を取りまくっていた印象でしたが、きのうはどこか相手に合わせてしまっていた印象でした

控えメンバー
【MF 17 奥野 耕平74’】 6・0

どんな相手でも一定の持ち味は出せるようになってきたのは頼もしい限りです


【FW 11 小野 裕二74’】5・5 

動きのキレは戻ってきているように思いましたが、ボールタッチにミス多し。今後に期待しましょう。


【FW 9 レアンドロ ペレイラ81’】6・0 

短い時間でも決定力発揮。いよいよ本領発揮でしょうか。

【DF 24 黒川 圭介81’】― 時間短く採点なし

【MF 28 ウェリントン シウバ90+1’】― 時間短く採点なし

【松波 正信監督】5・0 

倉田のボランチ起用、4バックへの回帰、ショートカウンターへの意識と、襟兄カラーがいよいよチームに色濃く出始めました。襟だけに。ただ、いつプレスに行くのか、そのスイッチは誰が入れるのか、という部分は、もっと整理が必要でしょうか。

【あとがき】

2-0での初戦勝利は、悪くないスタートだと思います。

タンピネスもしっかりと後ろからビルドアップし、外国人選手の能力を生かして攻めるといういいチームでした。

仲村選手、Jリーグでは結果を残せなかった選手ですが、素晴らしいプレーだったと思います。

次は29日の深夜1時キックオフ、グループ最強の全北現代(韓国)が相手。

どんな戦いができるか、注目したいと思います。

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きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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